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「可愛い」は魔法の合言葉
【ロリ 官能小説】

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それと言うのも兄貴のせい……-4


「裕子、すごく良かったよ」
 そう言われて我に返った感じ? 
「終わったの?」
 なんか変な聞き方だけど、多分そう言ったような気がする。
 で、兄貴のが出て行った時圧迫感がなくなってホッとしたのは間違いないんだけど、なんか充実感みたいなのも感じてた。
 で、兄貴に言ったの。
「さっき後悔しないかとか聞いてくれたけど、後悔とか全然ないよ、まだ良さとかよくわからないけど、なんかすごいよね、セックスって、兄貴と一つになったような感じだった」ってね。
 そしたら兄貴、嬉しそうな、ホッとしたような顔してた、良い感じの表情だったな。
「またしたくなったらそう言って」
 そう言ったら、にっこり笑って。
「ありがとうな」って……。
 兄貴に12年分の恩返しが出来たみたいな気がしたし、またセックスしたいなとも思った。

 9月半ばからは予備校の講習も増えたから、予備校のない水曜日だけ、週に1回のペース。
 講習終わってからだと帰って来るの8時頃だし、休みの日とか夜とか、親や裕二がいる時にしちゃうわけにもいかないしね。
 でも、兄貴、週1回のセックスを楽しみにしてくれてるし、それ以外の日は本当に遅くまでがっちり勉強してたみたい、で、春には志望校に無事合格したの、8月の模試では厳しかったらしいんだけど、年明けごろにグンと成績が伸びて……あたしのおかげ? ま、兄貴の頑張りが一番だけど、少しは貢献できたんだよね、あたしもさ。
 


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