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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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新年の「かきぞめ」-2


「結局ほぼオールで相談乗っちゃった。まあ、自信はある程度つけてくれたと思う。実際かわいかったもんね、麻衣ちゃんのおまんこ」

 いま乗っている車両が俺ら以外無人なのと中間車で車掌さんの耳がないことを一応確認する。電車はきぃぃ、とカーブを曲がりながらゆっくりと勾配を登ってトンネルから抜けようとしている。

「あ、ああ」

「あたしが思うにさ、麻衣ちゃんって頭でっかちなんだよねえ。聞いたら初恋は幼稚園で相手は友達のお父さんだったんだって。結構早熟だったっぽいよ」

 電車はトンネルを出るといったん川を渡りそのまま高架線を走る。向かい側の窓ガラス越しに、ほぼ漆黒と言っていい夜空とちらちらと白い街の灯りが俺と琴美の顔に被るようにして見える。

「初オナも小4くらいだったって。その割に誰ともつきあったことないから、エロい知識とかあっても実践しないからどんどん頭の中で『男この人ってこうだ、こういうおまんこじゃないといけないんだ』みたいなのが膨らんでいっちゃったんじゃないかなあ」

 琴美のヒアリング能力が高いのか麻衣ちゃんが簡単にしゃべり過ぎなのかどっちなんだ。

「早熟で頭でっかち。このままだとむっつりスケベになっちゃうから、早く彼氏作ってやることやったほうがいいよ、って言った。したら、がんばる、って」

 もはやむっつりスケベになりかけているかもしれない。琴美とのエロトークで股間を指先でいじって、ショーツにべっとりとシミを作るほど濡らしていたくらいだし。

「だからあんたのこと、もっかいプッシュしてみたけどちょっと違うらしいよ」

 琴美がそう言ってへっへっへ、と笑った。

「麻衣ちゃんにとってはあたしとあんたってお姉さんとお兄さんみたいなもんなんだって。ほら麻衣ちゃん弟がいる長女じゃん?やっぱないものねだりで年上のきょうだいが欲しかったらしんだよねえ。で、あたしはなんでも相談できる頼れるお姉さん、あんたはやさしくていつもかばってくれるお兄さん、だってさ」

 お兄さん、か。ちょっと落胆で、ちょっと安堵だ。や、嫌われてるわけじゃないことや性的な要因はないにせよ好意は持たれていることへの安堵だからねしのちゃん。

「だからあんたにおまんこ見られたの、恥ずかしかったは恥ずかしかったけど、いやな気持ちはぜんぜんなかった、って。かわいい、って言ってもらえてうれしかったみたいだよ」

 喜んでいい、んだよな。麻衣ちゃんに「男」として好かれているわけではないのはほぼ確定でそれはなんか、男の「本能」としてはがっかりなんだけど、しのちゃんがいる身としてはむしろそうでなきゃいけないんだろう。琴美のことだって、同期としてオナペットとして好意はずっと持っているけれど、彼氏いること知っているせいもあるけど恋愛感情は持っていないし。

「それはそうとして、あんたもなんか、好きな人がいるって話だけど。どうなのよそれは」

 琴美がぐい、と顔を近づけてくる。息臭を嗅ぐには最高の状況だけれど琴美の追求をうまくごまかせるような話をするトークスキルが俺にはない。てか、琴美の話題転換って急すぎるんだよな。軽く焦った俺の耳に、自動音声のアナウンスがもうすぐ俺の下車駅に到着することを告げる。

「ん、や、ああ、俺降りなきゃ」

 電車がLEDで白く照らされたホームに滑り込む。

「ち。まあいいわ、時間かけてゆっくり聞き出してやる、ひっひっひ。じゃ、またあしたね。よいお年を」

 にやにや、と笑いながら右手を肩の前で軽く振る琴美を乗せた電車が発車し、赤いテールランプが坂を下ってカーブを曲がり見えなくなると同時に、ポケットの中でスマホがぶいん、ぶいん、と鳴動した。発信者はさおりさんだ。

「はい、もしもし」

「おにーいちゃん!おなかすいてるでしょ?」

 しの、まずはいま電話してても大丈夫?って聞かなきゃ。しのちゃんの声の向こうにさおりさんのやや遠い声が被さる。うん大丈夫だよ、いま仕事の帰りで駅に着いた。

「ほんと?あのね、ママがごはんとおそば、お兄ちゃんもいっしょに食べよう、って。いまからおうち来れる?」

 来れる?、の「る」の口の形のままさおりさんのスマホを耳に当てているしのちゃんの姿を想像しながら、すぐ行くよ、と返事した。



 チャイムを鳴らすと間髪を開けずドアが開き、にへー、と笑うパジャマ姿のしのちゃんが顔を出した。廊下の先、左手の脱衣所の向こうに位置するキッチンのほうからさおりさんの、いらっしゃい、という声が聞こえる。
 ドアを閉めた俺は、腰にしがみついてきたしのちゃんをぎゅ、と抱きしめた。肩甲骨あたりまで伸びる柔らかく湿った髪と、8歳の細い身体のぬくもり。

「お風呂入ったの?」

「うん!」

 しがみついたまま俺の顔を見上げるしのちゃんがまた、にへ、と笑う。しのちゃんの身体を半分抱きかかえたままリビングに入ると、エビフライが盛られた白い皿を持ってキッチンから出てきたさおりさんとはちあわせる。

「やだ、ラブラブねえ」


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