秘戯が招く秘戯-2
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それからしばらくして土曜日のお昼まえ。
インターホンが鳴って、届けものが来たと思ったアタシはモニターを見ずに玄関ドアを開けてしまった。
(ありゃ?)
そこに立ってたのはリョウくんだった。
「ショウと何か……」アタシは言った。「約束してたのかな。アタシ、うっかり知り合いの家へお使いに出したんだけど。」
「そうなんですか……別に」リョウくんは言った。「約束とかはなかったんだけど、ちょっと来ただけで……」
それを聞いてアタシはリョウくんの手をとって、家の中に引きこんだ。
リョウくんは驚いてアタシを見てる。アタシはリョウくんを壁に押さえこんで言った。
「フェラチオしに来たの?」
リョウくんは唇を固く閉めた。アタシは続けて言った。
「アタシの可愛い子どもに、ナニしてくれてるのよ。」
言った直後にマズいと思った。ただアタシが主導権とりたかっただけで、リョウくんをおびえさせようという気は全然なかったんだ。
アタシは涙目になりかけたリョウくんを抱きよせた。
「いや、あの……リョウくんがショウを愛してくれてるのはうれしいのよ。あのね……」アタシは話題の転換をはかった。「フェラチオは、どういうきっかけで覚えたの?」
リョウくんは答えた「n中さんのころ、近所にいたオジサンにチンポ舐めさせられたんです……」
ヤバい。いけない記憶を呼びおこしてしまった。
でももうここで止めりられない。私はとりあえず言った。
「イヤ……だったでしょ?」
「イヤでした。」ああ、ダメだ。何やってるんだろ。アタシどんどんリョウくんの記憶を責めていく。
「オシッコ出てくる所だし、出てきた白いオシッコは飲めって命令されるし、それに……」
リョウくんはアタシに寄りかかって言った。「オジサンが連れてくる仲間のチンポも舐めろって言われたし……」
うわ、リョウくんがこんなこと話すなんて思わなかった。
「でも……ね。」リョウくんが続けた。「一年くらいしたら、その人いなくなったんです。そしたら、……」
リョウくんはちょっと微笑みを浮かべた。「学校で仲良くなった男の子のチンポ、舐めてあげたいって思うようになったんです。」
アタシは大変なことを話させてしまったと思った。
とにかくリョウくんの言葉を止めようと、リョウくんを床に押さえこんで、下半身をひん剥いた。
あらわになったリョウくんのチンポ。私はそのあどけないいちもつをクチに含んでやった。
アタシの口腔で固くなったチンポだけど、その内側を広げるほどの規模じゃないな……なんて思ったとたん、それはアタシの口腔に熱い粘液を放った。
「す、すごい……」リョウくんは天井を見つめた。「これが、これがフェラチオなんですね…… は、初めてだ……」
(え?)意外だった。
アタシはショウのほうも、リョウくんのチンポを舐めているのだと思っていたんだ。
その思い込みが、リョウくんへの怒りに変わっていたんだ。
「リョウくん……」
アタシは、天井を見つめるリョウくんの顔の上にまたがった。