re LIFE-7
「ねぇ修?」
「ん…?」
口調もアンナらしくない、少し冷たさを感じるものだった。
「だいたい人生をやり直したとか、教祖とか、パソコンから渦が出て来て飲み込まれたら12歳に戻ってたとか、そんな話、信じられると思う…?」
それまで信じて話を聞いてくれていたと思っていた修は面食らう。
「そ、それは…、そうだよな。信じられる訳ないよな…」
冷静に考えればそんな話、誰が信じてくれるかと目が覚めた気持ちになった。アンナからすれば自分と別れて梨紗の元に行く言い訳にしか聞こえないだろう、そう思った。だがアンナから意外な言葉が発せられた。
「誰も信じないよ、そんな話…。私以外は、ね…。」
「えっ…?」
予想だにしていなかった言葉にキョトンとする修に、今まで穏やかに舐めていた亀頭を一転、問い詰めるかのように激しく動かし始めた。
「あっく…!」
激しい尿意にかられた。するとアンナは妖しい笑みを浮かべて修の体に跨り、そしてペニスを膣に差し込んだ。
「ああ…!」
急に騎乗位になり、艶かしく腰を前後に振り、不敵な笑みを浮かべながら修を見つめた。そして耳を疑うような言葉を喋り始めた。
「小学生だった愛子ちゃん…、小学生でセックスを教え込まれて転校してった…」
「えっ!?な、何で愛子ちゃんの事を…!?」
過去の武勇伝は話した事はあったかも知れないが、名前まで言った事はなかった。アンナの口から愛子の名前が出て来て、修は目を丸くして驚いた。
「愛子ちゃん、セックスがやめられなくて転校先で誰構わずセックスする女になっちゃって18歳でAV女優になったわ。」
「えっ…!?」
「女子大生で教生の先生だった永山芽衣さん…、念願の中学生の先生になったけど、数人の生徒に手を出したのがバレて教員免許剥奪、そしてソープランドで働いた…。中学生の同級生の恭子ちゃん。彼女は他の誰と付き合っても満足出来なくて未だに独身。大学の時に付き合った沙織ちゃん。希望した大学には入れたけど、その後も田中って教師に体を強要され続けて一年生の夏休みに妊娠。中絶して大学は無事卒業できたけど、修と付き合ってる時に修が里美ちゃんと先生の穂花さんとも関係を持ってた事を知ってしまい、友達だった里美ちゃんとは絶縁。卒業してからも地元に帰れず東京で生活してたけど、就職できずに金欠からデリ嬢になって働いてた。修の欲望を満たす為に抱かれた女の子、みんな不幸になってるのも知らないで、本人は予定外の女までヤリたい放題。修は彼女らの今を気にした事はないの…?」
「そ、それは…」
それもそうだが、何故アンナが修しか知り得ない事実を知っているのかに驚きを隠せなかった。