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「背徳と退廃・花嫁Mの手記」
【SM 官能小説】

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「背徳と退廃・花嫁Mの手記」-29

 素っ裸で四つん這いになった牝豚願望の女が鏡に映っていました。その顔はハリウッドの美人女優にも引けをとらない凛々しさです。神々しいと言われることもあります。そんな風に賛美されることに歓びを感じる女だったなら、この貴族的な美貌を誇らしく感じることでしょう。でもわたくしはまったく正反対なんです。
「牝豚っ。もっと顔をあげろ」
 教授がわたくしのことを牝豚とお呼びになって、鼻フックをわたくしの顔の前でブラブラさせておられました。
「ああっ。う、嬉しいですっ」
 わたくしの美貌を醜く壊してくれる鼻フックが目に入ると、あさましい舌をダラッと伸ばしてヨダレまで垂らしていたんです。

 二つの鼻孔に引っ掛けた鉤で、ツンと反り返っている鼻が垂直に釣り上げられました。でもそれだけでは、更に愛らしい顔になるだけです。左右に鼻孔を広げる鼻フックで醜い豚鼻になるんです。教授は鼻孔に二個ずつ左右に引っ張る鉤を引っ掛けて、醜い牝豚の顔にして下さるのです。鼻の孔が無様にひしゃげて、ペチャンコです。
「どうだ、満足か」

「はい。でも……」
 わたくし、鼻フックを架けた豚鼻にされるだけではまだまだ足りないんです。教授のご調教で叩き込まれた被虐の欲情はこんなものじゃ満たされないんです。
「はっきりと言うんだ」
「はい。美優の顔を、縄で縛って……もっとメチャクチャにして下さいっ」
 ロストバージンの時に美顔を縄で滅茶苦茶にされていたことを、わたくしはきっと一生忘れられないで生きていくんです。その愉悦と恍惚を知ってしまった女なんです。
「ふん。顔面に縄が欲しいとは、とんでもない変態の牝豚だな」
 真っ赤な縄が首に何重にも巻かれた後、そこから不規則に、縦横に縄で乱暴に梱包されるみたいに首から上を縛られたのです。口を割られ、鼻は更にひしゃげ、左右の目も醜く歪み、頬をボンレスハムのようにされると、わたくし、もう息も出来ないくらいの愉悦に溺れていました。
(ああっ、醜い牝豚だわっ……ああんっ。感じちゃうっ)
 鏡に映る醜く歪んだ豚顔が、普段の美しい仮面を剥ぎ取られたわたくしの本当の貌なんです。

 わたくしがうっとりと豚顔を眺めている間に、教授はわたくしのウェストにも縄をきつく巻き付けておられました。極端にくびれた細いウェストを更に細く絞めあげるのです。おそらく40センチ以下のポッキリと折れそうなくらい細いウェストになっていたはずです。
 そのウェストに巻かれた縄尻が顔をグルグルに縛っている縄と連結され、わたくしは大きく首を仰け反らせた状態に固縛されたんです。豚顔が常に天井を向いて、その惨たらしい貌を晒す格好です。

「いい格好だ……美優は人間を捨てたんだ。醜い最低の牝豚になりきってみろ」
「は、はいっ。わらひは、豚からも蔑まれるようなシャイテイのメシュ豚でしゅっ」
 大きく開いた口に縄が喰い込んでいて、わたくしの発音は舌足らずなものでしたが、教授には十分に伝わったようです。
「ほら。無様な豚顔を晒して、廊下に出ろ」

 バシッと突き出しているお尻を九尾鞭で叩かれ、鞭で追われるようにしてわたくしは部屋から廊下に這って出て行ったのです。

このラブホに来られているのは変態の方達ばかりです。そんな変態の方達なら、無様な牝豚が這い回る姿を見ても驚かれることなく、蔑んだ目でじっくりとマゾぶりを観賞して下さるはずです。
 わたくしの秘肉がどれほど嫌らしく雫を滴らせていたことか……股間から垂れる一本の滝の糸が床にまで伸びて、ナメクジの這った跡のように床を濡らしていたんです。

 部屋を出てすぐの所に階段がありました。階段にも真っ赤な血のような色の絨毯が敷かれていたんです。
 その5階に上がる階段を見上げると、わたくしはそこに美しいものを見たんです。
(な、なんて目眩しいのっ……綺麗な方っ)
 まるで美術品の彫像のような金髪の女性でした。
 わたくしと似た白人のような真っ白い肌。わたくしのDカップよりも大きくて、硬そうな円錐形の乳房。何よりも目を引いたのは、その方の貌が伝説のセックスシンボルと言われる女優、マリリン・モンローにそっくりの蕩けるような甘い美貌だったのです。金髪で口の周りのホクロまで似ていたんです。
 でも、股間に生白いオチンチンが垂れ下がっているのを見て、ドッキリとしました。


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