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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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思いがけない出来事 2-9

「大丈夫。礼二さんに田辺さんが話したはずよ。」
「え?いつ?」
「たった今。それに、今の礼二さんの言葉はわたしたちに聞かせるための言葉だわ。」
「なんでわかるの?」
「田辺さんは全部事情を知っていて、この話に乗ってくれた人だから。
 礼二さんは全部じゃないけど、およそのことは知っている。
 何も知らないのは大輔さんだけよ。」
「……。」

礼二は命じられるままに、和室へ行き、
しばらくしてから何本かの縄を持ってリビングに戻った。
美奈子が言ったとおり、礼二は和室に入った瞬間に気づいたであろう、
そこに美奈子の姿も香澄の姿もないことを騒ぎ立てはしなかった。
そして畳に置かれた縄を、さも、解いて持ってきたような素振りで田辺に渡した。

「で、どちらを?」
「紗理奈の方だ。あ、麗子の方は楽しめるようにな。」

礼二は紗理奈の手足を縛り、そのまま椅子に座らせた。
「ついでに猿轡もしといてやれ。くだらないおしゃべりができないようにな。」
 麗子の方は、たっぷり楽しめるような縛り方をしてやってくれ。 
 3人で嬲って嬲って嬲りまくってやろうじゃないか。」

リビングの様子をモニターで見ながら美奈子がため息をつきながら言った。
「やっぱりお母様って、異常なのかしら。」
「そう見える?」
「ええ。だって、あんな風に田辺さんたちを挑発して。
 結局はお姉様をのけ者にして、自分だけで楽しもうとしている。」
「だったら、4人に責められることよりも3人を選んだのはなぜ?」
「やっぱり男が好きだからじゃないんですか?
 お姉様がいくらペニスバンドをして責めたとしても、しょせんは女ですもの。
 お母様は根っからの男好きなのよ。」
「そうかしら。
 さっきわたしは、あれを付けた紗理奈さんに責め立てられたからわかるけど、
 紗理奈さんの男ぶりは並みの男以上だったわ。
 動きと言い、激しさと言い、腰の使い方や責める角度と言い、
 そこら辺の男じゃとてもかなわない。
 女の感じる場所や気持ちよくさせるための動きも熟知しているし。
 もしかすると、潤一さん以上かも。」

「そ、そんなに凄いの?
 わたしも、お姉様とレズプレイはしたことは何度もあるけれど、その時は……。」
「年齢的なものもあるだろうし、シチュエーションもだいぶ違うんじゃない?
 それに、あのペニスバンドよ。
 わたしもあれを身につけたからわかるけど、
 膣の締め方次第で、本物のペニスのように角度が変えられるし、
 まるで自分が男になったような気分にさせてくれるの。
 あ、美奈子ちゃんも使ったことあるんだっけ?}

「わたしは……。Sを演じていた時期もあったけれど、
 本当のところはМだし……。
 だからそこまで男にはなりきれないタイプだから、よくわからないけど、
 確かに香澄さんが付けた時も凄かったですものね。」
「あ、そうだった。わたし、美奈子ちゃんを犯したんだっけ。」
「ええ。わたしの急所に物凄いひと突きをしてくれました。」
「だったらあのペニスバンドの凄さが美奈子ちゃんにもわかるはずよ。
 紗理奈さんの動きはわたし以上だと思うわ。」

「だったら、きっとそれがわからないから、お母様はお姉様をのけ者にしたのよ。」
「ううん。麗子はわかっているわ。
 だって、わたしが美奈子ちゃんを責め立てたのも、
 わたしが紗理奈さんに責め立てられていたのも、ちゃんと見ていたはずですもの。」
「じゃあ、そんなに凄いのになんでお姉様をのけ者にしたんだろう。」

香澄はモニターの中で、
礼二と大輔のペニスを交互に咥えている麗子の姿を見ながら言った。
「麗子さん……。
 あなたのお母様、ご自分ですべてを引き受けようとしているんじゃないかしら。」
香澄はつぶやくように言った。

「自分で全部引き受ける?」
「ええ。3人の暴漢たちの欲望を全部自分一人で引き受ける……。」
「えっ?なんで?どうしてそんなことをする必要があるの?」
「男たちが満足すれば、解放してくれるかもしれない、って考えて……。
 あるいは、紗理奈さんが逃げる隙を作ろうとしている……。」

「???」
「もちろん、麗子自身、男たちの愛撫や責めをあれほど受けて、
 全く感じていないと言ったら、それは嘘になるわ。
 自分の欲望ももちろん満たそうとはしている。
 だって、本気で感じなければ、男たちが疑うだろうから。
 本気で感じて、本気でねだるから、男たちにも油断が生まれるわ。」

「でも、あんな風に縛られてしまったら自由には動けない。
 いくら男たちに隙ができても、お姉様は逃げられないわ。」
「そうかしら。男たちは麗子を早くいたぶりたくて、
 紗理奈さんの縛り方も自然とおろそかになる。
 手足を縛って椅子に座らせておけば逃げられないだろうくらいに思ってる。
 でも、果たしてそうかしら。」
「確かに。両足を揃えて飛び跳ねれば、リビングから出ることくらい……。」

「麗子はどう?拘束するために縛られたんじゃない。
 性的な刺激を与えようとする縛り方は乳房や股間が中心よ。
 美奈子ちゃんみたいに吊り下げるなら別だけど、
 これから3人で楽しむための縛りは、手はまだしも、脚は自由にしておくわ。
 股を開かせなきゃ何もできないからね。」

「そっか。いざとなったら、男たちを蹴ったり走ったりすることも出来る。」
「ええ。紗理奈さんを逃がすための時間稼ぎ。
 ドアの前に立ちはだかることくらい可能だわ。」


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