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インクブス・ゲーム 
【ファンタジー 官能小説】

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インクブス・ゲーム-10

下はスキニーパンツが腰から太もも、ふくらはぎをすぎて細い足首へと美しいシルエットをつくっている。
「君をモデルにすればよかったよ」甘くささやく。しかし、世間の評価はあのアイドルの小娘なのだろう。
腰にぴったりと張り付いたパンツを脱がせた。そこに出てきたのは皮膚のように薄く繊細なショーツ。
爪が当たって、きれいな肌に傷をつけないようにそっと脱がした。女性の体は芸術品だ。特にこんな美しいものに傷をつけるなんて考えただけでぞっとする。
下腹はきれいに剃って、よく手入れしているのがわかる。その下のふっくらとした秘部は、まだ固く唇を閉じていた。
ひざを上に持ち上げると、裏側が盛り上がってきて、足が開くのに合わせて真ん中から溝が分かれていく。
まるで誘い込むかのような陰唇にキスをして、舌をはわせる。
 女性はかすかに身じろぐ。唇は少し緩んでくると、アミとは違った、成熟した香りをたてて潤ってきた。そこへゆっくり挿入してやった。
女性からは金属的な悲鳴のような喘ぎがかすかに漏れた。
 耳を甘噛みして深い眠りから起こしてやる。
そんなことをするのも初めてだ。起こすことなんかない。
ヒカリは下半身の違和感に一瞬うろたえた後、知らない者に抱かれていることに気がついた。
腰は離させない。腕を押さえて、さらに強く入れてやる。
「ウルシさん? やめて」悲鳴を上げて逃れようとした。
≪おかしい≫ 女性には目の前に、見ず知らずの、しかし夢に見た理想の男が見えているはずだった。
≪どこでやりそこなったんだ≫ 力をこめる。
「やめて」ヒカリの気持ちは揺れているようだ。
このままゆだねてしまうか、逃げようか。 だが、もう気持ちよくなっていた。枕をつかみ、耐えている。迷っている。
≪さあ、どうする≫ その心の葛藤を眺めた。
「はぁん」ため息のような、喘ぎのような声を出して、体に足を巻き付けて抱きついてきた。
≪俺だって、そんなに見た目の悪い男じゃない≫
 呼吸で上下する胸の上に手を置くと、そっと撫でながら、反対側の腕も上にあげさせた。
サマーニットのすそに手をかけて、引き上げて脱がせる。
シームレスのブラも外して、乳首を吸ってやる。
さっきの、若いだけで粗削りな小娘の体とは違う次元のものだ。何人もの男によって磨かれ、無駄をそがれ、洗練された体に乳臭さはみじんもない。
今までならこんな芸術品には丁重にしてやる。しかし今はすべての芸術作品を城ごと破壊してやりたいのだ。
俺が育ち、俺が育てた家を追われるのだ。何も残してやりたくなかった。
 ヒカリが腰を振り始めたころに、今度は俺を恐ろしく醜い姿に変えて見せる。
≪できるのか≫ 不安はあった。さっきも失敗したのだ。
「ひぃぃ」ヒカリは信じられないという顔をして全身を硬直させた。嫌悪感ですぐに声が出ない。ヒカリが一番忌み嫌う者に抱かれているのだ。
≪俺もやるじゃないか。そうさ、おまえの思い違いさ、こんな化け物にやられているんだ≫


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