⑭松崎明日香 再び-4
あの映像を夫に見せてもこの子は痛くも痒くもないのだ。
ただ突然現れた女神のような女性に筆おろしを頼みたくて隠していてくれてるだけなんだ。
もしこの子が他所で筆おろしの機会を得て私への執着を失ったとしたら。
筆おろしをしてくれなかった私を恨むかもしれない・・・・・・恐ろしい・・・・・！
翔の揺さぶりが見事に決まった一瞬だった。
その効果は早くも翌日現れた。
５時間目が終わった時、母からラインが入ったのだ。「今日、翔のお部屋の掃除に行くわ。」
「今日は７時間目迄あるしその後理科系の補習授業があるんだ。だから８時位に来てくれる？」
返信メールを打ちながらもう既に勃起が始まり６時間目は授業どころではなかった。
今日の授業は６時間目迄だし補習授業も嘘だ。
母を終電以降まで引き止めるにはスタートは遅い方が都合がいいのだ。
朝まで時間があれば母を征服する自信があった。
３人の人妻との経験や称賛の言葉から己の怒張の素晴らしさを知っていたし
長い間のレスで欲求不満の塊のような母をも見抜いていた。
「終電に間に合わなかったからタクシーで帰るわ。」
と言われるのが唯一の心配点だがその時の対処も考えていた。
筆おろしを完結させなければいいんだ。射精しなければいいんだ。
僕が射精するまで筆おろしの儀式は延々と続くことになる。
途中で投げ出して目的を果たさずに帰るような母ではないが
万一の場合はあの動画をネタにするつもりだ。
筆おろしをするって約束を反故にした場合脅迫されてもやむを得ないと考えるのが母の特性だ。
明日香レポートもそれに賛同している。意固地になったりキレて開き直ったりはしない筈だ。
マンションに帰って来た時ドアーの前に母の姿があった。
清楚感漂う淡いベージュ色のニットワンピースにショートブーツだ。
とても人妻には見えない若々しさだが近づくにつれてワンピースのフィット感が目に入る。
身体のラインがはっきりと見え成熟した女の色気は隠せない。
特に盛り上がった尻と飛び出すようなバストは美しくセクシーだ。
「母さん待たせたね。今日もすっごく綺麗です。来てくれてありがとう。」
股間の前にカバンとコンビニ袋を提げて礼を言う。
「お部屋きれいに片付いているじゃないの。男の子の部屋だからもっと汚いのかなと思ってた。」
それは当然だ。母が来る事を見越してあらかじめ掃除していたからだ。
掃除しに来て呉れるのに掃除するっておかしいけれどそれが少年の正直な気持ちだ。
「母さんご飯まだたろ?コンビニでカップ麺とおにぎり買ってきた。それと母さんの好きなワインとチーズ。
ワインは安物だしチーズも６Pだから口に合わないけど我慢してね。」
食事をしながら母への思いを告げる。初対面の感激から始まって母親の愛情を知らずに育ったがやっと手に入れた家庭の温かみや実家を出て母に会えなくなった時の寂しさなどを告った。
明日香も自分に好意を抱いてくれる少年が愛おしく思えた。
「翔。筆下ろしして欲しいの?本当に私でいいの?」
「あっ、はっ、はい。お願いします。」
「じゃ、シャワーを浴びてきなさい。私は出る時浴びてきたわ。」
その間にパソコンを開いてみたがパスワードに守られている。
シャワーを済ませた少年は律儀に部屋着のジャージに着替えていた。
（こんな時って普通男性はバスタオル１枚か全裸でしょ。）童貞ゆえの気恥ずかしさが初々しく思えた。
翔は童貞と経験者の行動の違いを徹底して研究していたし筆おろしも４度目だ。
相手に好感度を与える術は熟知している。
ベッドに近づかないでテレビの前でウジウジして見せる。
「もう、何をしているの。早くこっちへ来なさい。」
おずおずと隣に腰かける。沈黙が続く。
「触ってみる？」母の声もかすれ気味だ。
「えっ、いいんですか」後ろへ廻って両乳房を揉み始める。