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プライド母
【熟女/人妻 官能小説】

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プライドの高い母-3

親同士のくだらない賭け事のために頑張りたくないと俺は歳相応に反抗心を燃やしていた。

しかしなんやかんやで真悠ちゃんと学校の図書室や予備校の自習室で一緒になることが多く

よく話しかけてくれたり励ましてくれる真悠ちゃんの優しさのおかげで

なんとかサボらずに頑張れてはいたのだった。

(母ちゃん達も俺らを見習えよ!)

ふと真悠ちゃんの方に目をやる。

父親の隆志さんに似てクールな雰囲気はあるが透明感のある美形だった。

はやくもクラスの男子達の間で人気が出てるらしい。

俺の視線に気付いた真悠ちゃんは少しだけ頬を赤らませニコッと笑うと

そそくさと参考書に視線を戻したのだが、照れた横顔がまた可愛らしい。

一回変なことを考え出すと勉強が手に付かず文字も頭に入らない。

もう一度真悠ちゃんをチラ見したら真悠ちゃんも俺の方を見てたのか視線が合い

今度は二人して顔を赤らめ視線をそらした。

(なーにやってんだか!バカみたいじゃん!)

勝手に照れ臭くなった俺は次の日から真悠ちゃんを微妙に避けるようになった。

遠目に見かけた真悠ちゃんは少し寂しそうだった。



期末試験が終わった。俺はクラス内でもかなり優秀な成績を取れた。

しかし!真悠ちゃんは更に成績が伸びて全校でもトップ争いに食い込んでいた。

(頑張ってたもんな。おめでとう)

心の中でお祝いしながら、自分も成績が上がったので朗らかな気持ちで帰宅した。

家では普段勉強について口を出さない父ちゃんがすごい喜んでくれたけど

何故か母ちゃんは真っ青になっていた。

引きつった顔で形ばかりの労いの言葉はかけてくれたけど

あれだけ成績アップを期待していた母ちゃんにしては薄っぺらい反応だ。

(まあ、これでしばらくは何も言われないだろう)

自室に入ると真悠ちゃんからメッセージが着ていたけど

ちょっと気が乗らなくてスルーした。




週末の朝、予備校に向かう途中で大事なことを思い出した。

(あちゃ〜、今週は期末テスト期間で休講だったわ)

つい習慣になってしまって当たり前のように予備校に行こうとしていた。

まあ自習室は開いてるだろうけど、そこまで熱心ではないのだ。

得した気分になって自宅へ戻ったのだが、玄関に見知らぬ靴があり

母ちゃん達の部屋で話し声が聞こえる。

その瞬間俺の中を何か閃光のようなものが走り抜けた。

自分の靴を靴棚の奥の方へ隠し、忍び足で自室に戻った。

そして音を立てずに押し入れの中に入る。

(・・あった)

幼い頃開けて親に内緒にしていた穴がまだそのままになっていた。

その穴の先は母ちゃん達の寝室の押し入れに繋がっている。

狭かったけどなんとか潜り抜け親の寝室の襖を少し開けると

衝撃的な場面が目に飛び込んできた。

(・・やっぱり!)

隣りの隆志さんとうちの母ちゃんがベッドの前で向かい合って立っていた。

「奥さん、悪いですけど約束は守ってもらいますよ?」

「別に、好きにしたら良いじゃない」

冷たい態度を装ってはいるが母ちゃんの顔は緊張で強張っていて

いつも以上に不愛想に感じる。

逆に隆志さんの方はどこか余裕を感じるというか

逃げられない獲物をゆっくり嗜もうとする肉食獣の目をしていた。


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