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母カルト
【熟女/人妻 官能小説】

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他人-3

結局そのまま離婚協議は順調にまとまり

俺と母ちゃんは晴れて父ちゃんから解放された。

けれど俺は母ちゃんについて行かなかった。

「なぁ、本当に一緒に来ないの?」

何回も俺を説得する母ちゃんだったが

俺は毎回きっぱりと断るのだった。

「たまに会いに行くよ」

別に無理して強がってる訳ではなかった。

転校するのも面倒くさかったし

引き取り手として近くに住んでいた母方の祖父母が名乗り出てくれたので

その好意に甘える事にしたのだ。

だってさ、まるで恋人のようにくっ付いてる母ちゃんと弁護士の男の人を見ていたら

誰だって色々と気付くわな?

だから祖父母だって有無を言わず俺に手を差し伸べたのだろうし

今まで苦労した分幸せになって欲しいしね本気で。



「ほぎゃ、ほぎゃ」

ファミレスで母ちゃんと積もる話をしていると

寝ていた赤ん坊がいつの間にか目を覚ましたようだ。

「おー、よしよし今ご飯あげるからねー」

母ちゃんは俺に「ちょっと待っててね」というと

俺の種違いの妹を抱き上げ、なんと上着を捲り上げた。

(うわー、今人ほとんどいないけど一応ここファミレスだぜ?)

ブラを取るとフワッと乳臭い匂いが漂ってきて

妹は必死に匂いがする方向へ口を向ける。

薄桃色だった母ちゃんの乳首は赤ん坊の目に付くよう真っ黒に変色していて

人間という動物の体の神秘を感じさせ、とても煽情的だった。

たぷたぷの乳房を赤ん坊の口に含ませると生存本能からか

妹は泣くのをピタッと止めてゴクゴク一生懸命喉を鳴らしていた。

パンパンに張った母ちゃんの母乳が赤ん坊によりみるみる吸い取られていく。

ふと母ちゃんの顔を覗くとなんとも愛おしそうな面持ちで

俺と半分だけ血の繋がった妹を愛でているのだった。

そこにはかつて俺を庇い元父ちゃんに殴られながらも

滅多に涙を見せずいじらしく笑顔を作っていた母ちゃんの面影はなく

本物の幸せを手に入れた女性の顔と慈愛に満ちた母親の顔があったのだ。

(・・報われてよかったね美貴さん)

「ん?なにか言った?」

「いや、赤ちゃん可愛いなってさ。あ、そろそろ帰るよ」

そう言って俺はファミレスを後にした。

空には綺麗な夕焼け雲が浮かんでいた。

本当は結構切ない筈なのに涙が出るどころかどこか清々しい気分だった。

帰りに祖父ちゃんと祖母ちゃんが好きな栗饅頭を3個買った。

夕日を背にした俺の影がやたら長く伸びて少し大人なったような気がした。




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