男たちの餌食-8
「ほ〜。じゃあ責め立てている女性の方もそれなりに快感が生じるというわけだな。」
「もちろんよ。男役の方が膣の締め付け方を変えれば、
その圧力に応じてペニスの角度も変えることができる。
本物のペニスのようにね。
ピストン運動を繰り返しているだけで気持ちがよくなるのは男だけ。
出来ないのは射精だけよ。
よく見て。その支柱の付け根の部分にも小さな突起があるでしょ?
それはペニスバンドをつけている女性のクリトリスを刺激するためのものよ。」
さすがに征爾のオーダーで作られたものだけあって、
快楽の追求のための工夫が至ることろになされていた。
「ほう。話を聞いているだけで、使っているところをすぐにでも見たくなるものだ。
おい。香澄、これを早速つけてみろ。」
「わたしが?これを?」
「香澄。お願い。美奈子を助けてあげて。」
「で、でも、わたし、これは使ったことがないわ。この双頭バイブだったら…。」
「ええ。香澄。香澄はそのバイブの良さを知っているものね。
確かに、それを使えば、お互いが同じくらい喜びを感じることができる。
でも、細やかな動きや自分の意図した通りの繊細な動きはできないのよ。」
香澄は田辺がスイッチも切らずに無造作に突っ込んだ、
双頭バイブのバイブレーションとくねりで思考がマヒしかかっていた。
(今、この気持ち良さを中断したくない。ああ、このまま、いきたい……。)
「だ、だったら、麗子が、でなきゃ紗理奈さんが、使った方がいいわ。
その方が確実に美奈子を助けられる。」
「香澄さん。物わかりの悪い人だ。オレたちが助けるわけにはいかないのと同じさ。
征爾の身内に助けさせたとなったら、叱られるのはオレたちなんだ。
あんたが思うほど、単純なもんじゃないんだぜ。オレたちの世界は。」
田辺が言う理屈は何となく理解できた。
これはあくまでも部外者の香澄にしかできない役目ということになるのだろう。
「わかったでしょ、香澄。美奈子を助けられるのはあなたしかいないのよ。」
「お願い。わたしと、紗理奈の代わりに、香澄。お願いよ。」
「香澄。聞いての通りだ。ごちゃごちゃ言わずに素直にこれをつけてみろ。」
不思議なことに香澄は田辺の言葉に逆らう気持ちなくなっていた。
美奈子を助けたいという気持ちにもちろん変わりはないが、
紗理奈の詳しい説明を聞くうちに、
自分がこれを身に着けて、美奈子を思う存分に犯している姿を想像し、
ムラムラとした感情が沸き上がってきていたのだ。
香澄は田辺の手からペニスバンドを受け取ると、間近でじっくりと見た。
確かに、内側にはペニスに似た形状の突起があり、
腰に付いた小型ポンプで空気を送り込めるようになっている。
つまり、腰のバンドで止めるだけでなく、
膣の内部の締め付けによってペニスを固定する工夫がされているのだ。
香澄は双頭バイブを抜き去ると、
早速ペニスバンドの固定用の突起部分を自分の股間にあてがい、
ゆっくりと挿入し、ポンプで空気を2度3度注入した。
オマ〇コの中が少しずつ充実してくると、
それに呼応するようにペニスの角度が付いてくる。
香澄はペニスがほぼ天井を向くような角度のところでポンプを止め、バンドを留めた。
自分の股間に征爾のものを模した、隆々たるペニスが生えた。
そのリアリティーは双頭バイブの比ではなかった。
香澄はその根元をぎゅっと握りしめる。
ペニスは少しもぐらつくことなく、香澄の腰に張り付いているかのようだ。
試しに、二度三度、膣の力を入れてみる。
その動きに呼応して、ペニスがピクンピクンと動いた。
「気に入ったようだな。なかなか見事なものじゃないか。」
香澄は田辺に言われ、思わず自分の姿を見たくなった。
「ね、ねえ、スマフォ。さっきのスマフォで……。」
「なんだ、自分の姿を見たくなったのか?香澄、お前もどうしようもない淫乱だな。」
そう言いながらも田辺は棚の上に置いたままのスマフォを手にすると、
香澄の顔のアップから全身、そして股間を次々に撮影し、香澄に見せた。
「……。」
香澄は言葉を失い、唾を飲んだ。
(凄い。わたし、征爾さんになったみたいだわ。
ああ、速く試してみたい。美奈子、美奈子のオマ〇コに突き刺して、
思いっきり突いてやるわ。)
香澄は、美奈子の急所を突いて、
薬への過剰反応にストップをかけるという大切な役目を忘れかけていた。
香澄の姿を見ている麗子も、香澄と同じように美奈子のことを忘れかけていた。
「ああ、そんなに凄いなんて。
香澄。良く似合うわ。
なんて素敵で、なんていやらしいのかしら。
今すぐにでも、香澄にバックから思いっ切り突かれてみたいわ。」
麗子の言葉は香澄をさらに興奮させた。
(これを付ければ麗子も、紗理奈も、犯すことができる?
えっ?これを真奈美に見せたらなんていうだろう。
雅和がしたように、わたしも真奈美と……。)
真奈美と夫が抱き合ったまま眠っているのを見た時の嫉妬に似たような感情。
しかし、父親の雅和以上に、香澄は母親として、同じ女として、
真奈美の性感帯を知っていると信じたかった。
征爾は、真奈美と香澄の体つきはよく似ているといった。
ならば、自分がこれを付けて真奈美とセックスすれば、
正に、真奈美の痒いところに確実に手が届くはずだ。
なぜならば、自分がされたい場所を、されたいように刺激してやればいいのだから。
真奈美は父親とする以上に母親である自分とのセックスに溺れるはずだ……。