③研究 -1
友人の家の庭にピンクの葉の樹木を見つけた。
「綺麗な葉だね。何という木なの？」
「知らないんだ。父のニュージーランドの友人が送ってくれたらしいよ。」
一度でもそんな興味をだいたら調べなければ気が済まない性格だった。
ニュージーランドやオーストラリア原産の樹木を調べたが適合するものは見出せなかった。
さらに調べる。中国原産のチョンチンという木で香椿と書く。
葉の色は季節によりピンク→白→緑と変化する。
材木は固いので建築に使用され樹皮は生薬「椿白皮」になる。
その根や土壌、気候までも調べ上げる。
1枚の葉からチョンチンという木のすべてを調べ上げた後脳の引き出しにきちんと整理して記憶される。
実はこれが翔の学業優秀の根本なのだ。
義母の薄生地の服に誘発されその熱心さで「女」というものを調べ始める。
が、すぐに行き詰まる。人種、体型、性格など種類が多すぎて研究課題が広すぎるのだ。
そこでターゲットを明日香1本に絞って調べ始めた。
毎日の彼女の一挙手一投足を徹底して記憶する。
場合によっては密にスマホのレンズを向ける。
友人を迎え入れる時の笑顔、プレゼントをもらった時の笑顔、ご近所に振りまく笑顔、宅配業者に送る愛想笑い、
笑顔だけでも数十種類に分類しその状況をも覚える。
そうするとああこの笑顔は本心喜んでいるなとかこれは取って付けた笑顔だとかが分かるようになる。
もちろんそれは笑顔だけの事ではない。日常のちょっとした動きにまで拡大されていくのだ。
かってピンクの葉を調べ上げてチョンチンの博士号までも取れそうなほどの知識を得た翔だ。
植物に表裏はない。研究の目を覆うものは何もないからその全てを知りうる事が出来る。
これが夜行性動物になるとそうはいかない。
食痕や糞の生活痕だけではその実態を知ることは出来ない。
そこで動物学者は巣穴や獣道、餌場、糞場などで定点撮影調査を開始する事になる。
翔も明日香の憩い場での定点撮影調査に踏み切る。
試験的に琢磨の持ってきた小型カメラをリビングに仕込んだのだ。
夜行性動物の研究とは違う。カメラの存在を誰にも知られてはならないのだ。
万一バレても被害の少ないリビングでソファーの彼女を観察する事にした。
いつもはチラ見しか出来ない母の動きをじっくりと見る事が出来る。
あの大胆なサマードレス姿も一段とセクシーに見える。
毎日確実に明日香レポートは埋まっていく。
そんなある日買い物から帰ってきた母がリビングで着替え始めたのだ。
猛暑の中の外出でまだ冷房の効いていない寝室よりも涼しいリビングを選んだのだろう。
もちろん父も僕もいない時だ。
ベージュのサマーカーディガンを脱いだ下は黒のキャミソール。
八分丈のパンツも脱ぎすてる。その下はパンストと黒のショーツに守られている。
見た目とは違うムッチリとした下半身が露出される。
その後だ。黒のキャミソールを頭から抜いた瞬間、両の乳房がこぼれ出る。
ブラトップだ。誰もいないのに大急ぎで例のムームー（サマードレス）をかぶる。
モゾモゾと動いた後パンストをも脱いだ。
脱いだパンストに黒の布地も丸まっていたからムームーの下は全裸だ。
キャミソールを脱ぐ場面の上半身だけをスロービデオで再生させる。
いいカメラだ。画質は少し落ちたが鮮明な映像だ。
凄い乳だ。大きさではない。その形状だ。
乳輪がぷっくり膨らんだパフィーニップルだ。
この形状の乳首は陥没気味なのが多いのだが彼女の乳首はこれでもかというくらい飛び出している。
二段ロケットの様に突き出ているのだ。
ノーブラの彼女の乳首が着衣の上からもはっきりと認識出来た筈だ。
最初の研究課題「女」は範囲が広すぎて失敗してしまったがその時に得た情報も無駄にはなっていない。
そうでなければパフィーニップルなどという名称は知らなかったであろうしこの乳首の持ち主が途方もなく
感受性が強い事も知らなかったはずだ。
続いて下半身の映像に移る。八分丈のズボンを脱いだ瞬間で静止させ拡大させてみる。
ムッチリとした太めの太もも、ぐっと張り出した骨盤、少し盛り上がった極小の黒布、
えげつないほどえぐれた細腰、いずれも翔の好みだ。
見事なクビレゆえロケット乳房も外を向いているようにさえ見える。
ここまで覗き見たら全てを見たいと思う気持ちを冷静な翔でさえ押さえることは出来なかった。
狭い更衣室での盗撮は危険をはらむのは分かっていたが踏み切ってしまった。
琢磨の失敗も聞いていたので即座にカメラを回収し一度だけと決めていた。
運良くその一度で明日香のすべて角度からのヌード画像を得ることが出来た。
凄い。見事だ。どこから見ても一点の非の打ち所がない綺麗でセクシーな裸体だ。
１６０ｃｍの女体は全体的にはスリムなのだがそれゆえＤカップほどであろう乳房が豊満に見える。
ただ骨盤からひざまでの下半身は贅肉はないがミッシリと肉が詰まり迫力満点だ。
特に巨尻ともいえる尻肉の盛り上がりは見事で着衣の上からの想像をはるかに超越している。
骨盤から上は見事にくびれ蜂腰の様相を呈している。
日本には女体美を表す柳腰という言葉があるが母のくびれは白人向けの蜂腰という言葉の方が適切だ。
その蜂腰を抱きながらの後背位で母を貫く場面を想像し立て続けに精を放った。