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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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生け贄-2


『……あの、この前売り飛ばしたかずさと由芽はどうなってるんですか…?』


あの時は笑いながら見送った高橋だったが、高まる恐怖心に圧されてか、急に気になりだした。
DVDの郵送の準備をしている伊藤に、質問をする。


『さあな?アイツらはもっとヤバい裏の世界に行っちまったんだ。知らねえ方がイイと思うぜ』


あっけらかんと返された答えに、三人は恐ろしさを新たにしていた。

輪姦されて心身共に傷を負った女性を買っていく連中だ。
そんな奴らに連れていかれたその先で、人間として扱われる保証など無いであろう。

精神が破綻した雪絵は、拉致された翌日の夜に人身売買の組織に売られた。
そしてその二日後に、愛は別の組織に売られた。
母娘それぞれが別々の世界に連れていかれ、そして苦しみの渦中に居るのだろう。
その瞳に映る光景は、離れていても同じ《地獄》のはずだ……。


『ああ、そうそう。その床に散らばった髪の毛を掃除してくんない?けっこう溜まってきてっからさあ』


言われてみれば、床のあちこちに頭髪が散乱している。
赤茶けた髪もあれば、真っ黒で長い髪もある。
この髪の主が最悪な運命を辿ったとしたなら、これらは遺品≠ニいう事になる。
そう思うと粗末な扱いをするのも気が引けるが、やはり埃まみれの頭髪はゴミでしかない。

二人は協力してホウキでかき集め、チリトリで掬ってゴミ袋に捨てる。


(……や、やっぱり逃げよう…ッ)


高橋は何食わぬ顔をしながら監禁部屋のドアの方に歩き、ドアノブを握って開けようとした。
……と、そのドアは高橋が開けるまでもなく開かれた。
いきなりドアがバタンと開けられ、大きな音が響いた。
まさか警察が踏み込んで……と、焦る高橋の視線の先には白い半袖のYシャツと、青灰色と白のチェック柄のスカートを穿いた少女を運び込む鈴木達の姿があった。


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