「背徳と退廃・花嫁Mの手記」-18
バシーンッ、バシ、バシバシッ、バシーンッ……。
ああっ。鞭を百発も頂かなくても、わたくしは教授の鞭の雨を50発ほど頂いたあたりで、気が遠くなるようなマゾイキの凄まじい愉悦に狂い始めていました。
セックスの官能的な愉悦とは少し違っていました。苦痛と屈辱の嵐に追い立てられて大脳が錯乱していたんです。激しい鞭の痛みも惨めに扱われる屈辱も、甘美このうえないマゾの快楽のマグマに変わっていたんです。
「あああっ、教授っ……もっと……ああっ。イッても、イッてもよろしいでしょうか?」
脳イキの高原状態がずっとつづいていました。もう最後のトドメの大噴火のようなもの。そんなトドメの何かが欲しかっただけです。
「ヨシッと言うまで、イクんじゃない」
教授から却下されたのですが、脳はすでに狂っていたのです。溢れかえる快楽物質で大脳は大氾濫を起こしていたんです。
バシーッ。
一鞭ごとに、わたくしの全身が痙攣していたんです。それまで両手とガニ股の脚で踏ん張っていられたのが不思議なくらい、脳は真っ白に灼かれていたんです。
バシッ、バシッ。
「あああっ、ご、ごめんなさいっ……」
わたくしは床に倒れ込んで、お尻だけを踊らせる嫌らしいポーズになっていました。背骨を走り抜けていく快美の衝撃波の凄まじさに、首が仰け反ってしまいます。
「ヨシッ。美優、そのまま鞭でイケッ」
バシバシッ、バシーンッ、バシバシッ、バシーッ
「あああああっ……す、す、凄すぎますうっ。イ、イキますうっ」
教授のヨシッという許しが出るや、壮絶な絶頂の嵐にのたうちまわるばかりでした。一鞭ごとにわたくしは猥らなヨガリ声を噴き上げ、狂ったように更なる鞭打ちのオネダリをしながらイキ果てていたんです。