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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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混沌とした世界(前編)-8

優勝賞金と賭けの報酬を受けとると、ソフィアは、引き止めようとする街の衛兵を叩きのめして、闘技場のある男色の街から離れた。
このままガルドが街に滞在すれば、ガルド目当ての貴族や闘士に男色の趣味をガルドは教え込まれかねないと、ソフィアは本気で衛兵たちを叩きのめした。
試合に敗れた傭兵ザルレーや武器商人ヴァリアンも、ガルドを追ってフェルベーク伯爵領から姿を消した。
フェルベーク伯爵になりすましている執政官ギレスが、シャンリーに暗殺されたのは、それからわずか10日後のことである。

バーデルの都に、ガルドとソフィア、武器商人ヴァリアンと傭兵ザルレー、そして、テスティーノ伯爵領で執事のベルガーとフェルベーク伯爵領でギレスを暗殺したシャンリーが集まっていた。

盗賊団の大きな組織は、以前のバーデルの都でシャンリーが行った虐殺で壊滅させられている。
王都トルネリカ、フェルベーク伯爵領、ロンダール伯爵領、ブラウエル伯爵領などから流れてきた盗賊たちが十数人で徒党を組んで縄張り争いをしている状況である。バーデルの都を統制していた親衛隊は奴隷市場だけを統括している。

(奴隷市場以外は、地震で見事に壊れたわね)

シャンリーは市街地や遊郭の焼け跡などを見てから、郊外の邸宅へ戻った。
ストラウク伯爵領で呪術の罠である奇門遁甲の陣から逃れた記憶をたよりに、蛇神祭祀書を邸宅で開いてシャンリーは新たな知識を得ていた。
蛇神祭祀書は、読む者に合わせて知識を与える。何も呪術に関する才能や知識がない者には、艶本にしか見えない魔導書である。
満月の夜に魔獣のカエル人が、蛇神のナイフを持つシャンリーを主人として従った。カエル人は蛇神のしもべ。異界の門から流れ出た力の影響で蛇神のしもべに成りかけている者も、蛇神のナイフなどの呪物を持つ者は従えることができることをシャンリーは把握した。

盗賊の中には、障気の影響を受けている者たちかいる。

夜、バーデルの都の市街地の住人の家に乗り込んで、人妻を犯して肉欲を発散している盗賊がいた。
酒に酔っている盗賊が民家に侵入して、その家の主人を拘束した。
夫を殺されたくなければ、拘束するのを手伝えと脅された人妻は、酔った盗賊と一緒に自分の夫を拘束した。
猿ぐつわと目隠し、手首足首を縛り床に転がされた家の主人の腹を盗賊か蹴り上げると、夫をかばうように人妻がかぶさった。

「夫に乱暴しないで」

涙声で訴える人妻を盗賊の若い男は見下ろしている。人妻の体つきを舐めまわすように見つめた。

「俺の相手をたっぷり朝まで楽しませてくれたら、こいつは殺さないでおいてやる。あんたの態度しだいだ」
「そんなこと、で、できません!」
「う〜っ、うううっ!」
「あんたの旦那が、あんたに助けてくれって騒いでるぞ。ほら、立ってこっちに来いっ!」

髪をつかんで人妻を立ち上がらせると、寝室に人妻を連れ込んだ。
そのまま、ベッドに押し倒し、盗賊は強引に唇を奪う。

(あなたごめんなさい、ふたりとも生き残るには、言いなりになるしか)

人妻が泣きながら顔をそむける。その首筋を盗賊は唇を這わして舐めた。
ぞわっと、人妻の服の下の柔肌に鳥肌が立った。嫌だと思っているのに、見ず知らずの自分よりすこし若い男から首筋を舐められて感じていた。
8歳歳上の夫は最近は妻への身体に飽きたのか、夫婦の交わりそのものに飽きたのかはわからないが、新婚したての6年前にくらべて、妻の身体を激しく求めててくることがなくなった。
それでも、優しく手を握ってくれたり、なにげない話を聞いて優しい笑顔をみせてくれているので、6年目の夫婦なんてこういう落ち着いたものだと思い始めていた。

人妻は盗賊が服の上から胸のふくらみを揉みまわしたり、スカートをあけて内腿ねあたりを撫でられると、最近は忘れていた快感を望む思いが湧き始めているのを出そうになるあえぎ声を殺しながら、必死にごまかしていた。

「すごくやらしくて、いい体してるじゃねぇか、旦那も毎晩、あんたに夢中なんだろう?」

一年以上、まったく交わりがない。同じベッドで寝ているだけだと言ってしまいたくなった。

(もう夫に飽きられた人妻に、興味がありますか?)

盗賊は人妻の衣服を剥ぎ取るように脱がし始めた。息づかいから人妻は、盗賊の自分より歳下の男性が、とても興奮しているのが、目を閉じていてもわかる。

人妻は細腕で自分の胸を隠して、脚を閉じ合わせていた。侵入者の若い男性と目を合わせないように顔を横向きにそむけて、震えていた。もう全裸にされてしまった。興奮した若い男性は、絶対にもう犯さなければ気が済まないだろうと人妻は思っている。

盗賊の若い男が人妻の腕を強引にどけると、白い肉毬のような乳房にむしゃぶりついてきた。ぞくっ、と若い見知らぬ侵入者が乳首を吸い、甘噛みすると、だまらない快感が走り抜ける。

「はうっ、あぁっ、だ、だめぇ」

人妻の声に甘い響きを感じた盗賊の若い男は、人妻をもっと感じさせて乱れさせようと、牝の花へそっと手をのばした。あわてて脚を閉じようとしたが、乳首をまた丹念になぶられて、気がつくと若い盗賊の指先が牝の花のわれめを、やらしく撫で上げていた。

「こんなに濡れてるよ、そんなに気持ちいいのか?」
「はうっ、あっ、き、気持ちよくなんてないっ、んあぁっ!」

口では強がっていても、牝の花から淫らな愛蜜が自分でもあふれてしまっているのが、人妻にはわかっていた。
牝の花の奥が熱く潤んでいる。ここに逸物を入れて欲しい。そう思っているのが見透かされているようで恥ずかしい。淫核を若い男性の指先がふれるたびに、あえぎ声がこぼれてしまう。

若い盗賊は、人妻の手をズボンの上から股間のあたりにふれさせた。人妻は、若い男性のズボンの下の逸物が興奮して猛っているのがわかった。
慌てて人妻は手を離した。


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