穴兄弟の母-2
ハルトの顔を掌で挟むようにすると唇を重ねにいく。舌を捻じ込み、絡ませ合うことを求めると、ようやくハルトも遠慮がちに舌を絡めてくる。背中に手を回して撫でさすり、同じようにすることを促す。ハルトの股間を愛撫してやると、ハルトも膝から太腿、そして股間へと手を伸ばしてきた。
「じゃ、今度はタクミくん」
向きを変えてタクミとキスする。何度も…というか何回か、だが、タクミは初めての相手ではないことをハルトに誇示するように、大胆に舌を絡め、そのはずみで大きな音もたてながら、身体を愛撫してくる。乳房へも強く鷲掴みにして遠慮がない。何回か肌を重ねてきていることで、強さの加減もわかっているからだろう。ハルトはきっと固唾をのんで見守っているはずだ。
興奮してきたタクミが衣服を脱ぎ始め、衣服を脱ぐのとキスするのと愛撫するのを何回か繰り返しながら全裸にまでなると、わたしの衣服も脱がせ始める。流れとしては、このままセックスに突入してしまった方がいいかもしれないが…。
「待って…。全部はまだ」
ブラとショーツを残してタクミに待ったをかけソファーに座らせる。勃起した肉棒に手を添えて先端にキスをする。フェラチオしてもいいが、いきなり射精してしまうかもしれない。
「ハルトくんも裸になって?」
ハルトは黙って頷くと衣服を脱いで全裸になる。股間にはタクミと同じくらいのサイズの肉棒が勃起している。公平に扱ってあげなければ…と左右に両手を伸ばしてそれぞれの肉棒を握るが、期せずして画面の『水戸ゆみこ』とシンクロしてしまった。若者たちには、2本同時に欲しがる淫乱な熟女という受け止めになったようだ。画面の熟女と同じような動きをするわたしに感極まったようにハルトが呻く。
「葵さん…スケベっすね」
そんなことを言われるつもりはなかったから、『スケベ』と言われて、肯定したらいいのか否定したらいいのか一瞬戸惑うが、『そんなことない』とか『偶然よ、偶然!』などというのも興をそぐだけと思う。ただ確かなこととして、
「すっごい固い…ふたりとも」
掌の感触を素直に伝える。
「扱いてもらっていいですか」
「オレも」
両手を上下に動かしてみる。利き手ではない左手の動きが右手に比べればぎこちないが、タクミはこみあげる快感に耐えている様子だ。
ハルトがリモコンで画面を一時停止にする。画面の展開よりも先に進んでしまいそうになると思ったのか。
「いいか?」
「いいよ…。葵さん、ハルトと、いいですか?」
ハルトがタクミに何かの了解を求める。おそらく今日をどのように進めるか二人の間でおおよそのあらすじができているのだろう。
「いいわよ。どこで? ここ?」
「とりあえず、ベッドあるんで向こうで」
戸を開けた先の部屋には扉ベッドが置いてある。とりあえずベッドにあおむけに横たわる。
ハルトがブラジャーのカップを上にずらして乳房を露出させ、ショーツの押しに指をかけて下ろしていく。わたしは腰を上げてショーツを下ろさせ、ずらされたブラはホックを外して身体から放し、全裸になった。
ハルトがおおいかぶさってくる。
「今日はつけないでいい日…なんですよね?」
「いいわよ」
「挿れていいですか?」
「いいわよ」
タクミはソファーに残ってビデオを視ている…。が、こちらの様子に耳をそばだてていることだろう。
見当違いのところに先端を押し当ててくるハルト。手を差し伸べて膣口に誘導する。行き先を見つけた肉棒が侵入してくる。
「入ったわよ」
「ありがとうございます…動いてもいいですか?」
「いいわよ。好きに動いて」
行為のたびに了解を求めるハルトが初々しい。タクミと同様にきっといい育ちをしているのだろう。ぎこちない腰の動きは、いきなり複数プレイをこなすほどの習熟にはほど遠いという感じを伝えてくる。まずはこの性行為に没頭してもらうのがよさそうだ。ハルト自身も、複数プレイが好きと言いながら、そこまで到達する余裕はひとかけらもなさそうだ。わたしは膣に力を込める。
「へあぁぁんふっふぅぅん…ふぅっ!」
…とわたしには聞こえた。ハルトが腰を強く打ち付けて果てる。つながったまま、しばしの余韻を味わう。
「すいません…」
「…気持ちよかった?」
「はい」
タクミが隣室からこちらの部屋を覗いて泣きそうな貌をしている。
「だめだ、これ以上触ったら逝く」
口を開けて手招きしてみせる。タクミが突進してくる気配にハルトが身体を離す。空いたわたしの身体に跨ってきたタクミが肉棒の先端をを口の中に押し込んでくる。唇をすぼめて舌を先端にまとわりつかせた次の瞬間、タクミは口内に射精した。
下半身の方から『ぶぴ…』と音がして、ハルトが放出した精液が膣口から流れ出てくる感触がする。ハルトが食い入るようにその様子を凝視している。膣内と口内で射精されてこの子たちとの3Pセックスは瞬く間に終わった。