「背徳と退廃・花嫁Mの手記」-32
(8)
「ヒップは見た目だけじゃ優劣がつけれないわ……鞭打たれて、どんないい声で哭くかで競わせましょ」
女王様然としたキララ様はすでに九尾鞭を手にしておられました。
「ふふっ。それがいいね……マリリンはわたしが打ちのめしてやりますよ」
キララ様はわたくしのお尻を、教授はマリリンさんの美尻を鞭で打たれることになったのです。
キララ様の鞭は苛酷でした。教授より鋭く的確にわたくしの猥らな身体に秘めたマゾの性感を暴きたててこられるんです。職業が女王様なのかもしれません。
「あああっ。ダメッ……そんな……ああ、響きますっ」
「鞭が嫌いじゃないって貌をしてるわよ」
「あああ、あっ……鞭、好きですっ。響くんですっ」
「牝豚のどこに響くの?」
ビシッビシッという鞭音が部屋中に轟くなか、わたくしは背中を仰け反らせながらマリリンさんに負けない猥らな嗚咽を洩らして、全身を痙攣させていました。
「ああっ。わ、わたしの子宮に響くんですっ……」
「うふっ。おまえはこの程度の鞭でイケるのかい?……いくらイッた振りをしたって、あたしの目は誤魔化せやしないからね」
キララ様はAV女優のようなわざとらしい演技は通用しないとおっしゃって、容赦の無い鞭の雨を浴びせてこられるんです。
ビシビシッ。ビシーッ。
「くふうっ。マリリン、感じちゃう。ううっ、もっと打ってえっ」
わたくしの隣でマリリンさんも教授の鞭に応えて金髪を振り乱し、猥らなヒップを大胆にクネクネされているんです。
わたくし、美の結晶のような素敵なマリリンさんと比べられて勝るところなんて何もないのですが、マゾ性では負けたくないという気持ちに駆られていたんです。
「わたしに、もっと鞭を……もっと下さいっ」
秘唇からおびただしい雫を垂らしながら、わたくしはキララ様の鞭を乞いました。
「牝豚は貪欲ね。いいわよ、もっとお哭きっ」
ビシ、バシッ。バシーッ。
「あああっ、た、たまりませんっ。子宮が燃えるんですっ」
目が霞んでいました。わたくしは教授以外の方の鞭でも感じていたんです。それが教授を裏切るイケナイことだという背徳感に煽られ、鞭打たれるお尻の甘い衝撃に一層身震いしていたんです。
(きょ、教授っ……こんなイケナイわたしをご覧になってっ)
わたくしはマリリンさんに夢中な教授の横顔を目で追っていました。しばらくして、教授がチラッとわたくしの狂乱ぶりを見られたんです。
(呆れ果てる、はしたない淫乱女だ……牝豚っ)
目が合った瞬間、教授からひどく罵られた気がして、わたくしは凄まじい快美の沸騰に曝されました。
教授の所有物であるわたくしがキララ様の鞭でイクなんて……。
「ああっ。キ、キララさまぁっ。イッても……イッてもよろしいのでしょうか?」
「いいわよ。本気で牝哭きしながら、おイキッ」
ビシッ。ビシ―――――ッ。ビシ――――ッ。
「あっ……あっ……イ、イクッ。イクーッ……また、イキますうっ」
わたくしが身体の芯からの凄まじい絶頂に狂っているのが、キララ様にはお分かり頂けたんだと思います。秘肉からの雫が滝のようになっていたんです。
「この子は、本物だね。本物のマゾだよ。いくらでもおイキッ」
「あああっ、美優は、マゾ牝の豚ですうっ。牝豚が……イッてますうっ」
更に十発以上の鞭の雨を浴びせられ、わたくしは何度も狂い哭きさせられたんです。