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うっかりママさん
【若奥さん 官能小説】

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早山信之-2

「ぅ・・ふ、ん」

いつの間にかわたしは片方の手でおっぱいの先端にある突起を捏ねながら

もう片方の手のひらで陰部を優しく撫でていました。

(別に、欲求不満って訳じゃないけど・・)

でも正直今日は少しだけ、物足りなかった。

毎日激務に追われている信之を責める気は一切ありません。

若い夫婦なら誰しも一度は迎える時期だと思います。

けれども宙ぶらりんになってしまった欲求の受け皿は見つけてあげないと

自分の心にしこりが残ってしまう予感がしていたのです。

「くぅ、ふうっ、ん!」

やがて指先に力が入るようになりました。

胸の突起は刺激が高まるに連れ固く大きく屹立していきます。

女の子の入り口周辺を弄っていた指は潤いが溢れる一所を探り当て

ゆっくりと土手周りをなぞっていき、穴の浅いとこまで沈んでは

また外へと抜け出る動作を繰り返していました。

「はぁ、あぁ」

甘い吐息が漏れ始め自分でギリギリの境界線に立っているのが分かりました。

(このラインを越えれば今日の分の埋め合わせになる・・!?

でも自分でこのラインを越えたら信之の役割を否定する事にならないかしら・・?)

信之への配慮と絶頂への期待との板挟みになりながらも悦楽を求める流れに抗えず

少しずつ境界線の向こう側へと踏み出したその時

ぐるん!

「う・・ん。みどり〜」

寝ぼけたのか夫の信之がこちらに身を向けわたしの体を抱きしめてきました。

「ふ・・・ん!!」

それは罪悪感からでしょうか。

それとも意表を突かれたから?

女穴を弄っていた指がさっきより深くまで入り

目の前で小さいスパークが四方へと飛び散りました。

「あっ・・!あ・・」

身体のあちこちからピクピクと痙攣が起こり

呼吸がなかなか整わなかったけれど、じんわりと汗が滲んで

やがて心地よい気怠さが拡がっていきました。

(小さくだけどイっちゃった・・)

信之に触れられた事によって

完全に独りよがりで境界を越えずに済んだ気分になり

ほんの少しだけ自責の念や孤独感が薄れました。

わたしを抱きしめる信之の手には力が込められてないため

たまたま寝返りを打った拍子に寝ぼけて抱きしめてきたのでしょう。

それでもその手は暖かくて

わたしに深い安心感を与えました。

背中に愛する夫信之の温もりを感じながら

わたしも微睡の内側に少しずつ浸かっていくのでした。





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