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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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家族旅行での出来事 1日目 夜の狂宴 その2-1

部屋のつくりを見ながらあれこれと想像を巡らせている香澄の横に立った夫が、
ため息交じりに言った。
「凄いもんだな。
 この部屋の作りなら、どんな体位でも、楽に出来るだろうし、
 男女限らず、2人がかり、3人がかりで責め立てることも簡単じゃないか。
 床の段差、その高さや幅。まさにそのために作られた床だな。」
「やっぱりそういうこと?そんなことなのかなとは思ったんだけど……。」
香澄はそう言いながら、
史恵がどんな思いでこの部屋を作ったのかに思いを巡らせていた。

(やっぱりそういうことなんだわ。
 そういうことなんだっていうことがこの人にもわかったんだわ。
 つまりは見る人が見ればわかるっていうことよね。
 どんな体位でもできるような作りの床……。
 あのアパートが使えなくなってから、史恵も史恵なりに苦労していたってこと?
 その経験が生きたっていうことなのかしら。
 でも、史恵は綾乃と同じで、大人の人と付き合っていたらから、
 わたしみたいな思いはしていないはずだけど……。
 でも、求めるものは一緒だっていうことなのかも……。)

「さっき、史恵さんが言っていたよ。
 この旅館は自分の趣味と実益を兼ねて、みたいなことをね。
 この部屋の作りだって、まさにそういうことじゃないか。
 そういう目で見れば、この部屋はまさにセックスをするための部屋だ。」
夫の言葉を味わいながら改めて部屋の中を見回してみると、
まさに夫の言うとおりだった。
(そうか、そうなんだ。史恵らしさがそこここにあるっていうことなのね。
 この部屋すべてが史恵そのもの……。
 ううん。この旅館の作りやシステムすべてが史恵そのものなんだわ。)

「世の中には、征爾さんと同じようなことを考える人がいるもんなんだなあ。」
「征爾さん?……。」
香澄は夫に言われて、改めて征爾のことを思い出した。
この部屋に一番ぴったりな人間。
それは征爾だった。征爾一家だった。
「そうだわ。ねえ、今度来るときは、征爾さんたちを呼びましょうよ。」
「ああ。ボクも今同じことを考えていたよ。そうすれば真奈美も大喜びだしね。」
「真奈美だけじゃないでしょ?
 あなただって麗子さんや紗理奈さん、美奈子さんと会えるじゃない。」
「それを言うなら、香澄。
 君だって征爾さんはもちろん、お気に入りの敏明君にも会えるわけだ。
 娘と一人の男を奪い合う……。刺激的なんじゃないのかい?
 それに、潤一君も来れば、紗理奈さんとも競える。
 田辺さん、だったっけ?あの人たちも呼びたいんじゃないのか?」

香澄はあえて田辺のことは無視して言った。
「わたし、真奈美と争おうなんて思わないわ。
 それに紗理奈さんとだって仲良いのよ。」
香澄は時折豹変し、ドSの振る舞いをする紗理奈を思いながら言った。
「でも、確かに同じ心を持つ人は案外たくさんいるっていうことよね。
 史恵にしても、征爾さんにしても……。」
「そしてぼくたちもね。」
「ねえ、そうよ、そうなんだわ。
 わたしたち家族は、きっと来るべくしてこの旅館に来たのよ。
 真奈美が偶然見つけてくれたけれど、それだってきっと運命だったのよ。」

ふと見ると、雅和の股間は見る見るうちに大きく膨らんできた。
(この人、きっと頭の中を妄想が駆け巡り始めたんだわ。
 相手は誰?真央ちゃん?史恵?それとも奈々美ちゃん……。
 それとも、麗子さんたちのこと?
 えっ?ひょっとして、真奈美ちゃん?)

そういう香澄自身も、
あの露天風呂で征爾にバックから貫かれながら、
敏明のペニスをしゃぶっている自分の姿を想像していた。


史恵らしさはその部屋だけではなかった。
「ほら。見てごらん。
 隣りの部屋との境……。ほら、天井のところ。」
「天井のところ?」
「ああ。あの梁が何だかわかるかい?」
「梁?あの太い柱?」
「ああ。あれと同じようなものを見たことがあるだろ?」
夫はそう言いながら隣の部屋へ入っていく。
香澄も周りを見回しながらそれに続いた。

「同じようなもの?えっ?じゃあ、あれって……。」
「ああ。おそらく想像しているものが、ここにあるはずだよ。」
夫はそう言いながら押し入れを開けた。
「ほら。思った通りだ。見てごらん。」
雅和が示す押し入れの壁には何本もの縄や鞭などがつる下げられている。
それはまるで征爾の家の地下室の和室のようだった。
しかも壁や天井の梁や柱には、縄を引っ掛ける金具がいたるところについている。

「じゃあ、そういったこともできるって言うこと?」
「ああ。ほら、向こうの部屋を見てごらん。」
雅和が指さす方を見ると、
反対側の部屋の隅には不思議な形の椅子のようなものが置かれている。
壁にはエックスの形をした板状のものが取り付けられており、
その四隅には金具がつけられていた。

「ねえ、あれって拷問部屋?」
「拷問と言っても、される側もそれを求めているのであれば、
 必ずしも拷問とは言えないけれどね。」
「でも、わたしはそこまでされたいとは思わないわ。」
「でも、いつかの公園。滑り台に吊るされていたじゃないか。」
「あれは……。」
「吊るされていたことよりも、集団にレイプされていたことの方が感じたのかな?」
「そうね。そうだったかもしれない。
 どっちがメインかって言えば、レイプの方だわ。」
「じゃあ、今夜は拷問の方をメインにしてみるかい?」
「でも、あれを生かすにはそれなりの技術というか……。
 あれを使いこなすテクニックが必要でしょ?
 あなたにその心得はあるの?」
「それこそ、史恵さんにあたってみれば、
 それなりの人物を用意してくれるんじゃないのかな。」
「そうね。これだけのものがあるなら、使いこなせる人もいるはずね。」


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