初めての指先の感触-6
左手の中指が全ておさまりきる。
初めて触れたその感触に、悠斗は泣いてしまいそうだった。
それ程に、嬉しかった。
「すげぇぐしょぐしょ。いつもここ触ってるんでしょ?俺に触って欲しかったくせに」
いつもとは違う物言いに、佳織が戸惑っているのがわかった。
「触って欲しいけど、でも……」
「おじさん以外は嫌…?触って欲しいって今言ったじゃん」
泣き出してしまいそうな佳織の耳元で、そう囁いて、悠斗はゆっくり指を擦り付ける。
「あっ…やだ、やだっ…」
「本当に?」
悠斗はじっと佳織を見つめながら言った。
ゆっくりと動かすだけで、くちゅくちゅと卑猥な音が響く。
「本当は、おばさんのことめちゃくちゃに犯してやりたいよ。おばさんがいつも舐めてくれるチ×ポ、おばさんのマ×コにぶち込んでやりたい」
悠斗の荒い息が佳織の耳元に吹きかかる。
「そんないやらしいこと言わないで…。ダメ…。そんなこと言われたら、あたし……」
「速く動かしたらどうなる?」
「……あっ」
「レギンスのせいであんまり手動かせないけど…その代わり手のひらにクリ当たる。すごい固い」
「あっ、そんな、やだっ…悠斗くん…!」
佳織は顔を左右に振ってやめてと懇願する。だが、悠斗はもう止めることはできなかった。
「やめないよ」
ぐちゅぐちゅと抜き差しする音が激しくなる。
佳織の、悠斗の腕を掴む力が強くなっていく。
「本当は犯したいんだよ、めちゃくちゃに。嫌われてもいい。おばさんのこと、めちゃくちゃにしたい」
「だめ、そんなこと考えちゃ……!あ、ぁあっ、声でちゃ…うっ、んんっ、悠斗くん…!抜いて……!あ、あぁっ…!!」
思わず、佳織は悠斗の体を抱きしめた。
……どうやら、悠斗の指で絶頂に達したらしい。
「いったの?すごく締め付けてる」
「あっ、ん……だって…だって…!」
指を入れたまま、悠斗は佳織の肉感的な体を抱き寄せてキスをする。
うねうねとしたそこが、佳織が息をする度に収縮する。
自分の指がまるで性器になってしまったかのように、悠斗の指は敏感になっていた。指すらも、気持ちいい。
「こ、こんなのされたら…あたし……」
ぽろぽろと、佳織は涙を流していた。
だが、おそらく……嫌だったからではないだろう。悠斗に「触って欲しい」と佳織ははっきり言ったのだから。
「悠斗くんのバカ…こんなの……」
悠斗はレギンスから手を引き抜く。
ぬるぬるとした体液が手にまとわりついていた。
手を自らの唇に近づけ、悠斗は体液を丁寧に舐めとる。
「き、汚いから…」
「ーー本当はおばさんの大事なとこ舐めたいんだよ。今日はここまでね。岳に会う前に帰るよ。今度、またゆっくり」
悠斗は佳織の耳元で囁いた。
佳織は、悠斗の体を抱きしめる。佳織のタガが外れてしまったーーそのことをお互いが、理解した日だった。