母(麗子)と娘(紗理奈)の軋轢-2
麗子は目の前に突き出された見知らぬ3本のペニスに全く怯むことなく、
自分から手を伸ばし、その長さや硬さを確かめた。
そしてそのうちの2本を両手で握りしめ、
中でも極太の田辺のペニスを口に咥えたのだ。
幼いころから何度も両親のセックスを見、
息子である敏明や真奈美の父親である雅和と交わり合う現場にもいて、
時にはパートナーを代えて交わり、
時には女同士で愛し合い、愛撫し合い、淫らに乱れあった一人の女としても、
その後の母親の乱れようは、顔を背けたくなるほど淫らで卑猥そのものだった。
田辺は、美奈子が大輔を伴って隣の和室に入っていったことも知っていた。
スライドドア越しに聞こえてくる二人の声や物音から、
今二人がどんな状態であるのかも、おおよそ想像することができていた。
「まったく若い奴はどうしてああ無理をしたがるんだろうな。
加減っていうものを知らない。
手加減、力加減、いい加減、匙加減、ってな。」
田辺は独り言のように呟きながらも、麗子の身体を弄び続ける。
麗子は相変わらず、まわりのことは一切気に掛けず、
どうすればもっと田辺の身体を味わうことができるかしか考えていないようだった。
田辺の腰の動きが止まると、すぐさま続きをせがむように腰をくねらせ、
時には田辺を誘うような目で見続けながら田辺の前に跪き、
愛おしそうに自分の愛液にまみれた田辺のペニスを口に含むのだ。
今も目の前に、すっかり消沈した娘の紗理奈と、
まだ意識の戻らない香澄がいるというのに、
なんの躊躇いもなく、大きく開いた自分の股間を触り、田辺のペニスを頬張っている。
「おい。娘の前では少しくらい遠慮したらどうなんだ。」
田辺がそう言うと、麗子は今初めて気づいたかのような顔をした。
その時、スライドドアが静かに開き、わずかな隙間から大輔が出てきた。
「大輔。お前、大丈夫なのか?」
田辺に声を掛けられても大輔は無言だった。
大輔は少し萎んだペニスの先端から残り汁を垂らしながら田辺の前を横切ると、
棚の上にあった媚薬を手に取った。
「おいおい。お前がそれを使っちまったら、どうにもならないだろう。」
「でも美奈子に負けたくはない。これって精力剤の代わりにもなるんですよね?」
「ああ。確かに勃起力も持続力も回復するはずだ。
ただ、自分で自分を制御できなくならないように量を過ごすなよ。」
田辺が声をかける前に、大輔は掌に錠剤を5,6粒隠し持った。
「ええ。それくらいわかってますよ。」
「それにしても、そっちの部屋はずいぶん特別のようだな。大輔。」
「田辺さんもこっちの部屋に来てみますか?」
「いや、せっかくお前が誘い込んだんだ。
いいチャンスだ。オレたちの目を気にすることなく、自分の力で勝負してみろ。
セックスもある意味、勝負事だ。勝たなきゃ意味がねえ。
特に、男は、女を征服してこそ、価値が上がるってもんだ。」
「はい。」
大輔は小さく頷き、再び和室へと戻っていった。
礼二も大輔のことが気になるのか、その姿を黙って見送った。
大輔との会話をしている田辺の上に跨っていた麗子の手がさっと伸び、
礼二の股間のものをしっかりと握り、口へと運んでいた。
大輔が和室に戻ったタイミングを見計らって、香澄も目を開けた。
スライドドアの開閉で、今初めて意識を取り戻したようなふりをしたのだ。
目を開け、身体を起こし、周りを見回している香澄の姿を見て、
麗子はあわてて礼二のペニスから口を外すと、田辺に跨ったまま叫んだ。
「ああ、香澄。見ないで。あなたに、こんな場面見られるなんて恥ずかしい……。」
「今さら何が恥ずかしいってんだ。
麗子。そう言いながらも香澄が起きたのがわかった時、
お前のここはオレのをキュッと締め付けたぞ。」
「そ、そんな、そんなのは、偶然で……。」
「偶然なものか。香澄、少し麗子を煽ってやれ。」
「……麗子。あなた、誰のペニスを咥えてるの?その人って、レイプ犯でしょ?
紗理奈さんも、美奈子さんも、その男たちに乱暴されて犯されたのよ。
しかもあなたが跨っている男は、そのレイプ犯の主犯格だわ。
娘たちを襲ったレイプ犯たちを相手に、母親のあなたが、
なんでその男たちのペニスを頬張りながら腰を振っているの?」
麗子の痴態のほとんどを知っている香澄は、
あまりにも自分の快楽の追求に夢中になっている麗子を、
正直、うらやましく思うと同時に、
少し懲らしめてやろうという気分にもなっていたのだ。
「ああ、酷いわ。香澄まで……。」
「ほら、麗子。今、またお前のオマ〇コが、オレのものを、
キュッキュッと締め付けたぞ。
香澄にあんな風に辱められることで、お前は感じてるんだ。」
「ああ、そんな、そんなことはないわ。
わたし、ああ、そう、そうよ、そうなのよ。
香澄に、ああ、あんな風に蔑まされて、
どうしようもない女だ、とんでもない母親だって思われることで、
身体の奥の方がジンジン感じちゃうの。
奥の方から溢れてくるのよ。
そんな、どうしようもない淫乱女なの。」
【今、自分は、いや、自分の娘たちも、
暴漢たちにレイプされているのだ】
という状況など全く関係なく見えるほどに麗子は今のこの状況を楽しんでいる。
香澄の目にはそうとしか映らなかった。
自分を抱いているのが誰なのか、
もっと言えば、自分のオマ〇コに入っているのは誰のペニスなのか、
香澄の目から見ると、
麗子にとってそこはどうでもいいことのように思えた。
自分の性欲を満たしてくれるものならば、たとえそれが暴漢であっても構わない。
香澄の目に映る麗子の反応や言動から判断して、香澄にはそうとしか思えなかった。
つまりは、誰でもいいのだ、と。