「背徳と退廃・花嫁Mの手記」-30
「ほおっ……す、凄いものに出会えたな」
教授も呆然となさって、呟いておられました。
わたくし以外の女体に興味を惹かれておられる教授を初めて目にしたのです。教授は美しい金髪のニューハーフ美女に心を奪われておられたんです。わたくしはちょっと悔しい思いをして、チクッと胸が痛みました。
でも、一目で魂まで吸い込まれてしまいそうな魅力のオーラを放っておられる彼女に、女のわたくしもすっかり目を奪われていたんです。
「何よ。そんな目でジロジロ見ないでよ……豚女っ」
首を仰け反らせて縄を巻かれているわたくしの顔を睨みつけながら、彼女は毒づいてきたんです。
よく見ると、彼女の股間には真っ赤な絨毯から槍のように伸びる棒が突き刺さっていたんです。アナルを貫いた棒の先のディルドで串刺しにされ、彼女は一歩も動けない状態で放置されていたんです。
わたくし、アナルだけは未経験でした。教授がなぜかアナルに悪戯されることが一度も無かったんです。でも先程のイラマの少女も彼女もアナルで愉しんでる様子です。
わたくしの処女アナルがキュンッと絞まって、物欲しそうに蠢くのが分かりました。
「うふふっ。マリリンはとっても素敵でしょ?」
5階から階段を下りてこられたのは、黒一色のボンデージファッションを纏って女王様を気取っておられる中年女性でした。
全裸のニューハーフ美女を階段に放置するプレイの相手の方のようです。
「この娘、こんな竿さえなきゃ、ほんとに素晴らしいレディなんだけど……」
「あんっ。キララさまっ」
キララ様と呼ばれた女性が革の手袋をした手で、金髪美女の股間の竿と玉袋を嬲りものにしていたんです。
「キララさんとおっしゃるんですか……実にいいご趣味ですね。感心いたしました。この牝豚も素顔はマリリンさんに負けないくらいの美貌なんです。ご一緒にプレイするのは、いかがなものでしょう?」
教授はマリリンさんの甘ったるい美貌と両性具有の女体に一目で夢中になっておられたんです。
「どうかしら……その牝豚、雪のように綺麗な肌は気に入ったけど……あたしが愉しめるくらいに調教済みなのかしら?」
ボンデージファッションの女性はわたくしの天井を仰いでいる豚顔をご覧になりながら、教授の提案に満更でもない反応を返しておられました。
わたくしの砂時計のようにクビれた体型や大きなバスト、ヒップをじっくりと品定めされていたんです。
「いえ。まだ調教途上ですが……アナル以外は十分に愉しめるものにしたつもりです」
「そうなの……その牝豚、あたしの気に入りそうな嫌らしいボディをしてるわ」
キララ様の部屋に合流して、部屋の鍵を下ろしての4Pでした。
三人はキララ様、マリリン、コウタロウ様と名前で呼び合われました。
「牝豚には名前なんて要らないわね。おまえ、牝豚って呼ばれていたいんでしょ?」
キララ様が決めつけてこられたんです。
「は、はい……どうか牝豚と呼んで下さいっ」
わたくしだけは牝豚と呼ばれつづけたんです。
教授以外の方との初めてのプレイにわたくしは胸がバクバクしていました。
マリリンさんと壁際に並んで、両手をバンザイの形で天井から吊られていました。二つ並んだ女体の品評会がスタートでした。
わたくしは顔面縛りの縄を解かれ、目眩しいスポットライトを浴びながら鼻フックを架けられただけの豚顔を晒していました。
「鼻フックのよく似合う牝豚ね。綺麗なマゾ貌だわ……灰色の目が素敵よ」
キララ様がマゾの気配がプンプンするわたくしの美貌を褒めて下さったんです。
「マリリンは誰が見たって蕩けてしまいそうな、実に甘いマスクが素晴らしいですよ」
教授はマリリンさんのセクシーな美貌だけをうっとりとご覧になっていました。
「あれには、あたしが凄いお金を掛けてるんだもの」
マリリンさんは整形手術でもって最上の美貌と豊満な女体を手に入れられたようです。たとえ人工的に改造されたものでも、美しいものは美しいのです。
教授はわたくしのことなんか見ても下さらないんです。
「やはり、美貌ではマリリンの圧倒的な勝利だな。牝豚には、勝ち目はないな」
教授は冷酷な言葉を発して、わたくしをいたぶられるんです。