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インクブス・ゲーム 
【ファンタジー 官能小説】

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インクブス・ゲーム-18

≪まてよ、俺が城で暴れたのは、やつにあおられたからだ。それはあの城を有名にするためじゃなかったのか≫ 疑い始めるときりがない。
≪俺に王女を襲った記憶がないのも、本当は何もしてないからじゃないのか。全てはやつの狂言。でなければ、なぜこううまく王女が汚される、どうしてちょうどいいときにあいつがあらわれて王女をかっさらった≫
サヤは本来ならあり得ない王女との結婚で、大きな力を得ることができた。
やつの両親は図書館を荒らした容疑者として追われていたが、これからは国王と王室魔術院の庇護のもと、追われることもない。
そしてインクブスが住み、王女が衝撃的な結婚式をしたと有名になったあの城で悠々たる生活だ。
≪俺はやつに転がされていたのか≫
真相は、俺にはわかる。
≪やられた≫
貴重な空気を使って大笑いした。
≪ああっ、やつを抱いてやればよかった≫ サヤの女としか見えない体を思い浮かべた。
≪服の下はどんなだった、肌触りはどんなだった。そしてどんな風に鳴くんだ。初めての、男を抱くインクブスにもなれたのに≫
インクブスは消えない。俺が消えることなんかはない。ただ、休憩だ。
いつまでって? 誰かが起こしてくれるまでだ。
夜になったら起きるだろう。
いつの日かの夜に。


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