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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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家族旅行での出来事 3-1

話は再び、真奈美たちの家族旅行へと戻る。

女湯での出来事。
実は真奈美は、自分の背後にいる母親の変化に気づいていた。
それははっきりと形に現れたものではなく、真奈美だけが感じた雰囲気だった。
後ろからかすかに聞こえる母親の息の音は、明らかに普通ではない。
そして真奈美のところにも伝わってくるかすかなお湯の揺れ。
その小さく刻まれた波がすべてを物語っている。

(あ、お母さん、自分でし始めちゃったんだ。
 それもそうだよなあ。お父さんがあのお姉さんのを舐めているみたいだし、
 あのお姉さん、あんなに気持ちよさそうな声を出しているんだもん。
 お母さんが我慢できなくなるのも無理はないよなあ。)
真奈美はそう思いつつも、振り向いて母親に声をかけるのをためらっていた。

自分の夫が若い娘を、その兄とともに、促されるままに愛撫し、
どうやら股間まで舐め回しているようだ。
その喘ぎ声が露天風呂の薄い壁の向こうからはっきりと聞こえてくる。
母親は嫉妬に燃えつつも、明らかにその喘ぎ声のもととなる行為を想像し、
興奮しているのだ。

中3ながら、真奈美もこれまで様々なシチュエーションでのセックスを経験してきた。
自分の目の前で母親が、父親ではない男性に刺し貫かれて歓喜の声を上げる場面も、
母親の目の前で父親が別の男性の妻を絶頂へ導く場面も見てきた。
いや、もちろんそれだけではない。
真奈美自身、母親の愛撫を受けながら、
母親の目の前で父親に抱かれ、最高の絶頂を迎えたこともあった。

そうした行為や絶頂の裏に隠された夫婦間や親子間の感情の機微も、
15歳ながら十分に経験し、理解してきている。

今、母親は、娘である自分の背中を見ながら、
気づかれないように自分の股間を弄っているはずだ。
もしも娘が振り返ったらどうしよう。
そんな緊張感が、母親の興奮度をさらに高めているのは間違いないだろう。

真奈美は、母親を驚かせてはいけないという思いからではなく、
母親の楽しみを邪魔でしてはいけないという思いから、声をかけるのを止めた。
しかしその一方で、混浴から聞こえてくる会話や、
自分の父親の愛撫に反応する真央の喘ぎ声を聞いて、
真奈美自身、興奮していないわけではなかった。

そして、その興奮をさらに煽ったのは、
自分の後ろにいる母親が、自分に気づかれまいと、
必死に声を押し殺してオナニーをしているという事実だった。

母親と互いの秘所や乳首を舐め合ったこともある真奈美だった。
思い切って母親に声をかけて、
隣の混浴から聞こえてくる兄妹のセックスを想像しながら、
二人で抱き合い、舐め合いたいとさえ考えたが、
真奈美は必死にその思いを打ち消した。

そして、のんびりと湯につかるふりを装いながら、
母親の気配を背後に感じながら、
自らもその股間を刺激していたのだ。

(お母さんも、あのお兄さんたちとのことを楽しみにしているんだわ。)
そう思うと、真奈美自身の期待もどんどん高まってくるのが自分でもわかった。

(お母さん、何を想像しながら弄っているんだろう。
 やっぱりあのお兄さんのペニスかなあ。
 ペニスだけ想像してるわけじゃないよなあ。
 どんなふうに入れてくるとか、どんな体位でするとか、
 入れられたらどんな感じだろうとか……。
 あれ?それとも、あっちにお父さんがいるから、
 やっぱりお父さんとしてる時のことを思い出しているのかなあ。
 あ、でも、お父さんとだったらいつでもできるわけだから……。
 そうだよなあ。真奈美だって、いろいろと想像しちゃうくらいだからなぁ。
 だって、まるっきり初めての相手だもの。
 ついさっきまでは知らなかったお兄さんとお姉さんだもの。
 とし君のお家で、とし君ややとし君パパ、
 とし君ママや紗理奈おねえちゃんたちとするのとは全く違うものな……。)
真奈美は目を閉じ、敏明や征爾のペニス、その愛撫や力強い突きを思い出しながら、
股間を弄っていった。
やがてクリトリスを中心に生まれた快感がゆっくりと全身に広がっていくのを感じ、
思わず声を出しそうになった。

(ダメダメ。声を出したら、お母さんに聞こえちゃう。
 それに、変に身体がガクガクするのもおかしいし。)
真奈美はそう思って、指をクリトリスから離すと、立ち上がり、大きく背伸びをした。
その動きに、背後の母が驚いて、声にならない声を上げたような気がする。
真奈美はしまったと思い、慌ててしゃがんだ。
お湯の波は大きくなり、母親のオナニーの気配も感じられなくなった。

(あれ?そういえば、これからあのお兄ちゃんとするとなったら、
 これってとし君パパたちと約束した、
 人数制限っていうのになっちゃうのかなあ。
 だとすると、誰かとお別れしなくちゃいけなくなっちゃうの?
 え〜?あのお兄ちゃんがどんなか、まだわからないし……。
 それに、これからもずっといっしょにいられるわけじゃないし。
 でも、約束したもんなあ。どうしよう。
 そうだ。としパパに電話で聞いてみよう……。
 あ、そうだった。スマフォ、家に置いてきたんだった。
 番号、覚えてないしなあ。
 どうしよう。
 あ、そっか。お父さんに聞いてみればいいんだ。
 あの約束の時、お父さんも一緒にいたんだから……。)

そう思って真奈美は立ち上がろうとし、そのまま湯の中に倒れた。
長湯しすぎて貧血を起こしたのだ。
すぐに母親に助けられ、部屋へ戻ったものの、
真奈美は女将にも介抱されながら、しばらく休むこととなった。

それでも、母親にうちわで扇がれ、また、女将が持ってきてくれた扇風機の風を浴び、
しばらくすると何事もなかったかのように、真奈美は元気を取り戻した。


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