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気になる従姉
【幼馴染 官能小説】

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気になる従姉-4

4.
 一週間ほどして朝子から電話が入った。
「この前はありがとう、とても楽しかったわ、一つ相談に乗って欲しい事があるんだけれど・・・」
 キスを断られて、朝子とはもうお仕舞だと諦めていたので、この電話は意外だった。
 仕事の帰りに、池袋駅前の喫茶店で待ち合わせをした。良夫がちょっと早めに席についていると、朝子はキスの一件はまるでなかったかのように、ニコニコとして近づいてきた。
「この前はごちそうさま、会えて楽しかったわ」
 気にしたのがまるでバカのように、朝子はすがすがしい顔をしている。
 朝子の相談というのは、子供のことだった。
 良夫の話を聞いて、夫婦で話し合い、取り敢えず夫が診察を受けた。その結果、夫の精子が少なく力も弱いことから子供ができにくいことが分かった。
「そうだよねえ、叔母さんは10人も生んだんだから、朝ちゃんが子供を生めないわけがないもの」
そこで夫婦が考えた解決策は、
1, 養子を迎える。
2, 健康な男性の精子を使って、朝子の卵子に体外受精をして子宮に戻す。
 養子を迎えると言うのはよくあることだが、矢張り自分の腹を痛めた子供が欲しい。朝子は2を選びたいと思っている。
 本来は,精子提供者は病院が選び、その名前は匿名にするのだそうだ。
「ねえ、よっちゃん、あなたの精子使わせてくれない?」
「ええっ」

「朝ちゃん、一寸これを見てくれないか」
良夫は定期入れを取り出して、朝子の写真を見せた。
「今だから言うけれどこれ、僕は高校生の時からこうして持っているんだ、朝ちゃんが好きなんだよ。精子の提供はもちろん喜んでOKだよ、でも僕の気持ちも考えてくれないか?オナニーで出した精液を試験管で受精させて朝ちゃんの子宮に戻すなんて、・・・どうして僕と直接結ばれてくれないんだ?僕はずっと朝ちゃんのことを想ってきた。結婚は出来なくても、愛し合って僕の子を生んでくれないか?」
 朝子はちょっと考えさせてくれといって、その日は分かれた。


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