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うっかりママさん
【若奥さん 官能小説】

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梶尾隆一郎-1

もうすぐ幼稚園の運動会。

息子のまもるも含め園児たちは待ち遠しそうなのですが

保護者達は準備を手伝わないといけないので皆さん億劫そうです。

(みんな仕事とかパートで忙しいから行事までやるの大変なのよ)

わたしはイベント事に参加するのは好きなので別に面倒ではなかったのですが

父兄が交代でやる準備係りのペアが慎太くんのお父さん梶尾隆一郎だったので

いろいろと不安になっていました。

(ちょっと苦手なタイプなのよねー)

梶尾さんは見た目は長身でガタイの良い、いわゆるマッチョな方なのですが

なんというか脳みそまでマッチョとでもいうか・・

表裏は無い人なんですが思い込みが激しく何か決めたら猪突猛進に推し進めるタイプで

相手の迷惑とか想定しない部類の人なんですよねー

(ぜったいに変なミスして要らない手助けされないようにしなきゃ駄目ね!)

わたし早山みどりはうっかり者なのでまた何かミスをやらかすかも知れません。

そしたら梶尾さんはわたしをフォローするつもりで

その場を滅茶苦茶にかき乱してしまうかも知れないんです。

(前、子供がキーホルダーなくしたからって花壇掘り起こしたのはショッキングだったな)

物をなくして泣いてる園児のためにシャベルであっという間に幼稚園の花壇を

端から端まで耕してしまったのです。

先生や父兄が気付いた時にはもう全てが終わっていて

ヒマワリのような笑顔の梶尾さんがムキムキの身体を汗でぐっしょり濡らしながら

花壇で見つけた園児たちの各種落とし物を差し出してきて

その場に居合わせた父兄全員ドン引きしてたのを覚えています。

(あれは元に戻すの大変だったよねー)

悪い人でないのは確かなのですがとにかく余計な行動をさせないのが肝心です。

今日は準備係りとして梶尾さんと二人で倉庫の備品整理をしなければいけません。

わたしは気合いを入れながら動きやすいスポーツウェアに着替えました。

(そういえば家にこんなのあったっけ?)

クローゼットの奥にしまってあったウェアはやたらずっしりした見慣れないものでしたが

約束の時間に遅れるといけないので気にせず着用し幼稚園に向かいました。



力持ちの梶尾さんが手伝ってくれたおかげで作業がはかどり

予定よりもずっと早く終わりそうでした。

「それにしても暑いわねえ」

まだまだ暑さの残る季節とはいえ、さっきから胸の谷間とお尻の割れ目から

尋常ではない量の汗が流れ出て下着を濡らしていました。

そうしている内に徐々に体力が抜けていくのを感じました。

「あ、水・・」

そう思った瞬間目の前が歪み、体がフラフラと崩れ落ちる感覚に襲われ

朦朧としていく意識の中であることを思い出したんです。

(そういえば今着ているこれ、スポーツウェアじゃなくてサウナスーツだったわ)

以前旦那がダイエットするためにサウナスーツを購入したんですけど

そこのお店で2着買うと1着無料キャンペーンとかやってて

わたしの分までゲットできたって喜んでた記憶があります。

(使う機会なくてクローゼットの奥にしまっていたけど)

この蒸し暑い中サウナスーツ着て水も飲まず作業していたら

熱中症になってもおかしくはありませんよね。本当ドジですよね。

まさに万事休すといったその時、

「え、奥さん!大丈夫ですかい!?」

「み・・みず」

「任せて下さい!」

梶尾さんがグッドタイミングで現れて

わたしを軽々と抱き上げてはマットの上に寝かせました。

「そうだ、水でしたね!」

そういうと彼は急いで給湯室から水を汲んできてくれました。


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