母(麗子)と娘(紗理奈)の軋轢-1
その頃リビングでは、
田辺の巨根の虜となって、少しも離れようとしない麗子を、
田辺が駅弁の態勢のまま、紗理奈のところまで連れて来ていた。
「紗理奈。大丈夫?香澄と、ずいぶん凄いことになっていたみたいだけど……。」
「ああ、お母様。大丈夫です。気になさらないでください。」
「でもね、美奈子もあんなことがあったし、香澄も気を失って、
あなたも元気がないって言うから、わたしは心配で……。」
そう言いながらも麗子は腰を動かすのを止められずにいた。
「心配で、とか言いながらこのありさま。お前の母親も相当なもんだ。
オレを相手に何回いったのかもわからないくらいだ。
それなのに、性欲は一向に衰えていない。
あの媚薬、お前の母親だけには特別に効果があるみたいだな。」
「いいえ。お母様は、より刺激の強いもの、より珍しいものが好きなだけ。
今は田辺さんの巨根を味わい尽くすことしか頭にないのだと思います。
媚薬など、使っても使わなくても同じこと。」
「そ、そんなこと、あるもんですか。わたしは紗理奈たちのことが心配で……。
なのに、あの薬のせいで、身体が勝手に……。」
麗子は言い訳をしながらようやく腰の動きを止めはしたが、
田辺の身体に抱き付いたままだった。
「お母様は他の人の心配なんかしないで、
ご自分のことだけを考えていればいいんです。
お母様が本当に愛しているのはご自分だけなんですから。
今日、わたし、はっきりわかったんです。
お母様が本当はどういう人間で、どういう女かが。」
娘のあまりにもストレートな思いを耳にして、
麗子の顔からは明らかに驚きと狼狽の様子が見て取れた。
「紗理奈。いきなりそんなことを言われたって、麗子だって困るだろう。
ほら、言われていることが全く理解できないという顔をしているぞ。」
田辺がゆっくりと麗子の身体を下ろしながら言った。
「麗子。お前たち母娘には、色々とすれ違いがあるようだ。
まあ、こんなオレが言うのも何だが、多くの場合、すれ違いの原因は誤解だ。
誤解が解ければお互いに何でもないことが多い。
まあ、折を見てよく話し合ってみるんだな。」
田辺の意外な言葉に麗子は驚いた。
(この人、わたしたちをレイプして、
征爾を脅して、薬のデータを奪うって言ってるけど、本当なのかしら。
レイプ犯にしてはわたしたちの母娘の仲まで心配して。
しかも、なんで細かい家庭内の事情まで知っているの?)
一方、一時の感情に任せて冷たく言い放った紗理奈の言葉に嘘はなかった。
紗理奈は最近になって母親である麗子の考え方や生き方に、
少しずつ疑問を抱くようになっていたのだ。
一言で言えば、紗理奈の目に映る麗子の姿は、自分がすべてなのだ。
確かに母親は、自分たち子どもに限らず、まわりのことを心配し、
常に優しく気遣う言葉をかけるが、
それは相手のことを心底思ってかけている言葉ではないのではないかという疑問を、
いつの頃からか紗理奈は抱くようになっていた。
相手のことが心配なのではなく、
自分自身が心配事を抱えたくないだけなのではないだろうか。
つまりは相手を心配しているわけではなく、自分が心配なのだと。
つまりは、母親である鈴木麗子という人間は、自分がすべての人間なのだ。
それが麗子の娘としての紗理奈のたどり着いた結論だった。
日ごろから薄々感じていたことが、今日の田辺たち暴漢による、
レイプという非情な場面でも明らかになった。
麗子は暴漢たちの出現には確かに驚き、うろたえていた。
しかし、田辺に抱きしめられ、唇を奪われ、一番敏感なところを弄られた瞬間から、
母は母でなく、一人の女、いや、ただの雌犬に成り下がっていたのだ。
もちろん、いきなり飲まされた媚薬のせいもあるだろう。
しかし、田辺に抱きしめられ、唇を奪われてからほんの数十秒後には、母親は、
礼二に襲われる美奈子に視線を投げかけることもなく、
田辺の股間に自分の股間を押し付けながら、喘いでいたのだった。
暴漢たちは鈴木家を急襲するや否や3人の女たちに次々と媚薬を飲ませ、
冷静な判断力を奪ていった。
薬の効き目のせいなのか、すぐに目をとろんとさせて田辺にしがみつく麗子を、
若い男たち2人は田辺に任せると、2人がかりでまずは美奈子を襲ったのだ。
媚薬の効果がいち早く出た美奈子の身体を2人がかりで撫でまわしながら、
着ているものを次々と引きちぎり、全裸にしたあと、
4本の手で美奈子の乳房や股間、尻の穴まで、
性感帯と思われる場所全てを触りまくった。
首筋を舐め回し、割れ目に指を差し入れ、
美奈子を一気に、絶頂直前まで追い込んだのだ。
しかしその後がもっと残酷だった。
3人分の媚薬を飲まされ、2人の暴漢の愛撫を一気に受け、
朦朧とする意識の中、
目の前でいきり立っていた暴漢たちのペニスに思わず縋りつき、
オマ〇コへの挿入を願う美奈子を暴漢二人は突き飛ばし、
挙句の果てに1本のバイブを放り投げ言ったのだ。
「お嬢ちゃん。しばらくそれで、自分を慰めてな。お前にはそれがお似合いだよ。」
美奈子を取り巻く家族たちが数年がかりで、
ようやくこじ開けることのできた美奈子の心のシャッターが、
その、あまりにも無慈悲なその言葉で再び閉じたのかもしれなかった。
壁に向かって股を開き、バイブを突き刺す美奈子を尻目に、
2人の暴漢たちは田辺の元へ戻った。
そして、キスと愛撫に酔いしれ田辺の股間弄り、
その逞しい極太のペニスを握ったまま離さない麗子を3人がかりで弄んだのだ。