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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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家族旅行での出来事 同窓会タイム 4-6

「そう。さっきの、トイレでの下着の話とか……。」
「ああ。そういうことね。」
「帰りに着る洋服が足跡だらけだったりとかね。」
「トイレで襲われたわけじゃないのに?」
「自分たちで踏んじゃったりするものよ。
 夢中になっちゃえば、そういうことって、よくあるでしょ?」
「確かにね。つまり、そういったマイナスを繰り返さないための備えってことね。」
「失敗は成功の母なのよ。
 でも、それだけじゃなくて、密かな欲求っていうのもあるかしら。」
「密かな欲求?」
「そ。あんなこと、してみたい。こんなこと、されてみたい。
 つまりはスケベ心全開よ。」
「史恵って、やっぱりスケベね。」
「ドスケベな綾乃お師匠さんに似すぎているだけよ。」

綾乃と史恵は声を潜めてトイレに入り、個室の中の様子に耳を澄ました。
中からは明らかに香澄と匠のやり取りと、
それに交じって時折香澄の喘ぎ声が聞こえてきた。

「(間違いないわ。)」
「(ええ。確かに香澄と匠君の声よ。ねえ、でも、なんか、おかしくない?)」

綾乃と史恵は、個室の中の二人に気づかれまいと、声を潜めて話を続けた。
「(ええ。わたしもそう思うわ。香澄、さっきまでとは全く様子が違うもの。)」
「(様子が違うっていうなら、匠君もそうよ。
  まるで高校生の頃の匠君みたい。自信なさそうな話し方とか……。)」
「(さっき、階段ではあんなに激しくお互いを求め合っていたのに……。
  香澄も匠も、まるで雰囲気が違うわ。
  話し方も全然違う。匠に対して完全に上から目線だったし……。
  何か、教えているような感じよ。)」
「(ほんと、どうしちゃったのかしら。もう少し様子を見てみる?)」
「(う〜ん。気にはなるけど、こんな調子じゃ、時間ばかり経ってしまうものね。
  じゃあ、思い切って声、かけてみましょ。)」

そう言いながらも、綾乃も史恵も、二人の変貌ぶりに興味が湧き、
声を潜めたまま、個室の中の様子を何とか探ろうと、再び聞き耳を立てた。
「(ねえ、何を話しているか、よくわからないわ。ドア、ノックしてみる?)」
「(ちょっと待って。やっぱり計画通り、自然にいきましょ。
  同窓会タイムの設定は覚えてる?
  わたしたちは日曜日なのに、学校で、文化祭の片づけをしていて……。
  そうね、今、わたしたちはごみ捨てが終わって、
  匠たちが片づけをしている教室に戻るところ。いい?)」
「(うん……。でも、その設定っているのかなあ。
  それに、香澄たちだって、セックスに夢中で、
  そんなの忘れてるかもしれないでしょ。)」
「(ちょっと待って。
  そもそもこの高校時代に戻ったつもりっていう設定は、
  匠と綾乃のためでしょ?
  当事者の綾乃がそんなこと言ってちゃだめじゃない。
  なりきるの、高校生に。そのためにこうして制服着てるんだから。)」
「(でも、ノーパンでこのスカートっていうのは、かなりスースーするわ。)」
「(綾乃がパンティーをあんなに濡らしちゃうからよ。)」
「(わたしのせいにしないでよ。
  わたしのパンティーだって、史恵の唾液でグジョグジョなんだから。
  いいからほら、始めるわよ……。
  わたしたちがごみ捨てから戻ったら二人の姿が見えない。
  で、探している途中にトイレに寄った。)」
「(なるほどね。じゃあ……。
  ねえ、そうね。二人で話しているうちに、
  なんとなく、香澄に話しかける感じで……。)」

「う、うん。ね、ねえ、どこ行っちゃったんだろね。」
「そ、そうね。匠と香澄、姿が見えないね。」
綾乃と史恵は普段通りの声で話を始めた。

「ねえ、綾乃。香澄にはちゃんと話すつもりなの?」
「いきなり、何?」
「だって、いつまでも黙っているわけにもいかないでしょ?」

史恵の、突然の暴露に、綾乃は慌てて再び声を潜めた。
「(ちょ、ちょっと、史恵。いきなり何を言い出すのよ。)」
「(この際、いいじゃない。むしろ、いいタイミングかもしれないわ。)」
「(話がこれ以上複雑になったら、何が何だか分からなくなっちゃうわよ。)」
「(それならそれでいいじゃない。どさくさ紛れで、何とかなるかもしれないし。)」
「(そ、そんな……。)」
「(いいから、成り行きに任せましょ。どうにかなるから。)」


トイレの個室の中では、匠と香澄が、綾乃と史恵の声に驚いていた。
「(ど、どうしよう。綾乃さんと史恵さんだ。)」
「(落ち着いて。慌てないで。本村君。)」
「(加寿美先生。どうしよう。こんなところ、二人に見つかったら……。)」
「(そうね。大変なことになるわ。でも……。)」

どうやら匠は、本当に高校時代に戻っていて、
教育実習生の加寿美先生とトイレに籠っているところに、
綾乃と史恵が現れたと信じているようだった。

(それならそれで……。
 ただ、今の匠君の状態がわかっていない綾乃と史恵がどう受け止めるか……。
 でも、これにかけるしかないわ。)

香澄は決心すると、匠の耳元で、さっきよりもさらに声を潜めながら言った。

「(いい?本村君。加寿美先生との練習はこれでおしまい。
  中途半端になっちゃったけど、仕方ないわ。
  でも、心配しないで。本村君にはちゃんと体験させてあげるから。)」
「(せ、先生。ボク、加寿美先生とじゃないと……。)」
「(大丈夫よ、本村君には天賦の才があるの。
  今の触り方や言葉のかけ方でよくわかったわ。
  それに、身体の方も誰にも負けないものを持っている。
  あ、もちろん、セックスに関してよ。自信を持って。)」
「(加寿美先生……。)」


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