彼とのセックス-3
優花と和紀の性行為は役30分位だ。ごく一般的な若い男女の性行為だと思われる。この行為は夕方4時から5時の間と2人の間で決めている。8時がクラブ風華が開店するのでセックスの後2人で簡単に食事してから7時には店に着きたいのである。
優花の生理の時以外は毎日している。一日でもしなければ優花は気分を損ね、マコトに電話するとダダをこねるのだ。優花は性行為を毎日したい。
2年前、和紀と付き合う前の20歳までの優花は夜の同業者やホストなどとたびたびセックスだけの関係を持っていた。いわゆるセフレを作っていたのである。優花は寂しかったし、セックスも恋しかった。
当時は優花と和紀はキャストと黒服だけの関係だったので友達の様にはなしていた。
ホストのマコトはクラブフレームのナンバー1ホストだ。
『今日、マコト飲みに来るんだぁ。昨日とマコトとエッチしてさぁ。マコトの事好きだけど、彼女にはなれないよねー。No.1ホストだし。』
と、寂しそうに話す。和紀は優花に好意があった為ひどく嫉妬をしていた。
それに気づかず優花は和紀にマコトと毎日セックスをしたいだとか、マコトとのセックスの行動を黒服である和紀に楽しそうに話していた。
マコトが優花を指名して飲みに来る日は必ず優花とマコトがセックスをした次の日である。その日は優花は開店から上機嫌だ。
マコトが3日連続で来るときは3日連続で性行為をした、と言う事になる。優花は見た目もかっこよく客としてでも来てくれる上、ホストとしては店には誘わないマコトの事を本当に気に入っている。
でも、彼氏ではないという。
マコト以前の優花のセフレはたびたび変わっていた。ピンサロの年上の店長、ダーツバーのオーナー。DJの男。全て短い時間だった。
だが、セフレなのに飲みに来るのはマコトだけで期間も3ヶ月を過ぎた。ユウ指名でクラブ風華で金も使うのだ。
優花は明るいし可愛い。
今から思えばマコトも優花を気に大変気に入っていたのだろう。
ある日、マコトが『ユウ』指名で飲んでいた。
優花の接客スタイルは元気で明るい。手を握ったり、甘い言葉を掛けるようないわゆる「色恋」営業はしない。
だが、マコトとは違う。
和紀がマコトと優花の席へ行き、『失礼します』と一言伝え、フロアへ膝を付き行き飲み終えたグラスなどをお盆に乗せているときだ。
マコトがグイッと優花の腰を持ちマコトの方に引き寄せ右手で優花の手を握り耳元で、
『ユカ、今度あれまたしようよ〜。優花がイキそうな時にオレがユカのクリトリスを、きゅっっううて吸うやつ。あれ、優花の好物だよね〜』
和紀は優花をユウちゃんと呼んでいるのに、マコトは本名の優花で読んでいるのだ。
『うん。。。』優花が恥ずかしそうに頷く。
『お客様!キャストへのお触りは困ります!ユウさんから手を離してください!』
和紀が店中に聞こえるような大きな声でマコトに伝える。
嫉妬からだった。
『ちょっと、カズ!失礼じゃない!マコトは常連のお客様で、手しか握ってないじゃない!』
マコトは何も言わず手を離したが、クラブ風華の店長、中野もたまたまいたオーナーの成田も巻き込まれる事となってしまった。
マコトはホストであるしとても冷静で、必死に謝る店長の中野と、オーナーをなだめた。
『いいですよいいですよ、今日はこれで飲み終えて仕事行きますから。彼も疲れていたんでしょう。またユウさん指名で来ますね』
『申し訳ありませんでした!』
成田と中野が深く頭を下げる。
成田が和紀を待合室で攻める。
『カズ!お前が平井さんの息子じゃなかったらクビだぞ。アイツはユウの男だろ、お触りじゃないのはわかっているだろ。ちょっとユウと話し合って謝れ』
『オーナー、申し訳ありません』和紀
成田は待合室から出て行った。
ソファで優花は泣いている。
『もうマコトとはダメだよ。。マコトとは終わりだよ。。。』
『ユウちゃん、ごめんね。実はオレ、マコトさんに嫉妬したんだ。オレ、本当はユウちゃんがだいぶ前から好きで付き合いたいって思ってた。でも、黒服とキャストの恋愛は禁止だし、ユウちゃんには告白なんてしないと思ってた。気持ち伝えてしまったしさ、今日を最後に退職するよ。親父のいる姫グループに移るよ。マコトさんにももう一回、クラブフレームまで謝りに行くから』
『えっ?カズがわたしを好き、、、、、?』
(2人の沈黙が続く)
『カズ、今日の帰り、ホテル行こうよ。ホテルでわたしを抱いてよ。それから退職するか決めようよ』優花
昨日マコトに抱かれたのに今日は和紀に抱かれると決め優花は決意する。
『わかった。でも成田さんにはユウちゃんとホテルに行く許可を取らないと。キャストとホテルに行くんだから。』和紀
『ホテル行ってこい。それで2人共に店に残るか、1人辞めるか今夜セックスをしてお前らがどうするか決めてこい』成田
『はい』優花と和紀
こうして2人の交際は始まったのである。
和紀はマコトが優花の耳元で言っていた“あれ”をホテルでした。
(ユカ、今度あれまたしようよ〜。優花がイキそうな時にオレがユカのクリトリスを、きゅっっううて吸うやつ。あれ優花の好物だよね〜)
これで優花のオルガズムを成功させ、合格となったのだ。
優花の条件は「セックスを毎日する」
和紀の条件は「マコトと終わらせる」と、「セックスした後にシャワーに浴びず仕事に行く」これは和紀の独占欲である。和紀に抱かれたままの身体でで仕事に行くと言う条件である。
であった。こうして2年前交際は始まったのだ。
この2年は2人にとって毎日愛し合い平凡な時間だった。
優花が同僚、奈美子の父、金井茂男という男に出会うまでは。
つづく