未亡人との歪な関係C-9
嫌なのに、佳織の体は反射的に絶頂を迎えるための準備をしたーー目を閉じ、下半身に意識を集中させて、祥太の愛撫に身を任せる。
「や、嫌ぁっ!!やめ、やめてっ……」
佳織の耳に、ばちん、と音が聞こえた気がした。
そのとき佳織の体が激しく仰け反り、そのせいで臀部を祥太の顔に押し付けるような体勢になってしまう。
「はぁあっ、や、やんっ……も、いってるから、離して、っ……」
それでも祥太は慣れない舌使いで、陰核を舐め続けている。
「おかしくなる、やめっ…、また、またきちゃうっ……!!あぁああっ」
ここが会議室であるにもかかわらず、佳織はもう、声をおさえることができなかった。
そして、既に手をテーブルに付くことが出来ず、テーブルに突っ伏してしまっていた。
「豊田くん、もう許して……お願い……嫌……」
振り返ることも出来ず、過呼吸を起こしてしまいそうなほど息を荒くさせ、懇願する。
惚けて、目がうつろになりながら、遠くでカチャカチャとベルトを外す音が聞こえた。
反応できなかった。
既に、何かが佳織の秘部に押し当てられている。
「ん…?!や、やだっ、嘘っ、あ、豊田、くんっ…!」
異物が、佳織の中を押し広げる感覚。
それは指などではなかった。じわじわと熱が広がり、腰骨に独特の衝撃が走る。
異物を押し出そうとする佳織の体内を、ゆっくりと押し進んでいく、それ。
「あ、はっ…ん、やだ、嫌ぁっ……」
佳織の言葉とは裏腹に、複数の男に解放させたそこは、絶頂を迎えたせいで一度はそれを押し返そうとしたが、祥太の逸物が奥まで差し込まれると、ぴったりと包み込んでしまっている。
「先輩……先輩のいちばん深いところと、キス……してますね」
ぱんっ、と奥を突く音が佳織の耳に聞こえた。
ずくん、と子宮にまでその衝撃が響いて、腹の奥がジンジンと痺れる。
祥太は佳織の腰をつかんで、ぐぐっ、と最奥に張り詰めた先端を無理やり押し当てる。
「奥、やめっ……そんな、しな、いでっ……ああ、んんっ」
「奥がいいんですか」
祥太は佳織の体に倒れ込み、その体を抱きしめた。
「先輩のナカ……すごい、ずっとこうしたかった」
「ひどい、こんな……んん、抜いて、お願いっ…」
佳織は思わず涙をぽろぽろと零していたが、もう体で抵抗する余力は残っていなかった。
「先輩のナカ、すごいぎゅうぎゅうしてる」
「んんっ、あ、つ、突かないでぇっ、奥、んんっ」
祥太は動くことすらできなくなった佳織の体を抱きしめながら、腰を振る。
シャンプーの香りのする髪の毛、首筋から香る香水。
抱きしめながら鼻腔をつくそれらが余計に情欲を掻き立てる。
「突かないで、なんていやらしいお願いですね。突かれてどうなっちゃってるんですか……先輩」
無理やり絶頂に導かれ、腹の奥はぎゅうぎゅうと締め付けるように疼いている。
そのせいで、張り詰めた先端で中を突かれると、また直ぐに達してしまいそうだった。
「言わないで……お願い」
涙をぽろぽろと零しながら、佳織は振り返る。
祥太はそんな佳織におかまいなく、一旦逸物を引き抜くと、太ももまでずり下げられた下着とストッキングを脚の片側だけから乱暴に引き抜く。