家族旅行での出来事 夫婦交換 3-9
「う〜ん。確かにそういう点では、ボクたちは恵まれているかもしれないなあ。
それぞれに男女2人の子どもがいて、再婚した。
年頃もほぼ同じ。ボクたちは一気に4人の子どもの親になった。
それと同時に、ボクも史恵も、血のつながりのない子どもを得ることができた。」
「ええ、そして、その子どもたちと、交わることもできるようになったんですものね。」
哲郎も、史恵の娘の奈々美の娘を抱く時と、
自分の娘の沙織を抱く時の、
感情も感覚も全く違うことを思い出しているようだった。
香澄は雅和に抱かれて安心したのか、ゆっくりと落ち着いて話し始めた。
「ああ。そう、そうね。確かにわたしは……。
自分の息子に抱かれてみたい。
でも、今更どうしようもないもの。
そうよ、あなた。
わたしは史恵に嫉妬しているわ。麗子さんにも嫉妬してる。
あなたは娘の真奈美を抱くことができる。
征爾さんも、紗理奈さんや美奈子さんを抱いて、
実の娘を抱く背徳感を味わうことができる。
麗子さんは息子の敏明君とセックスできる。
そう、それも、真奈美という彼女の目の前で、自分の息子を抱けるのよ。」
「香澄……。」
「仕方ないのよ。だって、わたしたちには真奈美しかいないんだもの。
今更どうなるものでもないわ。
ねえ、哲郎さん。正直に答えて。
史恵の娘の奈々美ちゃんを抱いた時と、
自分の娘の沙織ちゃんを抱いた時と、
どっちが興奮した?」
「香澄……。」
「いいのよ。聞きたいだけ。
そう。聞いたからってどうなるもんじゃないし……。
でも、せめて、聞いて、興奮したいの。
近親相姦の背徳感や興奮を少しでも感じたいの。」
「史恵さん。哲郎さん。教えてやってくれないか。
いや、ボクも聞きたいな。
6人家族の近親相姦パーティーの様子とか……。」
「だったら……。」
史恵が顔を上げ、はっきりとした声で言った。
「だったら?」
「だったら、見ればいいのよ。
香澄も、香澄たちも参加すればいいのよ。
そうすれば、同じ思いを共有できるわ。
香澄も、雄大や利彦に抱かれてみればいいわ。」
「史恵……。」
「ううん。それだけじゃ、刺激が足りないわ。
そうよ、そうだわ。
真奈美ちゃんを、うちの人と息子たちで、3人で犯してあげるわ。
ううん。雅和さんも加わって、4人の男が真奈美ちゃんを弄ぶの。
香澄の目の前で。
どう?」
「史恵。あなた、本気でそんなこと、言ってるの?」
「ええ。もし、あなたが……
ううん。真奈美ちゃんがいいって言えば、の話だけれど。
ううん。いっそのこと、黙っていて、いきなり4人に襲わせる?
この旅館の近くに、いい感じの森があるわ。
そこに連れて行って、いきなり襲うの。
初めは何だろうて思うでしょうね。
でも、それがレイプだって知ったら、
真奈美ちゃん、泣き叫ぶかしら。
それとも、香澄みたいに、自分から腰を振るかしら。
香澄はそこから少し離れたところから、その様子を見ているのよ。
ううん。ただ見ているだけじゃ香澄が物足りないわよね。
だったら、うちの従業員を相手にしながらっていうのはどう?
芳野順君っていう新婚さんよ。
香澄も驚くほどの巨根の持ち主よ。
つぐみちゃんていう奥さんと、ここに住み込みで働いてくれているの。
おもてなしで手が足りないときには参加してくれるの。
新婚なのに、旦那さんも奥さんもおもてなしに喜んで加わってれるの。
つぐみちゃんなんて、レズもオーケーだし、男役も女役もこなすの。
おまけに、スカトロプレイまでしてくれるわ。」
「……。」
下を向いた香澄の目に光るものを見つけた哲郎は、
上体を起こし、史恵を大きな声でたしなめた。
「史恵、いい加減にしないか。
香澄さん。どうやら史恵は興奮しすぎているみたいだ。
香澄さんと久しぶりに会って、いろいろと思い出して……。
とにかく異常なまでの興奮状態にあるんだと思う。」
「哲郎さん。」
「いや、本当に何を言い出すやら。
雅和さんのペニスも、史恵のオマ〇コと相性がいいようだから、
その刺激も加わったせいだろう。」
香澄には息子がいないということ。
それは今となっては香澄にとっては、どうすることもできないことだった。
どこかを直せば済むというものではなかった。
それこそ人生を今一度やり直す以外にどうにもならないことを史恵は自慢気に言うのだ。
香澄と比べて自分の方が圧倒的に幸せなのだということを誇示したいのだろうか。
それとも、それ以外に何か真意があるのだろうか。
香澄が涙を浮かべるということは、それなりにショックを受けているのだろう。
史恵に対して返す言葉数が最初と比べ極端に減っていることからもそれは想像できた。