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プリンセスゲーム
【ファンタジー 官能小説】

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プリンセス・ゲーム-2

プリンセスは私の様子を見るなり、「お前どこにいた」
「指令のひとりの、ベッドの中です」顔があげられませんでした。
「知っていますか」プリンセスが警護隊長をにらみつけます。「この子は全てが完璧です。でも一つだけあなた達にトラウマを植え付けられました。
この子はね、あなた達にいじり回されて、男の筋肉質が大嫌いなの。なのに、そんな所へ行かせるなんてどういうことなのですか。私の侍女は慰安婦ではありません。
こんなことはもうごめんです。こんなことが許されるというのなら、ヒトミを私の管轄に入れ、歳費もわたくしから出します」
「それはできません、王女様でも自分の兵を持つことは禁止されております」
「ただの侍女として雇うんです。あなたに迷惑はかけません。 ヒトミ、すぐに除隊してきなさい」
「いえ、だから、すべては係官の不手際でした。どうかこのまま、お納めください」
「あなたを殴らせたら名誉除隊にでもなりますか」そう言ってから、ちょっと考えて、「わかりました。今回はあなたの言うことを聞いてあげます」ニヤッと笑います。この貸しが将来、警護隊長にとってどんな負債に替わるか面白くもあります。
「では」
気が変わらないうちにと背を向けたところを、プリンセスが「その係官というのがもしいるのなら、そのままの役につけておいてあげてくださいね。命令を受ける立場の者が、いわれもないひどい目にあうのはもうたくさんです。
でも、長としてあなたが責任を取るのは止めません」
「どのような」
「デザイナーに電話して、とてもきれいな髪飾りをヒトミにプレゼントしてくれる?」
「わかりました。1周年を記念した品を用意させていただきます」あわてて出て行きました。
プリンセスと抱き合います。
「よかったね」プリンセスは言ってくれましたが、本当によかったのかはわかりませんでした。
 裏では別の作戦が動いていました。
すこし前のことです。わたくしの報告をもとに、プリンセスに思いを寄せる少年を魔術院の者が排除しました。
新しい恋人のできた少年は学校に寄り付かなくなり、転校していきました。
友達以上と感じていたプリンセスにはかわいそうなのですが、王女もまた自由な恋愛は許されません。
キスを交わすくらいならまだしも、若い者同士、そこで止まれるとは言い切れませんし、この国では、王女が結婚するときに処女でなかったり、妙なゴシップを流されたりするわけにはいかないのです。
命の次に、威厳を守るというのも仕事でした。
最初はわたくしが少年を排除する予定でした。
わたくしの体には魔術院から授かった秘伝がいろいろあります。
中でも一番恐ろしいものは、直接には呪文を使いません。
唱えられるときは他の惑わしも効きますが、喋れなくても、人をわたくしの方へ引き寄せ、次に自分の体に付いている呪いを相手の体に擦り付けて、必要なら息の根を止めるのです。
必要なことはプリンセスより先に抱かれることだけでした。
そのためにも、魔術院では、相手の男を誘惑し魅了するテクニックをとことん仕込まれていました。
訓練のためにいろんな年齢の男や女に毎晩のように抱かれ、奉仕させられました。
訓練と称した慰安のため、上司たちも代わる代わるやってきます。そのすべてを満足させなければなりませんでした。
当然、異常な性癖を持つ者との交わりの方が多くなります。正常な人の数は多くても、その人たちのすることは、そんなに多くありません。
異常な倒錯の世界が延々と続きました。その中に飲み込まれないように、調教されたようなふりをして、自分を保つのは苦しいことです。
何人もの候補生が精神を壊されて消えていきました。


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