夜の狂宴の前に 香澄の性春 その2-2
あんなところ……。
自分でもじっくりと見たことはない。
ましてや人に見せるものでもないと思っていたし、見せることになるとも思わなかった。
しかし今、まさにその部分を凝視されながら、
しかも自らその部分を男の口に押し付けながら、香澄は舐められているのだ。
(ああ。もうわたしは今までのわたしじゃないんだわ。
わたしはとんでもなくいやらし女になってしまったんだ。)
そう思うことで香澄は改めて恥ずかしさを感じ、
その恥ずかしさはさらに香澄の興奮を高めていった。
恥ずかしさに比例するように、香澄の身体は女へと変容を遂げていった。
言いようのない感覚が心と身体に襲い掛かってきた。
香澄は無意識のうちに、腰を大きくくねらせて、さらに脚を開くと、
腰を浮かせながら自分の乳房を揉み始めた。
香澄は思わず声を出しそうになり、慌ててその声を飲み込んだ。
(気持ちよくなってるなんて知られたら、それこそ恥ずかしい。)
香澄は目くるめく快感に耐えるように目を閉じ、歯を食いしばった。
「あ、あ、もう、もう、すぐ、あ、あ、いい。凄い、凄いよ、…君。」
突然の史恵の、絶叫ともいえるような声に、
香澄は思わず目を見開いて、史恵の方を見た。
焦点が合わない目をして、唇の端からよだれを垂らしている史恵の顔を見た瞬間、
香澄は、なぜか見てはいけないものを見てしまったような気がして、
史恵から目をそらし、そのまま視線を落とした。
史恵の下で腰を突き上げるのに必死になっている男の顔……。
必死に何かに耐えながら腰を突き上げている、どこかしら滑稽に思えた男の顔……。
(豊君、まだ、頑張っているんだわ。)
(……豊……君……?えっ?)
香澄が見たのは豊の顔ではなかった。
(えっ?ウソ。誰?えっ?)
仰向けに寝た男の顔がこちらを向いた。
匠だった。
(た、匠君?えっ?なんで……。)
思わず香澄が声を上げそうになった瞬間、
香澄の太腿を抱えていた手が香澄の口をふさいだ。
香澄と匠の視線が絡み合う。
(なぜ?なんで、匠君が史恵と?)
その時、香澄の股間を舐め回していた豊が顔を上げた。
「気が付いたね。誰が誰か分ったかい?」
香澄は自分の股間を舐めていたのが豊だということを改めて認識し、真っ赤になった。
(なぜ?どうして?匠君も豊君も、なんでこんなことを?)
豊は香澄の顔と匠の顔を交互に見て、明らかに戸惑っていた。
香澄の頭は混乱し、身体の上に覆いかぶさろうとしている豊から逃げようとした。
そんな様子を見ていた史恵が喘ぎつつ、声をかけた。
「香澄。気が付いたわね?
豊君に舐められて、ずいぶん感じてたじゃないの。」
史恵はわざと【豊君】を強調しながら言った。
「あ、ああ。匠君、す、凄いもの、持ってるんだね。
あ、いい。凄いわ。
香澄、初めてなのに、こ、こんな、立派なもの、あうっ。
よく、よく入れられた、ね。」
史恵は心の底からそう思って感心しているようだった。
「ごめんね。わたしも、あうっ。
香澄があんなに感じているのを見て、
わたしも匠君の、を、味わいたく、い、いい。なっちゃって。」
そこまで言うと史恵は再び無我夢中で腰を振り始めた。
匠の手が史恵の乳房の根元を搾り上げるように鷲掴みしている。
絞り出されて居場所のなくなった乳房に押し出されるように、
史恵の乳首はつんと突き出していた。
その乳首を匠の指先がクリクリと転がしている。
いつも以上に充血し、硬くなった乳首への刺激は史恵を一気に絶頂へと導いていく。
匠のそうした一連の動きには気のせいか手慣れたものが感じられた。
「あ、あ。いい。ねえ、オッパイ。もっとよ、もっと絞って。
あ、ああ、いいわ。乳首。乳首。
そうよ、そこそこ。
ああ、いいわ。ねえ、乳首、乳首、もっとよ、もっと虐めて。弄って。」
史恵の反応に見とれていた香澄はふと我に返り、起き上がろうとした。
その時、いきなり豊が香澄の太腿を抱えるように持ち上げ、
香澄の身体をゆっくりと腹ばいにした。
戸惑い慌てる香澄をしり目に、豊はさらに香澄の腰を持ち上げると、
そのまま香澄を四つん這いにしようとした。
「な、なにをするの?こんな、格好、恥ずかしい……。」
しかし、野球部のエースの腕力は当然香澄よりも強く、
香澄は体のバランスを崩し、布団の上に手と膝をついた。
「香澄さん。もうグジョグジョだよ。太腿の方までヌルヌルだ。
もう少しお尻を上げられるかな?」
香澄は何をされようとしているのかもわからないまま、
豊にさらに腰を持ち上げられ、尻は豊の眼前に晒されることとなった。
「香澄さん。オマ〇コの割れ目がパックリと口を開けて、ボクのを待っているよ。」
香澄の羞恥心をあおるような言葉を連ねながら、
香澄の両膝の間に割り込むように、豊が膝を入れてきた。
そして改めて香澄の腰を掴むと、香澄の割れ目にペニスをあてがったのだ。
香澄には自分の股間に、何かが押し付けられるような感覚だけはあったが、
それが何を意味するのか全く分からなかった。
次に瞬間、豊が一言言うのと同時に、腰を突き出した。
「いくよ。」
「キャッ。」
ズルッという感覚とヌチャッという音と共に、
まだ痛みの残る香澄のオマ〇コに豊のペニスがいきなり突き刺さってきた。
「な、なに?なにをするの?」
思わず腰を引こうとする香澄の腰を、豊の腕はぎっちりと掴んで離さなかった。
まだ痛みの残る香澄の膣の壁をギリギリと削り取るようにしながら、
豊のペニスが根元まで入った。
香澄は息を飲み、その痛みに耐え、豊はそのまま動きを止めた。
二人は股間でつながり、一つになったまま、動きを止めた。