ザイフェルトの修行と厄祓い(後編)-9
ロイドは左右の陥没乳首を勃たせると、自分の肉欲を発散するために、腰を動かし始めた。濡れて熱い膣洞に逸物のカリ首を擦りつける。
ミーナは軽く曲げられた両脚をロイドの腰に抱きつくように絡みつかせていた。ロイドは突くたびに声をこぼすミーナの乱れた淫らな表情にそそられ、突き続けながらキスを交わす。強引に舌を入れられたミーナは、貪るようにロイドと舌を絡みつかせた。
濃厚なキスをしながら、ミーナはロイドが達する前に、また快感の荒波に昴り絶頂させられるのがわかった。
脚だけでなく両腕でしっかり抱きつきながら、ミーナは懇願する。
「ふはっ……あぁっ、お願い、また奥に出してっ、んっ、んっ、ああぁ、もう、んひぃぃん!」
ロイドが射精して、熱いほとばしりを膣奥で受け止める時の快感は、ただ絶頂するよりも気持ちがいい。蕩けるような牝の悦びに満たされることを、ミーナはもう知ってしまっていた。
ロイドは先に絶頂したミーナの膣洞がぎゅむぎゅむと収縮と弛緩を繰り返し、逸物から搾り取るようにうねるのを感じながら、腰を揺らしていた。
ロイドがぶるっと身をふるわせて射精すると、絶頂してぼんやりとしたままミーナは、陶酔しながら、ロイドの汗ばんだ背中を撫でていた。
子宮が満たされていく。絶頂よりも深い陶酔に心が蕩ける。ミーナはしがみついていた脚と腕を、脱力してほどいてしまった。ロイドが射精を終えて身を離す。膣洞から逸物が抜き出されたとき、ミーナは淋しさのような感情に襲われた。
しかし、身体は甘く痺れていて力が抜けてしまっている。
「あっ、んっ……むぐっ、んんっ……」
ミーナは牝の花から、とろとろと逆流してきた白濁した精液がこぼれていくのを感じていた。
逸物が少し休憩して猛り始めたらまた挿入するつもりらしいロイドが、ミーナの上にかぶさってきて抱きついてくると唇を重ねてきた。
ミーナは胸の奥が切なくなって、泣きそうになりながら、ロイドの舌に再び舌を絡めるのだった。
ロイドの正体が行商人ではなく、盗賊だとミーナは聞き出した。手下の男たちを手で逸物を扱き、少し舐めて咥えて、料金を割引してやると、男たちは気を許してあっさりへディに男たちは、あれこれ自慢話を始めた。
すれっからしの路上の娼婦たちは、愛想笑いすらしない。早く射精して終われ、としか思っていない。ミーナは手で扱くのも、舐めて焦らす。男たちが射精したあとも、ミーナは話を聞きたがって甘えた。手下の男たちはすれっからしの路上の娼婦よりも、愛想の良い小娘のミーナに心を許した。
ミーナは酒場に来たロイドや手下たちではない客と、1回だけ相手をして交わったが、まったく満足できなかった。
ロイドは普通の客とちがい3回は射精して、ミーナにしっかりチップを上乗せして払ってくれる。それだけでなくロイドに膣奥に出されると、普通の客では感じたことのないたまらない快感があった。逸物についているリングもふくめて、ミーナには、行商人のロイドは謎だらけの人物だった。
どうやら、手下の男たちの話をまとめて考えると、ロイドは行商人のふりをしている元盗賊だとわかった。
ミーナには牡のリングが、蛇神の女神官を養成するために、女性の牝の悦びを引き出すための呪物だとはわからない。
ロイドに惚れてしまったからだと、ミーナは思い込んだ。
娼婦はいつかは客に飽きられる。どうすればロイドを自分の伴侶にできるか。娼婦と客という関係から抜け出す方法はないかとミーナは悩んだ。
元盗賊である秘密や、どうやら、ロイドがブラウエル伯爵領で最も裕福なジャクリーヌ婦人に取り入ろうとしているらしいことを手下たちから聞き出したので、これを利用しようと思いついた。
ロイドは肉欲の衝動に抗えないときと、ある程度まで発情が落ち着いたあとの落差に振り回されていて、恋愛感情を持つ心の余裕はなかった。さらに、ジャクリーヌ婦人がお膳立てした貴族のフリーデ婦人の強姦に失敗して、始末される前にジャクリーヌ婦人を、強姦して虜にしなければという焦りがあった。
ジャクリーヌ婦人は、ロイドを手放して新しい趣味に没頭していた。
貴族の血筋の人材を少年のうちから育成して、将来はブラウエル伯爵の下僕として仕えさせることにしたのである。
「ジャクリーヌ様、僕、もう……くっ!」
「いけません。そんなにすぐに達してしまったら、女を喜ばせることはできません。我慢するのです!」
ジャクリーヌ婦人に顔をまたがれて、股間のまだ育ちきっていない逸物を握られた少年が、涙目で射精を懇願していた。
少年はジャクリーヌ婦人が扱く手を止めて、鼻先まで腰を下げてくると、目の前の股間の牝の花に奉仕を始めた。
互いに股間の恥部を愛撫しあう体位で、少年とジャクリーヌ婦人は戯れている。
「そうよ、そこを舐めると女は気持ちがよいのです。はぁっ、んんっ……」
少年は目を閉じて、ジャクリーヌ婦人の指示とあえぎを聞きながら、淫核の肉粒に一生懸命にむしゃぶりついていた。
この少年ヨハンネスは、王都の宮廷貴族の子爵で、ブラウエル伯爵の側近としての将来が約束されていた。
ブラウエル伯爵が、母親のジャクリーヌ婦人の趣味を放置しているのには理由があった。
ブラウエル伯爵自身が、母親と淫らに戯れることを強要されて育てられた。
美少年のヨハンネスは、やがて女性嫌いになるのが、ブラウエル伯爵にはわかっていた。
ブラウエル伯爵は、たまに優しい言葉をかけてやるだけで、傷ついた美少年のヨハンネスの心を奪うことができる。
美少年ヨハンネスに奉仕させているジャクリーヌ婦人の腰が、快感の昴りと興奮にぶるっと震えた。
「あぁ、ジャクリーヌ様、そんなに激しく、んあぁぁっ!」
「ふふっ、いけない子ですね。私の許しを得るまで我慢しきれないとは」
ヨハンネスの逸物から白濁した粘液が放たれるのを、ジャクリーヌ婦人が艶かしい微笑みを浮かべて見つめていた。