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検事 桐生美鈴
【母子相姦 官能小説】

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それぞれの思惑-2

大原源蔵は、昼近くに遅い朝食をベッドの上で食べながらテレビの大型画面を見ていた。山海与党幹事長が病院を抜け出し、行き付けのクラブで飲酒しているとされているリーク映像だ。

山海は、楽しそうに酒を飲み周りのクラブホステスと思われる女性達?(顔にモザイクで隠されている)に大声で話し掛けている。時々、左右の女性達の膝に手を置き、手を際どいミニスカ風のドレスの下に滑らせては女性達に止められていた。

源蔵は、

『間抜けなツラして飲んでるな。』

と呟く様に言う。その時、部屋のドアがノックされた。源蔵は横柄に、

『入れ!』

と言うと黒川がスッと入って来た。源蔵に一礼する。源蔵が、

『これ、お前が流したのか?』

と聞くと黒川は、テレビ画面を一瞥して

『はい、そうです。』
『幹事長の裁判を早く再開して貰い、幹事長に桐生検事を襲って貰わないと。』

と返す。源蔵が、あごをしゃくりテレビを示して、

『山海は、幹事長を降ろされそうだと言っていたぞ。』

と言うと黒川は頷き、

『与党内は、山海幹事長辞任が大勢の様です。』
『先程、岸山先生の秘書の方から聞いたのですが岸山先生の幹事長就任はほぼ決まりだそうです。』
『ただ、山海先生が絶対幹事長を辞任しないと頑張っているとか。』

と返事する。源蔵は笑いながら、

『あの変態幹事長、金とポストの執着は半端無いからな。』
『だが、山海がアバズレ検事を襲えば自然と辞任になるだろう。』

と言う。そして面倒臭そうに、

『また、俺に電話して来るんじゃねえか。』
『あの山海の変態野郎。』
『勘だけは良いからな。』

と面白無さそうに言うと黒川が、

『今回は無いと思いますよ。』
『幹事長自ら秘書にクラブの貸し切りを指示する様、零に催眠術を掛けさせました。』
『当然、秘書からその事を聞かされていると思いますよ。』
『まあ、本人はその事は覚えていないと思いますが。』

と答える。源蔵は、山海のリーク映像が映っているテレビを指差し

『この映像を俺が流したと思うかもしれないぞ。』

と言うと黒川は、

『この映像は、クラブのスタッフを買収して撮らせた物ですが。』
『依頼人は、三流のゴシップ記者です。』
『その記者に資金とネタを提供しヤラせたのは山海先生の政敵と繋がりが有る者だと名乗らせています。』

と説明する。源蔵はうんうん頷き、

『さすが黒川だ、良くやった。』

と御機嫌になったが、

『ヘボ幹事長が居なくなって、俺の裁判に有利になる様な検事の人事とか、大丈夫なのか?』

と疑問を口にする。黒川は安心させる様に、

『岸山先生も法務省に影響力が有るそうです。』
『会長の裁判に有利となるよう、裁判官を換えて貰いましょう。』
『売って付けの中堅どころの裁判官を見付けました。』

と話すと源蔵が、

『どんな奴だ。』

と興味を示す。黒川は、

『司法修習生時代、同じ裁判官志望の女性修習生をレイプした男です。』
『その女性修習生は、その後鬱になり修習生を辞め郷里の実家で引きこもっています。』
『その女性の兄が面倒を見ているのですが、金に困っているみたいで金を積めば我々の望む様動いてくれると言ってくれています。』

と報告する。源蔵は、ニヤリとして

『良いのを見付けたな、黒川!』
『たっぷりくれてやれ、その兄貴とやらに。』
『億単位でな!』
『この裁判を乗り切れれば安いもんだ。』

と高笑いする。そして、

『しかし、レイプ魔が裁判官か!』
『どいつもこいつも変態ばかりだな。』

と呆れた様に言う。黒川が、

『会長の裁判を何とか不起訴処分あたりしないとグループの事業にも影響します。』
『岸山先生は、今のままでは仕事を回せないと仰っている様です。』

と説明する様に言う。源蔵は不機嫌になり、

『岸山のボンクラ、そんな事言ってんのか?』
『数十億くれてやったのに!!』
『絶対、元は取るからな!』

と黒川を睨む様に見る。黒川は笑顔で、

『ええ、今の所こちらに風が吹いています。』
『お払い箱にしたい山海先生は幹事長辞任が目前、新たに親密と成った岸山先生は幹事長就任予定。』
『会長の有利となる裁判官のめども着きましたし。』
『後は、山海幹事長が最後の大仕事をして会長の裁判がリセットされればこちらの目論見どおりに成るでしょう。』

と話すと源蔵が、

『アバズレ検事とヘボ幹事長が共倒れになるのを待つのか。』
『あのヘボ幹事長、上手くやれるのか?』
『あいつが頼みの綱とはな。』

と不安気に言う。黒川が、

『もちろん、道具を用意します。』
『今、準備させています。』

と伝えると源蔵が、

『裁判所に持ち込めるのか?』

と驚く。黒川が、

『銃器は無理でも、鋭利な刃物は行けそうです。』
『その為、車椅子で幹事長には出廷して貰う予定です。』

と報告する。源蔵は笑顔で頷き、

『車椅子に仕込むのか!』
『良い考えだ。』
『現職の国会議員で与党の幹事長様だ、車椅子の隅々まで調べないだろう。』

と上機嫌になる。そして、

『あの、マヌケ幹事長でもこれ位お膳立てしてやれば一刺しは出来るだろう。』

と言うと黒川が、

『ええ、桐生検事が死なないまでも負傷して交代となれば裁判は延期となります。』
『その時に岸山先生の手を借り、裁判官や陪審員の交代をして貰いましょう。』
『そうなれば、かなり我々に有利となります。』

と引き取る。源蔵は、満面の笑みを浮かべローストチキンにかぶり付いた。


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