主役登場-1
「おい、香澄。いいタイミングだったな。
お前の潮吹きシーン、旦那にばっちり生配信だ。」
香澄はその言葉にがっくりとうなだれた。
「さてと。さっき話題になっていた、アナルの方の準備をさせておくか。」
「はい。あのお二人でしたら、前後同時は必須科目ですからね。」
拓海は下を向いたままの香澄の顎に手をやり顔を上げさせた。
「おい。香澄。さっき、和夫に言ってたなあ。
アナルをするには、それなりの準備が必要だと。
まあ、あの薬のせいでお前が理性を失っているのは仕方ないとして、
女のお前がよくアナルセックスの準備なんてことをあいつらに教えるもんだぜ。」
「言わないで。つい、夢中になって。。。わたしが変だったのよ。
そんなことを口にするなんて。」
「いや。少しも変じゃないさ。きっと、何度か経験があるんだろう。
経験者にしかわからない、女として、当然の準備だ。
じゃあ、早速始めてもらおうか。」
「じょ、冗談でしょ。公園でアナルセックスなんて、本気なの?。」
香澄は心の底から驚いた。
この男は本当にこの場所でアナルセックスを、
いや、そのための準備を、この場所でさせようというのだろうか。
「実はもうそろそろ、オレたちのボスと団長がここに来る。
お前の話をしたら、とても興味を持ったようでな。」
「お二人はことのほか、二穴がお好きでな。
いつもコンビで二穴ファックさ。そうして女を弄ぶ。」
「名前くらい覚えておけ。石原さんと大門さんだ。
ただ、お二人とも、ご自分のものが汚れるのが嫌いでな。
オレたちはそのための準備をいつもさせられるのさ。」
(石原と大門?誰がそんな名前、覚えておくものですか。)
「ねえ。アナルセックスなんて、
わざわざ公園でやるようなことじゃないんじゃない?」
「お前の意見を聴いてる訳じゃない。お前に選択権はないと言っただろう。
ボスたちが到着次第、お前はアナルにぶち込まれるんだ。
汚らわしいお前のクソに、ボスたちのペニスが汚されないようにするために、
今のお前にできることは何だ?」
「そんなこと、わたしが言うはずないじゃない。」
「なんだ、さっきとはずいぶん話が違うようじゃないか。
浩二、お前のスマフォでボスと連絡を取れ。
今から香澄のライブ配信だ。」
浩二はスマフォでどこかへ連絡を取り始めた。
「今、ちょっとばかり手が離せないそうです。」
「そうか。じゃあ、録画でも構わないか。
よし、こう伝えるんだ。
今から準備を始めますが、どんな準備をするのか、香澄本人に話させます、とな。」
「はい。わかりました。」
「いいか、香澄。
カメラの向こうでボスがお前を見ている。
これからどんな準備をして待っているかを伝えるんだ。」
「言わなければどうなる?」
「さあな。ただ、リーダーたちはオレたちと違ってな。
かなり短気な方だ。
時には手荒いことも遠慮なしさ。オレたちには止められない。」
「拓海さん。ボスから伝言です。
カメラ目線でしっかり話させろっていうことでした。
あと、準備そのものの映像も、撮っておくようにとのことです。」
「そうか。そっちの趣味も相変わらずってことか。
香澄。聞いた通りだ。
どんな準備をするのか、カメラ目線で詳しく話せ。
それから準備の様子も撮影しておくようにとのことだ。」
「いやよ。そんなことできるわけないじゃない。」
「香澄。勘違いするなよ。お前は今、オレたちにレイプされているんだぜ?
レイプされているやつが、何を偉そうに断ってるんだ。」
香澄は拓海に縋るように目で訴えかけた。
「命令なの?それって、レイプされているわたしへの命令なの?」
「命令だったら素直に聞くとでも言いたげな口だな。
命令と言うより、忠告だ。お前は無事に家に帰りたいんだろだろ?
だったらオレの言うことに従うんだ。香澄。」
「その人たちが来てからじゃダメなの?」
「さあな。ただ、もう伝えてしまったことだ。
お前が命令を聞かなかったということで、
ボスたちがお怒りになってもオレは知らんぜ。」
「オレたちは別に構わないさ。
お前がどうなろうとオレたちには関係ないからな。」
「ただ、その準備と言うのを、カメラの前でやるか、
ボスたちの目の前でライブでやるか、の違いだけだ。」
「お二人は、汚れるのはいやがるくせに、見るのは大好きだからな。
お二人のリクエストに答えながらの準備になるって言うことさ。」
「オレたちの想像もつかないようなリクエストがあるかもしれないが。
ま、お前の好きにするがいいさ。」
「ああ。お二人が来てから準備をするっていうなら、
それまでオレたちがこのままお前を楽しませてやるだけさ。」
香澄は心のどこかで、
そのボスという人物たちが来るということ自体が嘘なのではないかと期待していた。
拓海たちが今すぐに、浣腸をし、アナルセックスしたいから、
そんな脅しをかけてきているのではないか、
それが香澄の予想であり、願いでもあった。
香澄は決心した。
「だったら、準備なんて嫌よ。その人たちが来てからやるわ。」
今の香澄にとっては、野外での浣腸などという、
あまりにも異常で屈辱的な行為よりも、
このままの状態で、無理矢理セックスされる方が遥かにましに思えたのだ。
拓海と浩二は顔を見合わせて笑いながら言った。
「そうか、可愛そうに。
まあ、オレたちにとっちゃ、お前を味わえる時間が増えるってもんだ。」
「ああ。その格好のままはめてやるさ。
ボスたちが到着するまでせいぜい楽しむんだな。ノーマルな世界を。」
(レイプのどこがノーマルなのよ…。)
香澄は拓海のディープキスを受けながら思った。