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母カルト
【熟女/人妻 官能小説】

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ミントの彼-1

【ミントの彼】

たまには家庭から離れて一人の自由人になりたいと思う時がある。

まだやりたい事も沢山あるはずだったのに

具体的に何をやりたいのかと聞かれたら咄嗟に答えることが出来ない。

それは漠然とした自由への憧れだった。

彼はそんな私にいつも翼を授けてくれる。

今まで真面目に生きてきて旦那と子供2人だけを見つめてきた私は世間知らず。

そんな私にそれまで知らなかった世界を見せてくれたのが彼だった。

いつも車で面白い所に連れてってくれて

家族が戻る頃には家に帰してくれる。

シンデレラではないけれど家庭に戻った私は

旦那や子供たちのために家事をこなす妻そして母に戻るのだ。

遊び慣れてる彼は私と同い年だったけれど

外の世界に対して経験不足な私と彼とでは

今からじゃ埋められないほど経験値に差があった。

海へ行ったり隣り町の映画館やショッピングモールへ行ったり

限られた時の中で彼と過ごす時間は至福のひと時だった。

そして1時間だけの、本当に二人だけの時間を郊外のホテルで送る。

久しく忘れていた身体のときめきまで彼は呼び覚ましてくれた。

私の身体の上でやんちゃ坊主のように忙しなく動く彼が愛しくて

身体の隙間だけでなく心の空き場所も埋まっていく。

彼の使いこまれた赤褐色の息子が私の膣内を埋め尽くす。

まるで暖かい南の海に潜っているような心地よさが拡がる。

彼はキスが大好きで腰を動かしながらもずっと

私の唇を、舌を、歯茎から歯の一本一本を自分の舌を絡めて愛撫してくれる。

私も彼とのキスが好きだ。

彼の唇からはいつもミントの爽やかな風味を感じる。

鼻道を通って肺へと向かう清涼感のある香り。

やがて二人とも汗にまみれピークへと至っていく。

私のくびれたウェスト部分を両手で持ち上げ、ラストスパートをかける彼を

全身で感じながら一段一段絶頂へと駆け上る。

「ううっ」

強力な突き込みを加えた後で彼の身体が静かに振動した。

「ゼエ・・ゼエ・・」

何qも休まず走ったような達成感と疲労感が押し寄せてくる。

私の膣内にじんわりと温かいものが広がっていくのを感じた。

彼の強直した息子から彼のDNAが流れ込んでくるのが分かる。

私も彼をきつく抱きしめ深く絡め合うキスをし、

彼の息子が落ち着きを取り戻すまでミントの味を堪能していた。

帰りの車中で談笑しながらも心ではまた別れの時間がくるのを惜しんでいた。

楽しい時間ほど瞬く間に過ぎ去るものだと認識させられる。

家に着いて、他の家族が帰宅するまで

私の胎内に放たれた彼の分身たちを感じながら寂しさを紛らわすのだった。



でも、楽しい時間ばかり続くのが人生ではないのだ。

今日は彼が行きたがっていた水族館でデートをしている。

普段なら少年のような趣味ねと彼の子供っぽさをからかうのだが

何故かこの日の私は水槽内を泳ぐ魚たちを見て美味しそうだと

子供みたいに連呼してしまった。

彼はキョトンとしていたが直ぐに笑顔に戻り

私の髪を撫でながら

「今日の昼は魚にするか」

と水族館で言うには恥ずかしい台詞を私をフォローするために言ってくれたのだ。

そして水族館のあと本当に回転ずしへ行ったのだが

いつものデリカシー精神はどこへ行ったのやら

私は家族と来たときより何枚も多く食べた。

食べ終わってから彼が店の洗面所で歯を磨き

ミントのタブレットを口に放り込むのを見て

お腹の下の辺りがむずがゆくなってくるのを感じた。


この日も郊外の洒落たホテルの部屋で彼と抱き合った。

互いの身体の隅々を撫でまわし肌の温もりを求めあった。

さっきの過食で少し膨れたお腹をさすられた時いつも以上の愛しさを感じる。

そして彼が私にキスをしたその時

口の中にミントの香りが流れ込む。

いつも心地よく鼻腔を通り抜ける爽快な香り

でもこの日は違った。

「うぶっ」

喉元を通ったミントが刺激となって胃の基底部を引っ掻いた。

どこかから沸き出た酸っぱい味が口の中に広がる。

咄嗟に彼を押しのけ

トイレへと駆け込み便座を押さえて咳込んでしまう。

「うぇぇーっ!ふぐっ、げふげふ」

「ははは、さっきあんなに勢いよく食べるから・・」

(違う、これは・・!)

この感じは食べ過ぎによるものじゃない。

ていうか過去にも経験がある・・

自分の少し膨れた腹部に手をあてたとき心なしか暖かみを感じた。

「調子悪そうだったら今日は無理しなくていいから」

私を気遣う彼の優しい言葉も今は耳に入ってこない。

きっと今私のお臍の下部にある水槽の中には

新しくデキた小さなDNAの塊がプカプカ浮かんでるんだ。

そう思うと何ともいえない不思議な気持ちになり

同時に両方のおっぱいがこそばゆく張ってくる気がした。

「きっと貴方のミントの匂いがキツかったからよ!」

笑顔を作りながら言うと彼は

「え、え〜?そうかなぁ。君この香り好きだって言ってなかったか?」

と真顔になって答えたので、なんとなく可愛い気がして小さく吹き出すのだった。

結局その日はベッドの上でしばらく抱きしめ合っただけで別れた。

そろそろ彼から与えられた翼をたたむ時がきたのかもしれない。

少しだけ寂しかったけれど満喫した自由に伴う責任の重さを

理解できないほど幼くはないのだ。

「忙しくなるわねー」

今日はいつもより少しだけ張り切って家族を迎える準備を整えるのだった。



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