『桜屋敷にて・弄ぶ』-3
『自分の下の口が涎を垂らして、次の悦びを欲しがっているなど、認めたくないのだ
ろう。しかし、これからよく、お前の体に教え込んでやる。お前は、今から淫らな、
雌犬だ』
そういいながら、いきなり詩織の秘所をがば、と5本の指で掴んだ。『ひっ!?』中指
は前の花芯をくるりと剥き、人差し指と挟んでぶるぶると細かく揺さぶる。薬指は秘
孔を貫き、蜜を溢れさせるように音を立てて出し入れする。親指と小指は大陰唇を両
側から揉みしだき、時折濡れた親指が小さくすぼまった菊処をも押し広げる。
『んぁ、んぁああああ!!』詩織は背を弓なりに仰け反らせ、悲鳴とも嬌声ともつかぬ
大声を上げた。太腿はいまや、止め処なく流れる愛液でぬらぬらと光り、全身びくび
くと痙攣する。
『随分感じやすいお嬢さん…いや、雌犬だな』雄一郎は再び筆でたっぷりと愛液をす
くいとると、尻に『め、す、い、ぬ』と幾度も書き連ねた。
(め、めすいぬ・・・私は、めすいぬじゃありません・・・ああ・・・でも・・・こ
んな、こんなことって…)
乱れた襟元に、雄一郎の手が後ろから伸びる。荒々しくはだけさせると、ぶるんと豊
かな胸乳がこぼれ出た。ぎり、と強く柔らかな果実を握り締めれば、『くうぅぅ』
と、小さな声が搾り取れる。やわやわと揉み解した後、固くしこった可愛らしい乳首
をきゅうきゅうと摘む。
(いや、いや、いや、いやあ!!堪忍してぇ!!)
『あ、あ、あ、あはっ!!!』艶やかな黒髪を振りたて、詩織が大きく身悶えた。同時
に、熱いしぶきが、秘所を責め立てる雄一郎の手のひらに感じられた。
(たわいない、達してしまったのか…)
がっくりと腕を折り、大きく息を乱している詩織の顎をつかみ、顔を
あげさせる。黒い星を宿したような目は焦点を失い、ぼんやりとあらぬ方向を見てい
る。若草色の帯揚げを噛まされた小さな唇からは、涎が一筋、こぼれていた。あまり
の可憐さに、雄一郎は綱を解き、乙女を組み敷いて、怒張した己自身で貫きたい衝動
に駆られた。が、からくも思い止まった。あくまで、これは復讐の為なのだ。徹底的
に
令嬢を陵辱し、何日もかけて色情の虜にし、果ては男無しには一日とて居られぬ
肉体にする。そして場末の女郎屋に払い下げる。
毎夜毎夜、春を鬻ぐ女郎に堕ちた娘を、弟の目の前に突きつけてやるのだ。