土曜日A(健康診断準備)-1
金曜日は何事も無く過ごし・・・土曜日・・・
午前中から月曜日の健康診断の準備に入る。各診断内容に合わせて菖蒲学園の附属病院から機器類の搬入、セッティングだ。もちろん医療機器に関しては専門外なので運ぶだけだが・・・これが結構きつい・・・
相談室5部屋で行う心電図と内科検診の準備に入る。内部の片側の壁側に心電図用のベッドと計測用の機器を置く台。ベッドの真上には天井埋め込み式の空調機器がありここから真下に向けてビデオカメラをセットして盗撮。中央はパーテーションで仕切ってもう半分のスペースで内科検診。医師用の机とイスをセット。生徒が座るイスもセット。この時点で内線用の電話を置いてある台をさりげなく動かして、持ち運び用の穴が生徒用の椅子の方向を向くように動かす。・・・違和感なし。この穴の奥にビデオカメラを仕込む。
5部屋の準備で14時を回った。部活動には参加できそうにないので生徒に伝える。
そしてトイレでの採尿の準備。こっちは盗撮の段取りが全くできていないのでセットが終わってからどうするか検討する。
三門と合流して女子トイレでの採尿のセッティングを始める。1年生から3年生の教室があるそれぞれのフロアの東西トイレ2か所のうちの洋式トイレ3部屋が採尿スペースだ。例年使っている150センチほどの高さの棚を倉庫から運んでセットしていく。
個室に入ってすぐ右側便器の前方に棚をセット。最上部に採尿用の紙コップ。中段に検体を入れるスポイト状の容器。この検体を取った容器をあらかじめ渡してある各自の名前の入った袋に入れて各自の教室の回収BOXへ投入するという流れだ。下段には使用済の紙コップを捨てる、足で踏むと開くごみ箱。
トイレ内はさすがに盗撮用の小型ビデオを仕込むしかない。この棚のどこに仕込むか・・・棚の奥の方に仕込めば、その気になって見なければ気づかれることは無さそうだ。後は高さだ。便器に腰かける女の子の顔が必要なら上部に、紙コップにおしっこをする所を狙うなら下部に・・・という事になる。どっちも行くか・・・動体検知機能のついたカメラなので容量の大きなメモリーカードを装着すればバッテリーは持つだろう。
個室内に2か所、小型の盗撮カメラを仕込むことを決める。
全部で6か所のトイレの洋式3室、2個ずつカメラを仕込む。36個のカメラが必要だ。もちろん準備はしてある。充電も完璧。ただ・・・試し撮りはしておきたい。なんとか同行している三門の目を盗んで手持ちのカメラを仕込んで座って、どのような画像になるのか確認しておきたい・・・
「三門先生・・・ちょっとお腹がゴロゴロしてるので女子トイレですが・・・しちゃってもいいですか?」
「プッ・・・しょうがないわねぇ・・・トイレの外で女子が来たら他を使うように言ってあげるから・・・ゆっくりでいいわよ」
「すいません・・・」
よし!準備が終わったトイレで棚の上部と下部にカメラを撮影状態でセット。女の子がおしっこをするように下半身を露わにして、紙コップに検体を取る素振り、そしてまた座る。これでどのように撮れているか・・・PCが無いと確認できないので一段落したら待機室へ行って確認だ・・・
「すいません・・・収まりました・・・」
こうして全てのセッティングが終わる。この後は三門と二人で最終確認が待っている。その前にちょっと腹の薬を取ってきますと控室へ。PCで先程撮影した自分の姿を確認する。明るさも問題ない。上部のカメラでは便座に座ると顔まで視認できる。立ち上がると陰部が視認できる。自分のチンコがはっきり映っている。下部のカメラでは便座の高さピッタリなので座って陰部を拭いている所がしっかり映る。ピントも問題ない。コレを撮った場所にカメラをセットして決行だ。
カメラを仕込むのにかなり時間がかかりそうだ。
やはり、日曜日の深夜校内に忍び込んでの作業が必要か・・・
校内のセキュリティについては一応確認済だ。敷地の区分はされてはいるが大学、付属の内科・産婦人科病棟は警備員による24時間管理だが、高等部は職員室、パソコンルームなど一部の高額な機器類がある教室が部屋単位での警備システムになっている。20時には申請を出さない限り退校することになっているので20時に警備員による巡回後、施錠され翌朝は7時に解錠される。施錠後の警備員の巡回は無い。
カメラを仕込む相談室やトイレは警備の対象とはなっていないので内部に潜んでいればセットは容易にできる。トイレの窓のカギが一つくらい開いていて気づかないことは確認済だ。
深夜まで盗撮用の機器類を個室別に分けて周到に準備する。