魔女の住む館-7
乙女でも魔女になれますが、その肉体は生贄としては最上級なのです。危険も最大になります。
あらゆる方法を使って誘惑する魔の手をうまくよけてきましたが、そのことで天狗になっていたようです。その付けが回ってきたのです。
拷問官の相方も私の腰を曲げさせると覗き込みます。 「だが、こいつは正真正銘の乙女の飾りだ」前のめりになった男の、槍の穂先がのどの奥に刺さりました。
足元の男はズボンを下ろします。太い槍が花びらやめしべをさわっていくのを感じました。
≪私の花園が踏みにじられてしまう≫ もう観念するしかありません。どんなことにも初めてはあります。これもそれだけのことです。
「最初はすごく痛くて血が出るんだぞ、知ってるか。 これからすごくおっきいのが入って、おまえを引き裂くんだ。入り口を飾る幕は城門みたいにそこを閉ざしている。王子さまの白馬はその真ん中を突き破って入るのよ」花びらを両側に開きます。
「王子様だと笑わせるなおめえのは破城槌じゃねえか」口を犯し、乳房をもみしだきながら相方が笑います。
「ちげえねえ」
≪ああ、ただの経験とは言え。花びらが引き裂かれ、壺に亀裂が入るかもしれない。血が止まらなかったらどうしよう≫ 私は怖くて足を下ろそうと力をこめてしまいます。逆に腰が浮いていきました。
そこを突き破られました。
男に突かれる度に鋭い痛みが走ります。赤いしずくをたらし花びらが散っていきます。
痛いやめて、と叫ぼうとしても。喉の奥までふさがれています。
その男がすむと、互いに交代をして、おなじことが繰り返されました。
一旦満足すると、金具に私の指を通して締め上げていきます。 「おまえは魔女か」質問するごとにネジをひと締めします。
私は悲鳴を上げます。その後しばらく覚えていません。気を失っていたようです。
次の日も金具で指を締め上げられます。が、今日、男たちが締めあげているのは木の棒でした。
後で指が曲がり、動かないふりをするのは簡単でした。体にも床の泥を付け、あざのように見せかけておきます。
この拷問がいつまで続くのかは分かりませんが、体力はできるだけ温存する必要がありましたし、一生指が使えなくなるのは困ります。
二人ぐらいなら何とか惑わすことができました。しかし一日中惑わし続けるほどの力はありません。ここぞというところで使うしかありませんでした。
体力がないように見せるには、我慢をしません。できるだけ叫び、早めに気を失う演技をします。その間に犯されることもありますが、セックスは私にとって休憩に変わっていきました。鋭い綱通しで体中のほくろを刺していかれるような時は全力を使うしかありません。
拷問官たちは、ひとつずつ綱通しで刺しては、苦痛に叫ぶ私を見ていました。
しかし、彼らが刺しているのは自分たちの夕飯用のチキンでした。そのあと肉は私がいただきました。
拷問官は残りの骨をしゃぶりながら、「どうだ、食いたいか」と笑いました。
次の日には冷水をかけて凍えさせます。震える私にふれながら、「おまえは魔女か」おなじ質問を続けます。これには耐えるしかありませんでした。
腹を反らせて口にじょうごを差し込むと。足の間に入って、私を辱しめながら水を飲ませます。腹いっぱいに水を飲ませたら、腹を押さえて吐き出させます。同じことを何度も繰り返しました。
もう一人の男と交代をすると、そいつはお尻に別の入り口を見つけました。水を飲ませながら入れられます。そこもまたちぎれるような痛みで叫んでしまいました。
寒い夜は牢番にちょっと夢を見させてやると、暖かい体に包まれて眠ることができました。
寒さに震え、寝られないのでは急激に体力を使ってしまいます。
ただ、眠っている間に侵入されていることがあるのは、あきらめるしかありません。それよりも睡眠です。犯されながらも眠りました。
それでも、一番怖かったのは呪文の効かない魔女ハンターの男です。
「手足も指も、体も綺麗なままではないか。何をしている」やつは私の体を豆袋のように検査します。胸にさわろうが、花園を荒らそうが、いっさいの感情が見えません。
そして鞭で打ち据えます。倒れてもやめません。気を失うくらいのことはこの男には何でもないことでした。