未亡人との歪な関係A-3
悠斗はそういうと、佳織の浴衣を胸元をぐいっと引っ張る。簡単に腰紐で留めているだけだから、下着をつけた彼女の柔肌がすぐに顕になる。
「ま、待って……ダメ…だよ…?んっ、う……ん」
後ろから悠斗に抱きしめられている佳織は、ぺろり、と右耳を舐められる。
「悠斗くん、……は、ぁ…ん、やだよ……」
悠斗は右手を下着のカップの中に差し入れ、右耳に舌を這わせながら柔らかな胸を我慢できなさそうに揉みしだく。
佳織は右手で口元を押さえ、出そうになる声を必死で抑えていた。
「ん、んんっ」
ぎゅ、と黒ずんだ頂きを指先で摘まれる。
「悠斗く、ん…おねが…い、ダメ……」
悠斗は何も言わず、その代わり佳織の耳元で息を荒くさせている。
そして、首筋へと唇を押し当て、べろりとその部分を舐めた。
「んくっ……ぁ……」
佳織は、背後にいるのが悠斗だからこそ、抵抗することができなかった。
冴子が同じ部屋で寝ていたとしても、愛しい人に愛撫されるこの状況を、はっきりと拒むことができなかった。
そしてーー
「おねが…い、冴子さん……に悪いから、こんなの……ダメ……」
そうは言いつつも、冴子になら自分の痴態を知られてもいいと思った。
彼女はきっと、自分の痴態を知っても受け入れてくれるだろうと。
さらには、冴子が自分へ性的な欲求をむけてくれないだろうかと淡い期待をしてしまっていた。
それと同時に自分はこんなにもずるかったのか、と思わせる。
男性でないにもかかわらず、それ程までに彼女は魅力的だった。悠斗が何度も体を重ねるのがわかる。
そしてそれが、信頼する先輩であるならなおさらだ。
悠斗は佳織の体を振り向かせると、唇を押し当て、舌で佳織の唇をこじ開ける。
舌を出させ、丹念に吸い上げながら、意味をなさない佳織の腰紐を外した。
肌が露出すると、腹の辺りから下着をつけた胸元の辺りまで、舌で何度も何度もなめあげていく。
「は、あ……んんっ」
くすぐったさにも似たその感触に、佳織の腰がビリビリと痺れる。
「あっ!」
体を舐めながら、佳織の膝から太ももへかけて、悠斗は指先を蠢かせる。
舌と指での愛撫に佳織は声を我慢できなくなってしまう。
「くっ……ぅん、あっ、やめ……て」
そう言うと、悠斗が顔を上げて、佳織を見つめる。
その顔はとても切なそうだった。
佳織は力なげに、悠斗の体を押そうとするが、悠斗はスルスルと自らの浴衣を脱いでいく。
そして佳織の体に倒れ込み、佳織の唇に吸い付いて舌を絡める。
唇と唇の密着する音が響く中、悠斗は佳織のショーツの中に手を差し入れる。
「ん、ぅ」
唇の隙間から、抵抗にも似た佳織の声が漏れる。
指が佳織の毛をかき分けて、ぬめったクレバスに触れる。
指先が触れた瞬間、佳織の視界はばちん、と音を立てたかのように明滅し、体を仰け反らせた。