されるがままに……。-9
「いやよ。やめてよ。そんなの、そんなの、わたしじゃないわ。」
香澄はしゃくりあげ始めた。
「なんだ。今度は泣いて同情を買おうっていう魂胆か?
女は武器がいろいろとあっていいもんだ。
だけどな。オレは、女が泣きわめけば泣きわめくほど、虐めたくなる体質なんだよ。」
「おい、香澄。拓海さんに火を付けたら、ちょっとやそっとじゃ許してもらえないぜ。」
香澄は涙を貯めたままの顔で拓海を見た。
「心配するな。
いくら虐めると言っても、暴力を振るうわけじゃない。
まあ、女に怪我をさせないのはオレたちのポリシーだから、そこは心配しなくていい。
その代わり、自分が女だったってことを心の底から後悔させてやるさ。」
「わたしは、男になりたいと思ったことは何度もあるけれど、
女でなければよかったなんて思ったことは一度もないわ。
あなたたちに、女の良さや女の喜びなんか、わかってたまるものですか。」
香澄は顔を上げ、拓海と浩二の顔を睨みつけながら泣き叫びながら言った。
「涙を流しながらでも気の強さは変わらないらしいな。
そんなお前にぴったりな、もっと激しいプレイでいたぶってやろう。
おい、そろそろか?」
「はい。いや、もう少しかかるそうです。」
誰かと電話をしていた浩二が答えた。
「そうか。じゃあ、まずは気分転換にライブ配信でも始めるか。
手始めに、あいつらに好き放題される姿を旦那に見せてやろう。
おい、準備しろ。」
その時、拓海が香澄のスマフォに新しいメールが届いているのに気づいた。
【ケガ、しないようにな。】
「おい。香澄。お前の旦那も、よっぽどの変わり者だな。
さっきの会話で何かを感じ取ったみたいだが、それでよこしたメールがこれだ。」
拓海が差し出すスマフォを浩二が受け取り、一読した後、香澄に見せた。
「ケガさえしなきゃ、あとは何をされても構わないみたいだな。」
二人は香澄の顔を見ながら笑った。
笑いながらも、拓海も浩二も、香澄の夫という人間がどんな男なのだろうと、
訝しく感じていた。
しばらくして、一度車へ戻った3人が荒縄を数本手に戻ってきた。
「よし、いいだろう。滑り台の手すりと階段。
ちょうどおあつらえ向きだろう。素早くやれよ。」
拓海は3人に指示をした後、浩二を呼び寄せた。
「香澄も、香澄の旦那も、化けの皮を剥がしてやる。
このことも連絡しておけ。」
拓海は一度公園の入口まで場所を移動し、
そこでスマフォのビデオ通話を香澄の夫に繋げた。
短い発信音の後、すぐに香澄の夫が電話に出た。
「もしもし……」
夫の声はこちらの様子を探るような声だった。
拓海は夫からの呼びかけには答えず、周りの風景を映していく。
公園の入り口あたりから少しずつ中へと入っていく。
さっき、車から持ち出してきた照明は公園の真ん中にある滑り台を照らしている。
拓海はその遠景を映しながら、無言で滑り台へと近づいていった。
茂樹たちは香澄を縛り上げ、滑り台の手すりに膝を曲げた状態のまま、
М字開脚のような状態で吊り下げていた。
(さすがにこれを見れば、旦那も普通じゃいられないだろう。
香澄だって、きっと泣き叫ぶに違いない。)
拓海はスマフォの画面にくぎ付けになっているであろう、香澄の亭主に話しかけた。
「旦那さんかい?見えるかな?お宅の奥さん。
さっきからずっと、オレたちで可愛がってやってるんだけどな。」
「・・・」
「大丈夫。怪我をさせるようなことはしないさ。
あんたが一番心配なのは、どうやらそのことみたいだからな。」
「・・・」
「まだだいぶ時間はかかるが、ことが終わればちゃんと帰してやる。
安心しろ。
おっと、わかってると思うが、余計なことはするなよ。
怪我をさせないというのは、
あくまでもお前が何も余計なことをしなければっていうことだ。
怪我だけじゃない。
このスマフォには、さっきまでのあんたの奥さんの、
とんでもない姿が納めれている。
今の時代は恐ろしいよなあ。タッチするだけで、
世界中の男たちがあんたの奥さんのオマ〇コやフェラ姿、
極太ペニスが出たり入ったりしてるところを見ることができるんだぜ。
しかも自分から喜んで腰を動かして、喘いでいる顔の表情や声までがだ。
わかったら、自分で扱きながら、可愛い香澄の帰りをじっと待ってるんだな。」
茂樹に股間を舐められ続けていた香澄が声を上げた。
「あうっ、で、で、出ちゃう…。」
香澄の股間からカメラに向かって、勢いよく潮が吹きだした。