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気になる従姉
【幼馴染 官能小説】

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気になる従姉-5

5.
 また一週間が過ぎた。朝子からの連絡を待ちながら、良夫は身の縮む思いをした。
 朝子から会って欲しいと電話があり、この前の喫茶店で会う約束をした。
 朝子はニコニコしているが、明らかに頬はやつれている。悩みに悩んだのだろう。
「よっちゃんの言うようにします」夫は朝子の願いを受け入れて、体外受精に同意をしたという。朝子の眼は、良夫の目を見つめたままだ。
「従姉同士であたしの方が年上、よっちゃんとの結婚は考えないようにしていたわ。夫は良い人よ。まじめで優しい。別れる積りは無いの。だから、秘密は絶対に守りたいわ。大勢の家族で育った私には、子供のいない家庭は砂漠の様。よっちゃんのことを愛してもいる」
「分かった、こうしよう、ご主人には試験管ベービーで子供を作ることにする。そして入院する時期に、二人で温泉に行こう。もしばれたら、僕と結婚すればいいさ」
 
 3月になり、修学旅行の季節になった。朝子の夫は生徒を引き連れて、関西旅行に行くことになった。
 良夫は新宿駅で朝子と待ち合わせ、小田急のロマンスカーに乗った。淡いベージュのスーツに身を包んだ朝子は、新婚旅行ムードだ。社内販売の弁当を前に、顔を見合わせる。
「新婚旅行みたいだね」
「あたしはその積りだから」


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