肉人形の悔恨-5
懸命に身を翻したのは間違いだったと気づいた時は、既に遅かった。
ガニ股で突っ伏したその姿勢は臀部を無防備にしただけで、しかもタイトスカートを握られたままのし掛かられてしまっては、もはや身動き一つとれるものではない。
『エヘヘッ!?イヤラしいパンティ穿いてるねえ?クロッチがオマンコにペッタリ張り付いて、割れ目が丸わかりじゃないかあ』
「も"があ"ぁ"あ"ぁ"あ"あ"ッッッ!」
秘肉の割れ目をなぞり回す指が、パツンパツンとストッキングを伝線させながら破っていっている。
薄紫色のパンティは後ろみごろも小さく、尻の割れ目に食い込むだけ食い込んでいる。
股布は秘肉を窮屈になるまで圧迫しており、佐藤の鋭敏な指先では、割れ目どころか肉花までも確認出来ていた。
(や…めろおッ!か、カメラッ…ち、近づいてッッッ!?)
美桜は、自分の尻の方向のマットレスに、カメラマンが上がってきたのを感じていた。
マットレスが沈み込んで身体が揺れる感覚が一人だけのものではないのは直ぐに察せられ、そのレンズの向かう先が何処であるかは言うまでもなかった。
「おがあッ!?も…も"あ"あ"ッ!」
佐藤は左足を折って座ると、その上に美桜の腹部を乗せた。
車でいうスタック(亀の子)状態にされた美桜は完全に捕らえられた格好となり、無様なガニ股は宙に浮かされてジタバタと足掻くのみ。
ストッキングをビリビリに破って尻の白肌を曝した元・痴漢師は、両手で尻を抱えるようにすると、ガラ空きの秘肉に汚らわしい指技を注ぎ込んでいった。
屈辱まみれの美桜の股間にはカメラが至近距離にまで迫り、その匂い立ちそうな局部が弄られる様を余さず記録していく。
(いッ!?嫌ッ!ゆ…指が…ッッッ!?)
忌々しい指は、イヤラしくも足ぐりの中へと進路を変え、そして死守せねばならぬ禁断の花園へとズリズリと這っていった。
まだ撮影が始まって五分と経っていないのに、美桜は絶体絶命の危機に陥っていた。
(触るんじゃないわよぉッ!い、イヤッ!?指を退けろぉッ!)
……ピトっと指先が肉花の縁に触れた。
その触手の如き先端は美桜の花弁の造形を探るように這い回り、そして花弁の間に隠れている女性の根幹へと続く蜜壺の《秘唇》に、優しく触れてきた。
『ねえ、〈美桜〉って名前なんだから、このマンビラは美しい桜の花弁みたいなんだろうねえ?エヘヘッ…ねえ〜?』
「ッ………!!!」
こんな筈ではなかった。
美桜の貞操はもはや男の手中にあり、いつでも《侵攻》を開始出来る状況になってしまっている。
僅かでもこの男にダメージを与えられただろうか……。
殆ど土下座といってもいい姿勢を強いられたまま、美桜の股間は性欲の玩具にされようとしていた。
「ぅ"ごッッッ!?お"ッぶうッ!?」
ジワリ……と、指先は動きだして秘唇を優しく撫でてきた……そしてもう片方の手は滑らかな尻肉や太腿を這いまわり、肌を擽りながら妖しげな軌道を描いている……。
ただの接触とは明らかに違うそれは、美桜の肌に不規則な痙攣を起こさせ、下半身を穏やかでは無い状況へと導き始めた。