日常 性交の後2-1
その後暫くの間、タケシは友梨奈に対して今までと全く同じ様に接した。
優しい気遣い、家事に勤しむ友梨奈をいたわる言葉、息子ケンジへの心配そうな面持ち。どれも結婚以来友梨奈が見てきた義父であった。
3人での朝食の後、タケシは言った。
「友梨奈さん、教えてもらいたいことがあるんだよ。」
「え、私にですか? 何でしょう。私にできることなら......」
「あのねぇ、インターネットで買い物がしたいんだが、ほら、色々怖いでしょう。詐欺とか。」
「ああ、友梨奈はそういうのが得意だよ。なぁ。」
ケンジは友梨奈を見ながら言った。
「......うん......少しくらいなら......」
別にインターネットの仕組みに精通しているわけではないが、詐欺サイトを避けたり、買い物をしたりするくらいのことならこれまでにも数え切れないくらいしていたので、そう答えた。
「じゃぁ、後で部屋で教えて頂戴。」
さりげない言葉だったが、友梨奈の鼓動は高まった。
ケンジがいつものようにまた薬を飲んで部屋で一日中寝ていたり、ぼんやり窓の外を見ている間、義父の部屋で性交を求められるかもしれない。
美幸と巨大な男根と袋に奉仕してから、既に一週間は経過している。
主婦だから色々家事に縛られているのだろうか、産婦人科で避妊用のピルを貰いに行こうと言った美幸は一向に顔を見せない。
タケシはあの大きく垂れ下がった袋にたっぷりと精液を溜め込み、そろそろこの間のように友梨奈の美しい顔に射精し、何度も何度も精飲をさせようとしているのかもしれない。
友梨奈の視線は泳ぎ、思わず口をつぐんだ。
「なんだよ、自信ないのかよ」
からかうようなケンジの言葉に、友梨奈は胸の奥でため息を付いた。
自分の父親が愛人の体に精液をかけ、それを舐めて飲むように義理の娘に命じているのである。
金もなく、怪物のような性欲に奉仕する代わりに生活を保証してもらっていると言うのに、全くわかっていない。
そんな夫、ケンジに友梨奈は強く失望した。
もし性交するとしたら、先日のように、友梨奈が快感のあまり自分を失い、タケシの男根にすがりつくまでしつこい愛撫をするに違いない。
妊娠を気にせず、性器の奥深くに射精をし、美幸のように妊娠させようとするかもしれない。
あれこれ考えているうちに何故か乳首は固く上をむき出していた。
「あの.....じゃぁ、しばらくしたら.....」
平静を装いこたえる友梨奈にタケシは「お願いしますね。」とだけ言った。