後悔、クリアー。-7
運転する姿を見てニヤニヤしてしまう沙織。
(カッコいいなー。)
ハンドルをにぎる腕が逞しく思えた。あの腕の中に抱かれた昨夜の事を思い出し、一人で照れてしまった。
「沙織ちゃんは免許取らないの?」
「全然考えた事ないです。」
「もう取れるよね?」
「はい。でも私はまだ高梨さんの助手席に乗れるだけでいいかなーって。」
「そっか♪」
そう笑いながらも頭の中では(てか乗りまくってやるからな、沙織ちゃんに♪)と思っていた。そのうちこの車の中でもヤッちゃうぞ?、とも思っていた。
海についた2人は沙織の夢通りに、波打ち際でイチャイチャキャーキャー楽しんだ。夢にまで見た光景に沙織は楽しくて仕方がなかった。そしてピッタリと寄り添いながら海を眺め色々おしゃべりをするゆったりとした時間が心地いい。不意にキスをされた時は恥ずかしかったが、全てが幸せに感じた。
それから街へ戻り少し遅いランチを取り、手を繋いでショッピングをした2人。楽しい時間はあっと言う間に過ぎ、もう夕方になった。
「そろそろ帰らなきゃね、沙織ちゃん。」
「…うん…」
寂しそうな顔をする。
「帰りたくないなぁ…。別れたくない…」
手をギュッと握りしめる沙織。ダダをこねる子供のようで可愛かった。
「これから会いたい時にいつでも会えるじゃん。」
「ハイ…。」
あまり修を困らせてはいけないと思い、無理矢理納得する沙織。
「学校帰りとか、寄ってもいいですか?」
「勿論♪来る時電話くれれば。」
「ハイ♪また来週デートしてくれますか?」
「うん。」
「やった♪」
「どこに行くか考えとくよ。」
「ハイ♪」
またデート出来ると思うとワクワクして来る。
「じゃあね、沙織ちゃん。また!」
「ハイ♪高梨さん、色々ありがとうございました。凄く楽しかったです。」
「俺もだよ。」
2人はチュッとキスをした。
「じゃあ…。」
お辞儀をして車を降りる沙織。幸せそうな、寂しそうな顔をして手を振る沙織に手を振って車を走らせた修。
「もーあの子、俺にメロメロじゃん♪よーし、教え込むぞー、セックス!」
バックミラーに映る沙織を見てニヤッと笑った。
アパートに帰った修。ゴミ箱に捨てたティッシュを拾い、沙織の処女血を見る。
「なかなかいい処女だったな。それにしても可愛いなー、沙織ちゃん。あんな可愛いのが彼女とか、ヤバっ!前の人生の後悔、すっかり取り戻したわ!」
これから沙織がこの部屋に来てアンアン喘ぐのかと思うと興奮し、思わずセンズリしてしまった修であった。