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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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   夜の狂宴の前に 香澄の性春 その1-5

史恵はそう言って部屋の中に入ってくると、ゆっくり豊かに近づいた。
「豊君。どう?色っぽい?こんなわたし、好きじゃない?」
「あ、い、いや、好き、だよ。」
「じゃあ、キスして。」

そう言うと史恵は豊に抱き付いた。
豊は史恵をぎこちない手で受け止めると、力任せに抱きしめた。
「あん。だめよ、そんなに力を入れちゃ。
 女の身体はか弱いんだから。」

香澄はいけないものを見てしまったかのように慌て、
急いで二人から視線を逸らすと、再び畳の目を見つめた。

豊は自然と自分の胸にぶつかる史恵の胸の膨らみを意識したのか、
抱きしめていた手から次第に力が抜けていく。
「豊君。もう少し、力、入れて。それじゃあ抱いてることにならないって。」
「だ、だって、か弱いって。」
「だから、力任せがダメだって言ってるだけ。
 あ、オッパイがぶつかるから、恥ずかしいんでしょ?
 あれ?それとも、もう勃っちゃったのかな?」

史恵はさりげなく豊の背中から手を外すと、その手を豊の股間へと伸ばしていった。
(史恵ったら、ホントに豊君と抱き合っちゃった……。
 しかも、いきなりキスするなんて……。)

香澄は正座のまま、じっと動けずにいた。

「ねえ、匠君。匠君も香澄とキスすれば?」
「えっ?いや、ボクは……。」
「だって、セックスするんでしょ?キスもしないでいきなりするつもり?」

(史恵ったら、なんてこと言ってるんだろう。わたしが匠君とキスなんて……。
 告白もしてないのに、そんなこと出来るわけないじゃないの。)

「香澄だってそのつもりなんだから、男の方から行動に移さなきゃ。」
史恵はそう言うと豊の腕を解き、匠が座っている目の前に立った。
「ほら、よく見て。わたしのここ。濡れてるのがわかるでしょ?
 女の子は興奮すると、ここの奥の方から唾液みたいのが溢れてくるの。
 男の子のおちんちんが硬くなるのと同じで、興奮するとそうなるの。
 匠君のおちんちんも、ちょっとは硬くなってきたんじゃない?」
史恵はそう言うと匠の横にしゃがみ、匠の手を取った。

「ほら、触って確かめてみて。」
(ふ、史恵ったら、な、なんてことを……。)
「ほら、匠君、手が固まっちゃってるよ。」
史恵は笑いながら匠の手をパンティーの股間に宛がった。
「ね?湿っているのがわかるでしょ?
 動かしてみて。」
「いや、だ、だって……。」
「あ、そっか。香澄が見てるのもね。
 匠君、どうせ触るんだったら香澄のを触ってみる?」
「えっ?そ、そんなこと……。」
「だって、香澄だって、
 目の前で匠君がわたしのを触っているのを見てるのは嫌だよねえ?
 香澄。」

「わ、わたしは……。」
香澄は真っ赤になって下を向いた。
「あ、じゃあ、いいのね?匠君がわたしのをこうやって触っていても、
 香澄、平気なんだ。」

「ねえ史恵。もうやめて。」
「なんで?香澄だってするって言ったじゃん。」 


結局香澄は、史恵の、あまりにも強引すぎるやり方に押し切られる形で、
匠と初めてのキスを交わすことになった。
まだ手さえつないだ事のない二人にとって、
いきなりのキスはあまりにも飛躍した行動だった。
しかも香澄たちのすぐ間近では史恵が豊の身体をまさぐりながら、
香澄たちに声をかけてくるのだ。

「匠君。香澄。
 あなたたちはわたしたちの真似をすればいいんだから。
 ほら、香澄。腕を匠君の首にかけるように。
 匠君。あなたももっと香澄を自分の方に引き付けるようにして。」

香澄も匠も、結果的には史恵の言葉に従うしかなかった。
今更拒むことはできない。
史恵の機嫌を損ねれば、何を言い出すか、
そして何をするかわからない状況まで来てしまったことを香澄は実感していた。

「香澄。綾乃だったら、もっと積極的に匠君に縋りつくと思うよ。
 男の子は女の子に迫られたら拒めないんだから。
 綾乃と体験した方がよかったなんて、匠君に思われたくはないでしょ?」

そう言いながらも史恵の手は、豊の股間だけではなく、匠の股間にも伸びていた。
香澄が匠とのセックスを拒否したなら、
そのまま史恵が匠に襲い掛かりそうな雰囲気さえあった。

事実、史恵は豊との関係を成就させるだけでなく、
男性二人を相手にすることを目論んでいたのだ。
しかも、二人とも間違いなく童貞のはずだった。
史恵なりに経験してきた事を生かせば、一度に二人の童貞を味わえる。
学校生活とは全く違った世界にも顔を出している史恵にとっては、
一つの拍が付くことになるのだ。

親友の香澄が見ている目の前ですることになれば、それもさらに刺激的だ。
3Pになろうが4Pになろうが、
普段のセックスではなかなか味わえない興奮が味わえることになりそうだ。

そんな史恵の思惑を香澄は知る由もなかった。
純粋に、自分の好きな男の子が、
自分の目の前で他の女性に抱かれるのを見たくはなかった。

キスの経験どころか手をつないだ経験さえない香澄ではあったが、
好きな男の子と性的なかかわりを持つことを想像したことがないわけではない。
しかし現実には、香澄の想像とは全く違った方向で事は進行している。
この場を提供してくれたはずの史恵が、香澄の恋敵として立ちはだかっているのだ。

香澄はあまりにも急な事態の展開に戸惑いながらも、
自分が匠の初めての女性になりたいという思いだけは次第に強くなっていった。
豊に思いを寄せていると言っていた史恵が、
わたしの、匠に対する思いを知っているはずの史恵が、
わたしの目の前で、匠に触れる事さえ我慢ならないことだ。

史恵は二人の真正面に座り、両手を伸ばして二人の男の股間を触り続けている。
豊の方へ顔を近づけると、豊は史恵の唇に食らいついた。


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