麻衣・無残(2)-1
「お願いです。お水を・・・お水を飲ませてください」
横座りのまま両手を床につき、肩で息をする麻衣を男たちは薄笑いを浮かべて見下ろしていた。真珠色の肌は朱に染まり、玉のような汗が流れ落ちている。身体中いたるところに爪で引っ掻いたような傷が残り、それが痛々しくもあり美しくもある。
「その前にすることがあるであろう」
男の言わんとすることは分かっている。楯突いたことを謝罪しろというのだ。しかし今の麻衣はあまりにも疲れていた。休みなく動き続けて精も根も尽き果てている。それでも男の暴力を恐れ、這うようにして裸身を進ませた。
「グズグズしおってッ!」
緩慢な動きの麻衣に業を煮やし、源造が声を荒げる。
「疲れた体に鞭打たんかッ!それとも本当に鞭打たれたいのかッ!」
脱がされたショートパンツから抜き取ったベルトをピシッ!と空打ちする音に、麻衣は縮みあがった。自らに活を入れると、男の足元に正座したのだ。
「お許しください、源造様。決して逆らいません。何でも言うことを聞きますから・・・本当にごめんなさい」
惨めだった。屈辱だった。活発で正義感の強い麻衣は虐められたことも叱られたこともない。いつも弱い子の味方だった。いじめっ子がいればたとえ男の子でも容赦なくやり込めた。だが、男の残忍さをイヤと言うほど知らされた今となっては、服従を誓うしか為す術がない。
悔しい・・・。涙が膨れ上がり、平伏する床にこぼれ落ちた。
「いつまで休んどるッ」
髪を掴んで上半身を起こされた麻衣は、モジャモジャのジャングルとグロテスクな半勃起のシンボルに顔を背けた。その整った鼻筋に生暖かいしぶきを感じ、恐る恐る眼を開く。
「ひいッー!いやあッー!」
男の意図を知って麻衣が金切り声をあげた。何と小便を口に注ぎ込もうとしているのだ。
万力のようにおとがいを掴まれ、麻衣の口が徐々に開く。
「儂の聖水じゃ。一滴残らず飲み干さんかッ!」
チョロチョロと漏れ始めた黄金水もしだいに勢いを増し、水のムチとなって麻衣の美貌を直撃した。
「ゲホッ、ゴホッ」
激しく咳き込みながらも大量の小便が胃に流し込まれた。だが、しょっぱいそれに喉の渇きを潤す効果はない。
口から溢れ出た汚い排泄物は麻衣のパール色の肌に絡まり、みずみずしい裸体に水滴として張り付いている。モワモワと立ちあがる湯気とあいまって、湯上りのような妖艶さだ。
醜悪なイチモツをブルンブルンと振って最後の数滴を放心する麻衣の顔に振りかけた男は、意味深な笑みを浮かべていた。
(フフッ、これで終わりと思うなよ・・・。次はどう嬲り物にしてやろうか。ムチか浣腸か、それとも剃毛か)
淫らな欲望に、男の下半身はすっかり張りを回復していた。