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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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家族旅行での出来事 3-2

のぼせから回復した真奈美にとって、楽しみだった夕食が始まった。
しかし夕食が始まっても、なぜかしら母親は父親とは口をきかなかった。
時折父親が話しかけても、母親は小さくうなずくだけで、
目を合わせようとはせず、口も開こうとはしなかったのだ。

(やっぱりお母さん、怒ってるのかなあ。
 お父さんだけ先に、あのお姉ちゃんたちと一緒にお風呂入っちゃったし、
 舐めさせてもらってたみたいだし。
 自分だけ先にいい気持ちになるなんてずるいって思ってるんだろうなあ。
 お母さん、一人で弄ってて、我慢していたからきっと欲求不満なんだ。
 だから機嫌が悪いんだ……。)

真奈美には自分の経験からも、
母親の、欲求不満という状況と、そのつらさがよく分かった。
して欲しいのにしてもらえないつらさ。
そして、いきたいのにいかせてもらないつらさ。
(ほんとにお父さんったら……。夕食の後って約束したんだから、
 それまで待てばよかったのに。)

そう思いつつも、真奈美はなんとかその場を取り繕おうと、
次から次に出てくる料理のことで、何度も両親に話しかけた。
父親も母親も、真奈美の問いかけにはキチンと笑顔で答えるのだが、
夫婦の会話はとうとう無いまま食事は終わろうとしていた。
それだけではなく、母親は何かをずっと考えているようで、
箸もあまり進んでいなかった。

しかし、食後のデザートが食卓に出されたことになると、
ようやく、というよりも突然、母親の顔に笑顔が戻った。
真奈美はホッとし、あっという間にデザートを食べ終えた。
そして、母親に笑顔で話しかける父を見て、真奈美は心の底から安心した。

「香澄。やっと表情が晴れたね。
 よかったよ。
 何があったからなのか、何があるからなのかはわからないけれど、
 ボクは君が笑顔でいてくれることが一番だ。ありがとう。」
夫からの思いがけない言葉に母親は真奈美の方を見ながらしきりに照れている。
「やだ、あなたったら。真奈美の目の前でそんな……。」
「真奈美の目の前だからこそ、伝えておきたかったんだ。
 この前は面目なかったし、いつも頼りがいがないとか、
 君を不安にさせることばかりだろうけど。」

(お父さん、なんか急に真剣になっちゃって……。
 それにおかあsん、真奈美がいると恥ずかしいみたいだ。
 そうだ。お父さんとお母さん、二人きりにしてあげた方がよさそうだな。)
真奈美は何食わぬ顔で立ち上がると、部屋のドアを開けた。
「ちょっと、外でも見てこようかなー。」
そう言って扉を開け、真奈美は廊下に出た。

「真奈美。変な気を遣わなくていいから。」
「ああ、そうさ。ちゃんと見届けるのが娘の役目だ。」
真奈美は父親の声を背中で受け止めて、そのまま部屋を出て歩き始めた。
手にはさっき女将が持ってきた扇風機を下げていた。


真奈美は帳場に着くと、中に向かって声をかけた。
「おばちゃ〜ん。」
「は〜い。」
しばらく間があって、女将が顔を出した。
「あら、真奈美ちゃん。もうお食事、終わったの?」
「うん。とっても美味しかったよ。」
「そう。お口に合って、よかったわ。」
「あ、これ、ありがとう。」
「あら。わざわざ持ってきてくれたの?もう大丈夫?」
「うん。大丈夫。」
「ずいぶん、長湯、しちゃったみたいね。」
「うん。ちょっと夢中になっちゃったんだ。」
「夢中に?お風呂に夢中になっちゃったの?」
「ううん。違うよ。お風呂の中で、オナニするのに夢中になっちゃったの。」
「オナニ?」
「うん。オナニ。あ、真奈美だけじゃないよ。お母さんも、こっそりしてたんだよ。」
「オナニ?オナニ……。えっ?もしかして、オナニー?」
「あ、そうそう。オナニ。
 真奈美、3回くらいいっちゃったら、そのまま倒れちゃったみたい。」

女将は顔色一つ変えず、相槌を打ちながら真奈美の話を聞いている。
「そうなの……。真奈美ちゃん、お風呂の中で……。えっ?お母さんも?」
「うん。だって、ほら。混浴から……。」
「あ、あの兄妹ね。」
「うん。声が聞こえてきてて。それに、お父さんもいて……。」
「お父さん?」
「うん。真奈美のお父さん。
 男湯に入って来るって言ってたのに、
 混浴であのお姉ちゃんのを舐めさせてもらってたみたいでさ。
 お姉ちゃんの凄い声がずっと聞こえてて……。
 それで、お母さんも、真奈美も、欲求不満?で、オナニしてたの。」
それにはさすがのおかみも少し驚いたようだった。
「そう、なの……。」
「うん。あのお姉ちゃん、感じやすいみたいで……。
 あ、でも、あのお兄ちゃんが上手なのかもしれないし、
 お父さんとも相性がよかったのかもしれないけど……。
 とにかく、とっても気持ちよさそうな声がずっと聞こえてたんだ。
 それで、気が付いたら、お母さんがオナニ始めたみたいで……。
 真奈美も、あ、お母さんがしてるって思ったら、急にしたくなっちゃって……。」
「そう、なんだ。親子で……。」

ほんの一瞬だけ考え込んでいたようだった女将は、
急に思い出したように話題を変えた。
「あ、そうだ。ねえ真奈美ちゃん。
 香澄……お母さん,夕飯、食べた後のこと、何か言ってなかった?」
「夕飯の後?デザート、美味しかったけど……。
 あ、夕食の後の約束のことだね?8時だよ。」
「えっ?8時?10時ごろって言ってなかった?」
「ううん。あのお兄ちゃんと約束したの、真奈美だもん。
 夕食終わったら、8時ごろ、混浴で会おうねって。」
「あのお兄ちゃんと、会う約束があるの?」
「うん。混浴で、あのお兄ちゃんたちと、真奈美たち家族と、一緒にね。」
「あ、そ、そうなんだ。」
女将の顔に明らかに動揺が走ったが、女将は真奈美にはそれ以上何も言わなかった。


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