投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

気になる従姉
【幼馴染 官能小説】

気になる従姉の最初へ 気になる従姉 2 気になる従姉 4 気になる従姉の最後へ

気になる従姉-3

3.
 親同士の仲が良かったので、子供の頃から盆、法事などに連れていかれ、従姉妹同士は姉弟のように遊んだ。朝子には、大勢いる従弟の中でも良夫に特別な思いがあった。
 お盆の墓参りの後、川崎の祖父の家で食事をして遊んでいた。朝子の弟、公太郎が祖父の大事にしていた庭のイチジクを木刀で切り倒してしまった。かんかんに怒った祖父は、「お前のような乱暴者は出ていけ、よっちゃんを見ろ、いつも行儀よく人に迷惑をかけるようなことはしないぞ」と怒鳴りつけた。祖父だけでなく、親戚の間で良夫の評判はよく、とりわけ祖父は良夫を好いているようだった。初潮が始まり女心が目覚め始めた朝子も、良夫にそこはかとない乙女心寄せていた。

「朝ちゃん、子供さんは?」
「欲しいと思っているんだけれど、出来ないの」
「いつまでも新婚気分を味わっているんじゃないの?」
「そんなんじゃないわ、もうそんなに若いわけじゃないもの」
「ちゃんと原因を調べたほうが良いよ、夫婦の間では話し難いだろうけれど」
「それよりもよっちゃんはどうなのよ?若いつもりでも、すぐおじさんになっちゃうわよ」
「男は80になっても子供を作れるから、心配ないさ」
「生むだけならできるだろうけれど、百歳までどうやって子供を育てるのよ」
 車の運転があるからと、ビール一本を二人で分けて飲んだ。楽しかったわという朝子を車に乗せた。グラスに一杯のビールでも、心の弾みは止めようがなく、道端の木陰に車を止めて朝子の肩を引き寄せた。
「よっちゃん、私もよっちゃんが好きだけど、キスだけじゃすまなくなるでしょう?」
「うん、そうだね」
良夫は手を離した。


気になる従姉の最初へ 気になる従姉 2 気になる従姉 4 気になる従姉の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前